こういった疑問にお応えします。
社会人を経験してから、職場の労働環境や将来に不安を持って公務員への転職を目指す方は多いです。
とはいえ、経済的な事情で仕事を辞められに、もしくは不合格に備えて仕事をしながら公務員試験を受けたいと考える方は多いでしょう。
今回はそんなあなたへ、働きながら公務員合格するための戦略やノウハウをご紹介します。
ぼくは公務員試験で複数の役所で首席合格(1位合格)を勝ち取った経験に加え、人事課職員として採用活動の現場に携わった経験もあります。
また、職場にも働きながら公務員への転職を成功させた人も複数いるため、公務員を目指す社会人の方の参考になるお話ができます。
3分ほどで読めるのでぜひお付き合いくださいね。
本記事の内容
- 働きながらの公務員試験がほぼ無理な理由
- 働きながら公務員受験する人が知っておくべき注意点
- 働きながら公務員を目指す人向けQ&A
【事実】働きながら公務員になるのはほぼ無理。
早速ですが、働きながら公務員になるのはほぼ無理です。
理由はシンプルで、ぼくの勤める役所で働きながら試験に合格した人がほぼ皆無(内定者の5%ほど)だからです。
ぼくの勤めている役所の社会人合格者の内訳は次のとおりです。
社会人受験の合格者内訳
- 仕事を辞めて公務員受験した社会人(つまり受験時は無職)
⇒70%くらい - 公務員から公務員への転職組(公務員試験の合格者)
⇒15%くらい - 学生時代に公務員試験の勉強をしていた人(公務員試験の経験者)
⇒10%くらい - 働きながら初めて公務員を受験する人
→5%くらい
(ぼくの職場の場合)働きながら公務員を受験する人のうち、公務員試験に充てられる時間がたっぷりある人が全体の70%、学生時代などに公務員の受験経験があるある人(受験経験者)が合格者の25%を占めています。
公務員試験の受験経験がなくて働きながら合格した人は全体の5%くらいしかいません。
いいかえると、つぎのような『普通の人』が合格することはとてもむずかしいということです。
- 仕事を辞めて受験に専念できない人
- 公務員試験をイチからはじめる人
もちろん、働きながら受験する人のそもそも数が少ないという理由もあります。
しかし、「公務員に転職したいな~」と考える社会人は僕の身の回りでもけっこうな数がいます。
それにもかかわらずこれほど受験者数が少ないということは、ほとんどの人が受験にたどり着く前段階で挫折しているということを意味します。
そして、公務員に転職したいと考えているはずの多くの社会人が受験すらあきらめてしまう原因として『2つの大きな壁』があげられます。
社会人の合格を阻む2つの壁
- 勉強時間の壁
- 競争時間の壁
働きながら公務員になるのが無理な理由①:勉強時間が1000~1500時間も必要(勉強時間の壁)
多くの社会人受験者が挫折する最大の理由は勉強時間が確保できないからです。
公務員試験の合格には一般的に1000時〜1500時間が必要と言われています。
(ぼくも公務員試験では累計1500時間勉強しています。)
(↑ぼくが受験時に残していた勉強時間の記録)
1000時間の学習を達成するためには、仮に平日2時間、土日:6時間(週に21時間)勉強した場合でも約47週間かかります。
平日ならちょっと残業して20時に帰宅して2時間勉強したらもう22時。(残りの時間で食事・睡眠・雑事をこなさなくてはいけないので、プライベートの時間はほとんどありません。)
休日は朝9時から夕方3時まで6時間勉強したら1日がほぼ終わります。
さらにたちの悪いことに、公務員への転職を志望する人の仕事はたいてい激務だったりします。(労働環境がよければそもそも公務員への転職を希望しませんよね。)
実際には、もっと忙しいことでしょう。
しかも多忙であればストレスがたまります。
そんな中で
こう思うのはいたって自然なことです。
