こういった疑問にお答えします。
これから公務員を目指す方にとって、いつから予備校に通い始めるかは気になるところだと思います。
今回はそんなあなたに向けて予備校に通うベストな時期ついてご紹介します。
記事の筆者の経歴
- 複数の公務員予備校
- 大学の公務員講座に通った経験あり
- 公務員の友人・知人が多数
予備校に通うの早すぎても遅すぎてもダメです。
断言しますが、時期を間違えると失敗します。
遅すぎるともちろん失敗しますが、意外なことに早すぎても失敗するリスクはあります。
記事を読むだけならタダなので、できるだけ早めにこの記事を読んで準備しておきましょう。
3分ほどで読めるのでぜひお付き合いください。
本記事の内容
- 志望先・属性ごとにおすすめの公務員予備校へ通い始める時期
- 早すぎてもダメ・遅すぎてもダメな理由
- よくある質問
本記事の解説にうつる前に、公務員がスケジュールを立てるのに最適な無料のハンドブックを紹介します。
- 公務員試験入門ハンドブック:公務員試験について網羅的に紹介しているため、あなたの進路決定に役立つ
- 公務員転職ハンドブック:社会人の公務員転職に特化したハンドブック。公務員転職に役立つ情報が万歳。
これらのハンドブックは、
公務員試験ハンドブックはいつから学習を始めるべきか?
この疑問を解決できる本です。
無料で入手できるため、合格スケジュールを立てるためにはぜひ入手すべき一冊ですよ。
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順は?
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順①:受験先を知る
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順②:どの受験先を受けるか決める
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順③:試験の本番日程を確認する
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順④:必要な学習時間と実行可能な1日あたりの勉強時間
- 公務員予備校にいつから通うかを決める手順⑤:公務員予備校に通い始める時期を決定する
- 公務員予備校にいつから通うべき?
- 高校生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 大学生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 大学院生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 社会人は公務員予備校にいつから通うべき?
- 国家総合職は予備校にいつから通うべき?
- 国家一般職は予備校にいつから通うべき?
- 国家専門職は予備校にいつから通うべき?
- 地方公務員の予備校はいつから通うべき?
- 都道府県庁公務員の勉強はいつから始めるべき?
- 市役所公務員の勉強はいつから始めるべき?
- 予備校に通い始めるのが多少遅くても問題ない人
- 公務員予備校はいつから通う?:早すぎると失敗する理由
- 早めに公務員予備校に通うべき人
- 【意外】公務員予備校の通学時期に影響がない要素
- 資料請求で予備校にいつから通うか手がかりを得よう
- 公務員予備校でよくある質問
- 予備校に通う前の時期(大学1年生〜2年生)は何をすべき?
- 【まとめ】公務員予備校に通い始める時期は『情報収集』すれば解決します
公務員予備校にいつから通うかを決める手順は?
予備校にいつから通い始めるかを決めるには次の手順を踏む必要があります。
- 受験先を知る
→受験先を多く知ることで、最適な選択肢を選びやすくなる - どの受験先を受けるか決める
→本命に加えて滑り止めの受験先も2、3個くらい考えておくべき - 受験先の本番日程を確認する
→志望する受験先の中で最も日程の早い試験にフォーカスして日程を決める。 (試験本番が早ければ、その分早めの対策が必要) - 必要な学習時間と実行可能な1日あたりの勉強時間
→必要な学習時間が多いほど、早いうちから予備校に通う必要あり - 公務員予備校に通い始める時期を決定する
→上記の情報をもとに予備校に通い始める時期を決める
それでは順番に解説していきますね。
公務員予備校にいつから通うかを決める手順①:受験先を知る
公務員の勤務先
- 国家総合職
- 国家一般職
- 国家専門職
- 都道府県庁
- 市役所
公務員の勤務先
- 事務職
- 技術職
- 医療職
- 公安職
こういった様々な仕事の公務員があります。
まずはこれらを把握しましょう。
いろんな職種の情報が一冊に纏まっているので、手間なく公務員の職種を調べることができますよ。
公務員予備校にいつから通うかを決める手順②:どの受験先を受けるか決める
公務員の職種を把握したら、どの受験先を受けるか決めましょう。
