出世するとどんなメリット・デメリットがあるんだろう?
どうすれば公務員として出世できるのかな?
公務員で出世するメリット・デメリット
メリット
年収が増える
職位が上がれば上がるほど年収は増加します。
私の市役所の場合、どのくらい年収がもらえるのかというと
副市長級:1500万円
部長級:1200万円
課長級:1000万円
係長級:800万強
天下りができる
私の市役所にも天下りコースは存在しています。
例えば市の保有する株式会社の社長ポストや市の営業している建物の館長等があります。
ただし、市役所の場合、国や都道府県と比べると保有している施設などが少なく天下りできるポストは少ないです。
ポストの数も昔より数は減っていると聞きます。
今は最低でも課長級にならないと天下りというのは難しいとのことです。
市役所公務員の出世コース
市役所公務員が出世するコースはいくつか存在しています。
副市長(市役所行政職トップ)に出世するコース
公務員が出世するのに最も王道のパターンです。このタイプを目指すなら、「ワークライフバランス」はないと思った方がいいです!
そのくらい仕事に打ち込む必要があります。
このタイプは、出世コースである官房系の部署(企画課・人事課・予算課)を渡り歩くのが出世コースとなっています。
もし読者のみなさんがこのタイプを目指すのであれば、就職した時点で出世することを決意している必要があると思います。
という考えでは出世は難しいように感じます。
出世しようか迷っている間に出世レースから転落してしまうからです。
係員⇛主任⇛係長⇛課長⇛部長へのコースを最短ルートで駆け上がっていく必要があります。
このタイプは、いわゆる優等生タイプの人が多いと思います。
専門知識が必要となる職場の課長・係長クラスを目指す
専門的な知識が必要となる部署の場合、その部署に欠かせない専門的なスキルを持っている人が重要なポストに就くことが多いです。
例えば、生活保護などの福祉系の部署であれば専門的なスキルやノウハウが必要ですし、税金の部署などは制度が非常に奥深いため、ローテーションの激しい市役所ではどうしても専門的なスキルを身に着ける人材が少なくなりがちです。
また、こういった部署どちらかというとあまりやりたがらない人が多く、人が定着しにくい傾向にあります。そういった部署で、長期間とどまり続け、スキルやノウハウを習得した職員は課長・係長等の重要なポストに配置されているケースが多く見られます。
このタイプは必ずしも順風満帆に出世してきたわけではなく、挫折しつつもコツコツと仕事の成果を積み上げていって配属されているケースが多いです。
公務員を退職して選挙で市長になる
レアケースではあると思いますが、いくつかの市役所で見られるコースです。
私の市役所でもこのルートで視聴になった人がいます。
たいてい40代の課長クラスが仕事を退職して、市長選挙に出るというコースが多いです。
公務員という仕事をやめなくてはいけないリスクはありますが、当選すれば行政職最上級クラスの副区長を超えることができます。
ちなみに、市長の年収は2000万円です。
出世している公務員の特徴
出世には一般事務職が圧倒的有利
私の市役所で技術職・専門職系の人が副市長になったケースは私が知る限りありません。
副市長を目指すのであれば事務職であると有利です。
部長級であっても事務職のポストが圧倒的に多いです。
市役所で出世するのであれば「一般行政事務」で就職するのがいいでしょう。
出世するためには「仕事で成果を出す」・「上司に気に入られる」・「運」の3つが非常に大切です。
転職組の出世率が高い
私の市役所では、新卒で公務員になった人より社会人経験がある人のほうが出世する傾向にあると思います。
そういった人たちの前職を聞くと、大抵がブラックな会社長時間労働をしてきており、ブラックな環境で鍛えられていて長時間労働に向いています。
そのため、出世するために必要な長時間労働に耐えられる力を持っています。
公務員が出世する方法
ずばり、上に評価されることがすべてです。
自分の人事権は自分より偉い人が持ってるため、上の人に気に入られる必要があります。
市長⇛副市長と部長の人事権を持っている
部長⇛課長の人事権を持っている
課長⇛係長・係員の人事権を持っている
といった感じです。
私が経験したことを踏まえて出世する方法を書いていきます。
仕事によって信頼を勝ち取る
仕事をやり遂げる部下は上の人にとっても欲しい人材です。
任された仕事をやり遂げることによって自然と信頼を勝ち取りやすくなってきます。
出世した人の共通点として「なんとしても仕事をこなすという責任感が強い」です。
私が知っている順調に出世している人事課の先輩を例にあげます。
人事課は3月は特に忙しく、先輩は3月に30連勤をしていました。
平日は大体8時から23時くらいまで残るのがデフォルトです。
休日も8時から17時位まで仕事していました。
しかも、通勤が片道1時間30分ほどかかる場所に住んでいました。
つまり、月の残業時間は、通勤時間も合わせると200時間を超えていました。
その上、申請している残業時間は20時間しか申請していませんでした。
200時間の残業代を申請すると、課の予算が足りなくなってしまうことを配慮してのことです。
そんな激務をこなしつつ、平然として顔をして3月に行われる複数の公務員の採用説明会も行っています。
先輩はある時、ストレスによる胃潰瘍で胃に穴が空いたこともあるそうです。
ふつうなら、仕事をお休みして療養に専念しますが、
その先輩は決して休職することなく、仕事をやり遂げていたという話を聞きました。
プライベートで信頼を得る
私の市役所では部活動があります。
私が知っている係長は部長同じ野球部に所属しており、日頃から親しくしており異動希望を叶えてもらったことがあります。
といった感じの取引をして本当に異動希望を叶えていました。
部活動などのプライベート活動を通して、出世に活かすこともできます。
出世にはどうしても「運」が絡んできます
上のポストに行けば行くほど、どうしても「運」が関係してきます。
副市長まであと一歩だったのに市長が変わったことで挫折
私の市では順調に行けば翌年副市長になれる部長がいました。
副市長を選ぶのは市長の権限となっており、副市長になるには市長の信頼を勝ち取ることが不可欠です。
しかし、その年の選挙で対立している別の市長が当選してしまいました。
当選した市長は、敵対派閥の部長など副市長に選ぶはずもなく他の人が副市長に選ばれました。
パワハラ部長の下に配属された課長が自殺
私の市ではパワハラで有名な部長がおり、何人もの部下を病気休職に追い込んでいた人がいました。
人事異動でその人の下に配属された課長は、うつ病になって最終的に自分の命をたってしまいました。
公務員が出世していく中で、自分ではどうしようもない「運」が関係してきてしまいます。
こればかりはどうしようもないので、「人事を尽くして天命を待つ」しか無いと思います。
まとめ
公務員で出世するメリット、出世する人の特徴、出世するための方法を書いてみました。
一度きりの人生なので、これから就職する人は出世してトップに上り詰めることを心に決めて頑張っていただきたいです。
ご覧頂きありがとうございます。