しかし、それでは公務員試験には合格できません。
働きながら公務員を目指す人にとってはこの『勉強時間の壁』を超えることが最大の課題です。
働きながら公務員になるのが無理な理由②:ライバルの多くが公務員試験に専念できる学生や無職(競争倍率の壁)
公務員試験は競争試験なので、合格にはライバルより優れた成績を上げることが求められます。
しかし、ライバルの多くは時間がたっぷりとある学生や無職ばかり。
時間的制約のない学生や無職を押しのけて合格するのはこれまた至難の業。
このように、勉強時間の壁(1000〜1500時間の勉強時間)と競争の壁(ライバルの多くが公務員試験に専念できる学生や無職)により、働きながら公務員試験に合格することは困難を極めています。
【重要】しかし、働きながら公務員試験に合格する社会人は実在する
ここでお伝えしたいことは、決して「働きながら公務員試験はムリだから諦めてください」ということではありません。
「働きながら公務員の内定を得ている人は少ないながらも実在する」ということです。
ただし、そのためには並々ならぬ努力と戦略が必要です。
そこで、ここからは働きながら合格を勝ち得た人に共通するポイントと合格のための戦略を解説していきますよ。
働きながら公務員になった人に共通しているのは「諦めないこと」
ぼくの職場で働きながら公務員になった人に共通しているのは「諦めずに受験を続けたこと」です。
ぼくの職場の社会人合格者の経歴
- 1日12時間アルバイトで働きながら公務員試験に合格した人(2ヶ年計画で合格)
- 県庁でアルバイトしながら公務員に転職した人(3回目の受験で合格)
- 月100時間残業が当たり前の職場から働きながら転職した人(2回目の受験で合格)
一度不合格になったとしても、公務員を目指すことを諦めずに受験を続けた人が合格を得ています。
公務員を目指す『必然性』がある人が公務員になりやすい
また、彼らが公務員を諦めなかった理由は「公務員にならなければいけない必然性」があったからだと思います。
詳細は割愛しますが、上記の①・②の人は公務員になるために仕事をやめてわざわざアルバイトをしていたため逃げ道がなかったこと、③の人は転職しなければ離婚の危機だったという事情がありました。
公務員にならなければいけない理由(=必然性)をがあったからこそあきらめずに受験し続けられたのですね。
また、公務員試験の大半は『暗記』。積み重ねが生きる試験であるため、地道に努力し続ければいつかは合格できるということですね。
初年度が不合格でも、2年度以降は1年目の貯金(=暗記した知識)を糧に有利に試験に臨めますね。
それに公務員試験には
- お試し受験者
- 受験するかわからないけどとりあえず申し込みだけする人
こういった人が意外に多く含まれているため、実際の倍率は見かけほど高くありません。
なによりも社会人受験者の強みは「諦めなければ何度でもチャレンジできること」です。 (経済的な心配がないため基本的には何度でもチャレンジ可能)
合格に必要なことは勉強を諦めない心です。(ぶっちゃけテクニック面は後からどうとでもなりますし、この記事でも要点を紹介します。)
- 公務員になって家族と過ごす時間を増やしたい
- 公務員になって不安定な人生から抜け出したい
あなたが公務員を目指す理由は、あなたにしか見つけられません。
「あなたが公務員を目指す理由」を探しながら、受験勉強を進めていきましょう。
では次に、働きながら公務員を目指す人が知っておくべき大事なポイントをいくつか紹介します。
働きながら公務員を目指す人が知っておくべき知識
- 受験先によって必要な勉強時間が異なる
- 受験方式によって倍率が大きく異なる
- 受験先によって面接回数が異なる
- 面接の注意点
受験先によって必要な勉強時間が異なる