その中で 公務員の試験種は様々ありますが、この中からあなたが志望する受験先をいくつか決めておきましょう。
志望先が一つだけだと、不合格になった際に路頭に迷うこととなります。
それを防ぐためにも、プランBを決めておくのがおすすめ。
志望先は後から変更することも可能ですよ。
ただし、次の2つの場合は後から進路を修正するのが難しいので注意が必要です。
- 難易度の低い志望先→難易度の高い志望先への変更は難しい
- 職種を跨いだ志望先の変更は難しい
順番に解説していきますね。
【注意】難易度の低い志望先→難易度の高い志望先への変更は難しい
難易度の低い志望先→難易度の高い志望先への変更は難しいので注意が必要ですよ。
代表的な例は、次のようなものです。
国家一般職から国家総合職へ変更
多くの予備校では次のようにあらかじめコースが分かれており、コースによって学習する内容も異なります。
- 国家総合職コース
- 国家一般職・地方上級コース
これらはそれぞれ別のコースであり、志望先を変更するなら講座を受講し直す必要があります。
(つまり、数十万円以上の追加出費が必要です。)
多くの人にとってそれだけの追加出費はかなり厳しいはず。
とりあえず迷ったら一番難しいコースを始めておけば後から修正が効きますよ。
【注意】職種を跨いだ志望先の変更は難しい
職種を跨いだ志望先の変更も難しいです。
- 事務職から技術職への変更
- 技術職から事務職への変更
職種を跨ぐケースも後から変更するのが難しいので注意が必要。
特に注意したいのは、職種が異なると学習内容が異なるため、どちらか選んだ方のコースの受験にしか対応していません。
職種で悩んでいる人はじっくり考えてから学習を始めるのがおすすめですよ。
こういった失敗をしないためには、このハンドブックを読むのがおすすめです。
公務員の職種だけでなく、どの職種でどんな問題が出題されるのかまで詳しく解説しています。
また、おすすめの併願志望先もいくつか紹介されているので、まだ入手していない方は以下のリンクより資料請求がおすすめですよ。
公務員予備校にいつから通うかを決める手順③:試験の本番日程を確認する
公務員試験は次の2つの科目に分類できます。
- 筆記試験
→筆記試験本番までに合格レベルに達する必要がある - 面接試験
→筆記試験に合格してから対策しても間に合う
そのため、面接試験のことはひとまず考えずに、筆記試験の本番日程を基準に通うべき時期を決めましょう。
志望先が決まったら、試験の本番日程を確認しましょう。
特に注意して確認すべきポイントは「筆記試験の本番日程」
- 国家総合職:4月
- 国家一般職・専門職:6月
- 国家専門職:6月
- 都道府県庁:6月
- 市役所:6月〜10月
公務員試験の最大の難関が筆記試験です。
面接試験などは筆記試験に合格してからでもさいあく間に合います。
それよりも、筆記試験に合格することが第一歩なので、筆記試験の日程を確認しましょう。
公務員予備校にいつから通うかを決める手順④:必要な学習時間と実行可能な1日あたりの勉強時間
続いて、合格に必要な勉強時間を確認します。
- 国家総合職(院卒・大卒):1,200時間〜1,500時間
- 国家一般職・都道府県庁・市役所(院卒・大卒):1,000時間〜1,500時間
- 教養科目のみで受けられる市役所(院卒・大卒):500時間〜1,000時間
- 国家公務員・地方公務員(高卒):500時間〜1,000時間
一般的に上記の学習時間が必要と言われています。
国家総合職(院卒・大卒)に必要な学習時間
1日平均4時間の学習を1年間続ける場合:4時間×365日=1,460時間
国家一般職・地方上級(院卒・大卒)に必要な学習時間
1日平均3時間の学習を1年間続ける場合:3時間×365日=1,095時間
国家一般職・地方上級(高卒)に必要な学習時間
1日平均3時間の学習を半年間続ける場合:3時間×180日=540時間
上記の学習量で、おおむね合格レベルに達するイメージ。
(筆記試験だけなら1,000時間ちょっとなので、体感的にも妥当な勉強時間ですよ。
よほど自分の秀才でなければ、このくらい勉強することを念頭におきましょう。
公務員予備校にいつから通うかを決める手順⑤:公務員予備校に通い始める時期を決定する
ここまで確認してきた要素をもとに、いつから公務員予備校に通い始めるか決めましょう。
- 属性
大学生 - 志望先
第1志望:国税専門官(事務職)
第2志望:財務専門官(事務職)
第3志望:千葉県庁(事務職) - 筆記試験本番時期
6月 - 必要な学習時間
必要な学習時間:1,000時間〜1,500時間
実行可能な1日あたりの平均勉強時間:1日3時間
→約12ヶ月で1,000時間、18ヶ月で1,500時間の学習時間を確保できる
上記の場合、大学3年生6月〜大学2年生の12月頃から予備校に通い始めれば合格圏内に到達可能です。
ここまで予備校にいつから通うべきかの考え方を説明してきましたが、人によっては
という方もいるかと思います。
そんな方のために公務員予備校に通うべき一般的な目安をご紹介していきますね。
公務員予備校にいつから通うべき?
