公務員は福利厚生が充実していると聞いたけど、病気休職制度はどうなってるんだろう?
病気休職に入るための具体的にどういう流れなんだろう?
あまり周りにも相談できないし、悩むなぁ〜
こういった疑問にお答えします。
病気で休職をする公務員は悩む人は意外と多い
社会人の方で、病気で悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか?
私の職場でも常時3人位が「病気休職」で休んでおり、割合で言えば同じ係の15%が欠勤している状態です。
今回は誰にでも生じうる病気に対する備えとして『病気休職制度』について解説します。
病気休暇〜病気休職〜職場復帰までの流れ
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公務員は休暇制度が手厚く整っており、有給休暇・病気休暇・病気休職 を3つ合わせると、最大1215日(約3年3ヶ月)休むことができます。
また休んでいる間のほとんどの期間で給料や手当金を受け取ることができます。
このように公務員の休暇制度は非常に充実しており、民間企業と比べてもトップクラスの待遇です。
公務員の病気休職の主な原因がメンタルヘルス系の病気
公務員が病気休職になってしまうほとんどの原因がメンタルヘルス系の病気によるものです。
メンタルヘルス系病気とは、うつ病や自律神経失調症などのメンタルに関わる病気です。
メンタルヘルス系の病気の原因は大きく分けて3つ存在します。
- 抱えている仕事が激務
- 職場内の人間関係
- 住民対応によるストレス
病気休職の懸念事項とリアル
実際に病気休職を取得するのには、経済的にも心理的にもプレッシャーがあると思います
病気休職で休んでいる人も9割以上が職場復帰を果たしている
病気休職を利用した人でも、私の周囲では9割以上の人が職場復帰を果たしています。
病気休職は最大3年間という長期間の休みを取れるので、病気を治す十分な時間があるからです。
また、復帰後も配置や職務分担で十分に配慮してもらえます。
(ただし、残りの1割くらいの人は退職している人がいるのも現実です)
人事評価には多少なりとも影響がある
病気休暇・病気休職を取得すると多少なりとも人事評価に影響があります。
給料面に関しては、病気休暇を取得する普通に勤務している公務員よりも、ボーナスの支給額が減って昇給が抑制されてしまいます。
病気休職で働いていなかった期間をボーナスや昇給の計算から除外する決まりがあるからです。
また、出世などの人事評価面に関しても残念ながら病気休職者は非常に不利です。
出世に関しては明確な規定はないものの、病気休職者を責任の重い管理職ポジションに出世させるのは負担が大きいからです。
特に出世を望む場合は、病気休職を取ったことがあると不利な面が大きいです。
病気休職
まとめ
これから就職先を決めようという人たちも「休職するリスク」というのが常に付きまとうことを考えてほしいです。
私が働いていた税務課では休職者が非常に割合として多かったと思います、
というかむしろ同じ課どころではなく、同じ係内で3人だったので、多すぎるくらいだと思います。
割合で言ったら係内の約15%が休職者でした。
ですが、常時病気休職者がいるということは公務員は休職する人が多いというのは裏を返せば「退職せずにしっかりと病気休職を取れている」ということの現れでもあると思います
税務課は年度末から年度初めにかけて数カ月間は月残業が100時間くらいするような部署だったので、心身に異常をきたしてしまう人も多かったのかと思います。
私もちょっと歯医者に行く時間すら取れずに辛い思いをした記憶があります。
休職する理由は人それぞれかと思いますが、私の部署にいた人たちは、
- 40代の男性:身体的な故障で休職
- 20代男性:ストレスによる自律神経の失調
- 20代男性:ストレスによるうつ病
- 20代男性:うつ病
というような感じで、メンタル面の故障による休職者が多くいました。
そんなに病気休職というのが遠い存在ではなかったです。
上述した私の部署にいた人たちも、最初は普通に働いていたのにだったのに、徐々に追い込まれ病気休職をするというケースが多くありました。
つまり誰にでも起こりうるリスクなのです。
もしものときにこのようなセーフティネットが非常に充実しているのが公務員の大きな強みです。
民間企業では病気休職で在職が難しくなって退職に追い込まれるケースも多いとききます。
誰にでも起こりうるリスクに備えられるの制度が充実している「病気休職制度」が充実手しているのは、社会人として生活していく中で、この上ない強みだと思います。