公務員は受験先によって必要な勉強時間が異なり、大きく分けると3パターンあります。
受験先ごとに必要な勉強時間
- 教養科目(+論作文)のみで受験できる(札幌市など)
→500時間ほど - 教養科目+専門科目+論作文が出題される(国家一般職やほとんどの道府県・市区町村 )→1000時間ほど
- 上記に加えて高度な専門論文が課される(国家総合職・外務専門職・東京都庁など )→1500時間ほど
出題される科目数が多ければ多いほど、必要な学習時間は増えていきます。
こういう人はできるだけ出題数の少ない「①教養科目(+論作文)のみで受験できる役所」、もしくは「②教養科目+専門科目+論作文が課される役所」を受験すべき。
なお、「③上記に加えて高度な専門論文が課される役所」は働きながら受験するのは本当に難しいです。(仮に仕事をやめて受験に専念しても合格できない人は相当数います。)
もしあなたが勉強が得意であるか、相当の覚悟を持っていない限り「③高度な専門論文が課される職種(国家総合職や外務専門職など)」の受験はおすすめしません。
ただし「①教養科目(+論作文)のみで受験できる役所」は倍率が高い傾向にあるため要注意
「①教養科目(+論作文)のみで受験できる役所」は教養科目のみで受験できるため、ライバルが多く倍率が高い傾向にあるので注意しましょう。
半面、②・③は多くの受験科目が課されるため、①よりも倍率が低い傾向にあります。
- 面接に自信がある人
- 専門科目を学習する時間がない人
こういった人は「①教養科目(+論作文)のみで受験できる役所」の専願受験(=教養科目+論作文しか勉強しない)でも構いません。
しかし、上記に当てはまらないほとんどの方は「①教養科目(+論作文)のみで受験できる役所」と「②教養科目+専門科目+論作文が出題される役所」を併願するのが一般的なルートとなりますし、個人的にもこっちのほうがおすすめですよ。
受験方式によって倍率が大きく異なる
公務員試験には大きく分けると2つの受験方式があり、受験方式によって合格倍率は大きく変わります。
- 一般受験枠
年齢要件さえ満たせば誰でも受験できる。(多くの役所では29歳前後が上限) 倍率は低め。(採用数が多いため) - 社会人経験者枠
数年間の社会人経験さえあれば誰でも受験できる (多くの役所では60歳前後が年齢制限の上限) 倍率は高め。(採用数が少ない)
このうちおすすめは『一般受験枠』です。
理由は社会人経験者枠は高倍率だからです。
10倍〜100倍程度と倍率が高く、問題の回答さえ解ければ得点できる筆記試験と比べても、面接試験は面接官との相性など不確定要素が多かったり、運の要素が強いです。
また、社会人経験者枠は面接試験の配点比率が非常に高くなっていますが、面接試験は運などの不確定要素が多いのも問題。
(相性の悪い面接官にあたったり、同じ回答でも人によって受け取り方が変わったりすることもある。)
〇か×かハッキリしている筆記試験よりも、かなり主観が入り込む余地のある面接試験に年に数回しかないチャンスのすべてをかけるのはかなりリスキーだといえます。
そのうえ、社会人経験者枠は受験者レベルは一部ものすごいハイスペックがいたり、公務員からの転職組がいるためライバルも手強いです。
公務員の仕事はどこの組織でもだいたい同じであるため、採用側にとっても役所経験者を採用したいのが本音。
一方で、一般受験枠は2〜5倍程度が一般的。
ライバルも学生が多く、面接試験のライバルとしてもハッキリ言って弱いです。
だから、社会人だとしても一般受験枠がおすすめですよ。
【補足】社会人経験者枠がおすすめの人
ただし、次のような人は社会人経験者枠で受験してもいいでしょう。
- 面接試験に自信がある人
- 試験本番まで勉強時間が十分確保できない人
- 今後のためにお試しで受験したい人
こういった人は社会人経験者枠で受験してもメリットは十分あるからです。
ただし、この場合は面接対策に全力を上げる必要があるので要注意。
受験先によって面接回数が異なる
公務員の面接試験は2回くらいが基本です。
- 1回目:若手職員(もしくは人事委員会)が面接
- 2回目:幹部職員が面接
しかし、役所によってはこれ以上に面接を実施するところもあります。
例えば次のような職種です。
- 国家総合職:5回~8回
- 国家一般職(本省):4~5回
- 国家一般職(出先):2~3回
基本的に国家公務員は面接回数が多く設定されている上に面接日程も平日が多いため、働きながら受験する人は本業とのスケジュール調整が必須。
この他にも面接試験を重視する地方公務員もは面接回数が複数回設けられているところもあります。(例えば、武蔵野市は面接試験が8回ほどある。)
面接回数が多いほど合格難易度が上がるため、特に国家公務員を考えている方は面接対策に力を入れる必要がありますね。
とはいえ、ここで紹介したものはあくまで「一般的な傾向」にすぎません。
あなたの志望先の役所が必ずこの傾向に当てはまるとは限らないのです。
- 社会人経験者枠でも倍率の低い役所
- 年齢制限が高い(低い)役所
こういった役所もあります。
そこで、あなたが志望する役所の試験情報をかんたんに調べる方法をご紹介します。
【おすすめ】志望する役所の試験情報をかんたんに調べる方法
社会人受験者には「働く役所にそこまでこだわりはないから、合格しやすい役所が知りたい!」という方も多いはず。
そういった方にはクレアールの公務員転職ハンドブックがおすすめです。
全国で受験できる役所ごとの年齢上限や倍率が一覧で載っているからです。(社会人経験者の受験戦略や合格体験記も載っています。)
【クレアール】公務員転職ハンドブックの入手手順
まずはクレアールの公式ホームページにアクセス。
【補足】社会人が公務員の面接をうけるときの注意点
「前職を辞めた理由」をはっきりと答えられるようにしましょう。
公務員は終身雇用を前提とした組織なので、基本的に定年まで働いてくれそうな人材を欲します。
(公務員は退職すると次の年の採用試験まで人員を補充できません。法令規則のせいで民間企業のように気軽に中途採用ができない仕組み。年途中で退職があると仕事が回らなくなることもあるので、中途退職は本当に嫌います。)
また、前職の批判を転職理由に挙げるのも避けましょう。
- 前の職場の人間関係が悪かったから
- 前の職場がブラックだったから
こういった理由も
と思われます。
公務員は特に人間関係がウェットで和を大切にする職場が多いので避けるのが無難。
(前職の悪口を言わないことは公務員だけでなく他業種の転職にもいえること)
働きながら公務員を目指すときの大まかな戦略
働きながら公務員を目指すときに考えるべきことは次のとおりです。
- どこを受験するか?(必要な勉強科目の絞り込み)
- 合格に向けてどのようなスケジュールを立てるか?
- どのような手段で勉強するか?(予備校に通う or 独学する)
- どのくらいの時間すべきか?(平日・休日の勉強時間)
これらを抑えていれば公務員試験で大失敗をすることはありません。
順番に解説していきます。
【働きながら公務員を目指す戦略】どの役所を受験すべきか?
結論、働きながら公務員を目指す人は国家一般職と地方公務員(道府県庁・市区町村)の一般受験枠を合格目標とすべきです。
これらは、教養科目+専門科目+論作文だけで受験できる役所だからです。
(高度な専門論文などが課される国家総合職などは働きながら目指すには難易度が高すぎます。)
したがって、今回は
- 国家一般職と(一般受験枠)
- 地方公務員の道府県庁・市区町村(一般受験枠)
を合格目標として受験戦略を考えます。
【働きながら公務員を目指す戦略】合格に向けてどのようなスケジュールを立てるか?
公務員試験は毎年4月〜12月にかけておこなれており、試験本番から逆算してスケジュールを立てる必要があります。
勉強時間1000時間を達成するためには、だいたい試験本番の1年前から学習を始める必要があります。
試験本番まで1年を切っている場合、つぎのどれかを検討しておきましょう。
- 2年計画で受験する
- 教養科目のみで受験できる役所を探す
- 社会人経験者枠で受験できる役所を探す
- 死に物狂いで1日の勉強時間を増やす
ここからは試験本番まで十分な期間がある場合のざっくりとしたスケジュール感をお伝えします。
試験の前年12月までに全科目に手を付けること
試験本番が4月であることを踏まえると、12月までに一通りの試験科目に手を付けておく必要があります。
翌年1月以降は各科目の総復習に時間を充てたいですね。
試験直前期にやっと全科目が終わっているようでは記憶の定着が間に合わず、合格水準に達しない可能性が高いです。
(とはいえ、直前期に急激に成績を伸ばす人もいますが。)
試験の年の1月〜3月(筆記試験直前期)は科目の総復習に充てる
試験直前期はできる限り復習の時間に充てるべきです。
僕を含む合格者のほとんどが復習を何度も行っています。
また、余裕があれば志望動機作成や面接対策も並行して行うべきです。
早いところでは、3月頃にエントリーシートの提出が始まります。
なかには受験の申込時にエントリーシートの提出が必要な役所もあり、このとき提出した内容が面接本番の資料として使われます。(つまり、提出後の修正は一切できません。)
だから、エントリーシートを適当に書いたまま出すと面接試験本番で詰みます。
特に独学の方は面接対策も計画的にこなしていきましょう。
試験の年の4月~12月面接対策に重点を置く
筆記試験の本番以降は筆記試験の復習を最低限行い、面接対策に力を入れましょう。
ほとんどの役所は筆記試験の合格発表から面接本番までは1か月程度しかありません。
合格発表があってから面接対策に取り掛かるようでは遅いので、筆記試験の本番と並行しつつ対策を行いましょう。
働きながら公務員を目指すなら予備校に通うべき
このブログでは何度でもお伝えしていますが、ぼくは基本的に予備校をおすすめしています。
予備校のプロが作ったカリキュラムで学ぶ(=予備校に通う)、素人が自分で調べて勉強する(=独学する)のでは、どちらが有利か火を見るより明らかだからです。
ただし、予備校には費用が掛かります。
また、基本的に1年間の合格を目標としており、1年間で合格できなければ再度追加で費用を支払う必要があります。
(再受験の場合、30%程度の割引を受けられますが、それでも20万円程かかります。)
長期間での合格目標を立てる場合には、クレアール(リンク)費用も安くおすすめです。
2~3万円程度で受講期限を1年間延長できるからです。
公務員専門学校は働きながら学べるカリキュラムが充実
公務員専門学校は、働きながら受験する社会人に特化したカリキュラムを提供しています。
社会人受験で特に困るのが次の部分。
- 筆記試験
効率的な学習法がわからない(受験に必要な科目の選び方など) - 面接対策
働きながらだと面接の予約が取りにくい
公務員試験の面接でどのような対策をとればいいかわからない
公務員専門学校ならこれらの悩みはすべて解決します。
この記事でも大まかな戦略は解説していますが、詳細な疑問の解消には至りません。
クレアールの公務員転職ハンドブックを読んでもまだ不安が残るようなら公務員専門学校の利用を検討すべきかと。
公務員専門学校は
でついて詳しく解説していますよ。
【働きながら公務員を目指す戦略】どのくらいの時間すべきか?(平日・休日の勉強時間)
教養科目+専門科目+論作文が出題される役所(国家一般職や地方公務員)を目指す方は年間1000~1500時間の学習が必要です。
これを達成するためには、次の学習時間を目安としましょう。
- 平日:2〜4時間
- 休日:6〜8時間(休日2日間で12〜16時間)
このスケジュールを1年間こなせば、1年間で1000時間〜1500時間の学習時間を確保できます。
とはいえ、平日に残業が入ったり、休日に予定が入ったりして、予定通りに学習を進められないこともあるでしょう。
また、1000時間はあくまで合格に必要な最低限の時間なので、合格を確実なものにするためにはもう少し学習時間がほしいところ。(試験本番まで1年を切っていれば学習期間はさらに短くなります。)
仕事が忙しい人は最低限以下のスケジュールであればギリギリ年間1000時間の学習が可能です。
- 平日:2時間×5日
- 休日:5時間×2日
これで週20時間を達成できます。これを50週間(1年間)続ければ、1000時間学習できると言うわけです。
平日の勉強時間は最低でも2時間以上
忙しくても1日2時間の勉強はできるはず。
時間はつくりだすものです。
- 出勤前の早朝
- 仕事のお昼休憩
- 通勤電車のスキマ時間
- 仕事終わり
これらを組み合わせて時間を捻出すれば1日2時間学習時間を確保するのは難しくないはず。
平日の学習で重要なポイントはとにかく習慣づけること。
いちど日常のルーティーンに組み込んでなれてしまえば後は意外と楽ですよ。
休日の学習時間は6~10時間を目指す
休日は6時間~10時間の学習を行いましょう。
公務員を目指している間は極力休日は学習に充てる必要があります。
合格のためには少しの間は我慢も必要です。
とはいえ、外せない予定や息抜きをしたいこともあるでしょう。
そんな時は休日2日間トータルで12時間~20時間程度勉強できるように学習量を調整しましょう。
土日休みの人が日曜日に予定がある場合、
- 土曜日:10時間しっかり勉強
- 日曜日:2時間だけ勉強
- ⇒土日合計で12時間
このように2日間トータルで学習時間を調整してうまくスケジュール調整を行いましょう。
(とはいえ勉強はできる限り定まったルーティーンで行ったほうが効率的ですが。)
【補足】学習効率を上げるためには?
勉強時間も大切ですが、それと同じくらい学習効率も重要です。
学習効率を上げるためにオススメなのは以下の方法です。
- 集中できる環境を手に入れる
- 早朝の時間を活用する
集中できる環境を手に入れる
あなたが集中できる場所を手に入れましょう。
- 予備校の自習室
- 行きつけのカフェ
- コワーキングスペース
ちなみに、ぼくのおすすめはコワーキングスペースです。
首都圏であれば大抵の場所にコワーキングスペースはあるのでレンタルするのをおすすめします。(月額数千円かかりますが、勉強の効率を上げるのにうってつけです。)
また、公務員予備校は朝は空いていないため、コワーキングスペースであれば早朝からあいている場所もあり予備校生にもおすすめできます。
首都圏や地方都市に住んでいる方であればBIZcomfort<(ビズコンフォート)/a>がおすすめです。
早朝の時間を活用する
学習効率を上げるためには早朝がおすすめです。
脳が疲労していないため、思考力や記憶力がもっとも優れた時間帯です。
ぼくのおすすめは朝早くに起きて1~2時間の学習をすることです。(いわゆる朝活)もっとも頭が働き、静かな環境が整っているため勉強効率もよいです。
さらに、朝であれば仕事の残業で勉強時間が減る心配もありません。
ちなみに、ぼくは社会人になってからも朝6時前に起床して1〜2時間位の自己学習を行っていますよ。
働きながら公務員を目指す社会人によくある質問
ここからは働きながら公務員を目指す社会人がよく疑問に思うことについて、回答をまとめました。
- 公務員試験に働きながら3ヶ月で合格するには?←戦略はただ1つ
- 働きながら公務員の面接対策をするには?
- 働きながら公務員を目指して落ちたときは?
- 仕事をやめて受験しても大丈夫?
【働きながら公務員を目指す人によくある質問】公務員試験に働きながら3ヶ月で合格するには?←戦略はただ1つ
公務員試験に働きながら3ヶ月で合格するなら次のやり方しかありません。
- 社会人経験者枠を受験(筆記試験で課される科目が少ないため)
- 教養科目対策を最低限に、面接対策に全力を注ぐ(面接試験の配点比率が高いため)
一般受験枠は、専門科目や論文科目が出題されるため、3カ月で突破することはまず不可能。
となると社会人経験者枠で受験することになりますが、この試験でもっとも重視されるのは面接。
したがって、筆記試験の学習は最低限こなして合格ラインを狙いつつ、使える時間の全てを面接対策に充てましょう。
また、学習する際にも予備校の活用をおすすめします。
(筆記試験・面接試験をどちらも効率的に対策できます。)
【働きながら公務員を目指す人によくある質問】働きながら公務員の面接対策をするには?
公務員の面接対策をするには第三者から指摘を受けられる模擬面接が必須ですが、模擬面接は大きく分けて2つの場所で受講できます。
- 無料の面接対策サービス(ハローワークなど)
- 有料の面接対策サービス(公務員予備校など)
ハローワークなどは無料ですが、公務員試験に特化しているわけではないので自己PRはともかく志望動機の添削には少し不安が残ります。
一方で、公務員予備校は有料ですが、公務員試験に特化しているため合格に効果的なサービスを受けることができますよ。(予備校のコース生(単科受講除く)なら面接対策の費用はコース料金に含まれています。)
(なお、単科の公務員予備校については面接対策のみを受けられる予備校の記事でも紹介しています。)
【働きながら公務員を目指す人によくある質問】試験に落ちたときは?
働いているならチャンスは何度でもあります。
社会人の強みは経済的に安定しているため、なんどでも公務員試験にチャレンジできることです。
もしあなたが仕事をやめて公務員試験を受けているのであればお金がなくなったら受験を諦めて働かなくてはいけません。
【補足】ただし年齢制限には注意しよう
公務員試験を一般枠で受験するためには、29歳前後がタイムリミットです。
せっかく専門科目を勉強しても年齢制限に引っかかって一般受験枠の資格を失ってしまえば、努力も水の泡。
もしあなたが年齢制限にまだまだひっかからない20代前半~20代半ばであれば、働きながら受験しても大丈夫でしょう。
あなたが20代後半で働きながら公務員を目指すのであれば
- 年齢制限の緩い役所を受験する
- 仕事を辞めて受験に専念する
いずれかを検討しましょう。(ただし、仕事を辞める場合は受験に失敗したときのことも想定しておくべき。)
(ちなみに、クレアールの公務員転職ハンドブックに受験先の年齢制限の一覧表が載っているのでオススメ。)
【働きながら公務員を目指す人によくある質問】よくある質問:仕事をやめて受験しても大丈夫?←合格に手が届きそうなら専願受験に切り替えてもOK
この問題は一概に答えられません。
仕事をやめて受験するのもはたきながら受験するのも、一長一短があるからです。
- 専願受験 → 無職になるが、勉強に集中できるため合格率は上がる。
- 働きながら受験 → 勉強に充てられる時間が少なくなるが、社会人を続けられる。
と悩んでいる人におすすめなのは、働きながらとりあえず受験勉強を始めてみることです。
仮に働きながら合格まであと一歩というところまで学力を伸ばすことができれば、仕事を辞めて公務員試験一本に絞るという選択肢もあり。
(確実に合格可能性を高められる上に、自由時間が増えるため受験先を増やすこともできます。)
こういった人は一時的に実家に帰っって生活費を下げたり、負担の少ない仕事(アルバイトや派遣など)に転職するのもおすすめ。
アルバイトや派遣は残業がないため、公務員試験に専念できます。
【まとめ】働きながら公務員試験は辛いけど合格すれば一生モノ
働きながらの試験勉強はとても辛いでしょうがそのリターンは莫大です。
生涯年収2〜3億円が手に入ります。(しかもリストラの可能性は限りなく0%)
ハッキリ言ってこれほどコスパの良い投資はありませんね。
必要なのは、効率的な学習方法とあなたのやる気だけです。 そのつらい経験を乗り越えて公務員になった人は少なからず僕の身近にもいます。
その第一歩として、まずはクレアールの公務員転職ハンドブックで情報収集から始めてください。
\※数量に限りがあります/