公務員予備校にいつから通うべきか属性別・志望先別にご紹介します。
公務員予備校に通うべき目安の時期は以下のとおり。
- 属性別
大学生:試験本番1年前〜1年6ヶ月前
社会人:試験本番:1〜2年前
高校生:試験本番6ヶ月前〜1年前 - 職種別
国家総合職:試験本番1〜2年前
地方公務員:試験本番6ヶ月〜1年半前
※学歴・受験先・職種などによって学習期間は異なります。
これらはあくまで目安となりますが、概ね筆記試験本番の6ヶ月〜2年前くらいに通っておけば合格することが可能です。
(ぼくの経験や周囲の友人の話を聞いていても、このくらいが妥当です。)
とはいえ、6ヶ月〜2年ではあまりにもブレが大きいのですよね。
順番に詳しく解説していきますよ。
高校生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
本番6ヶ月〜1年前 - 必要な学習時間
500時間〜1,000時間 - 筆記試験の本番時期
9月頃 - 予備校に通い始める時期
高校2年生の9月〜高校3年生の4月頃
高卒公務員は試験本番の6ヶ月〜1年ほど前に通い始めましょう。
高卒公務員は教養科目試験と作文しか課されないため学習時間は比較的少なくすみます。
専門科目の学習が必要ないため、学習時間は半年ほどあれば十分に対策できます。
また、試験の出題科目も高校受験に似ている科目のため、ある程度高校の授業をしっかりと受けている人なら、もっと学習時間は少なくて済むでしょう。
大学生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
国家公務員・地方上級を目指す人:本番1〜2年前
教養試験のみで受けられる市役所を目指す人:本番6ヶ月〜1年前 - 必要な学習時間
国家総合職:1,200時間〜1,500時間
国家一般職・国家専門職・地方上級:1,000時間〜1,500時間
教養のみの市役所:500時間〜1,000時間 - 筆記試験の本番時期
4月〜10月頃 - 予備校に通い始める時期
大学1年の4月〜大学4年の4月頃
大学生が公務員予備校に通うべき時期は上記のとおり。
志望先の難易度やそれまでの学習量によって開始時期は異なります。
大学院生は公務員予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
国家公務員・地方上級を目指す人:本番1〜2年前
教養試験のみで受けられる市役所を目指す人:本番6ヶ月〜1年前 - 必要な学習時間
国家総合職:1,200時間〜1,500時間
国家一般職・国家専門職・地方上級:1,000時間〜1,500時間
教養のみの市役所:500時間〜1,000時間 - 筆記試験の本番時期
4月〜10月頃 - 予備校に通い始める時期
大学院修士課程:大学3年の4月〜大学院1年の4月頃
大学院生が予備校に通い始めるべき時期は上記のとおり。
大学院生は研究や論文制作など、忙しくなりがちなのである程度余裕を持って予備校に通い始めるのをおすすめします。
【補足】大学内の公務員講座はいつから通うべき?
現在、多くの大学学内で公務員講座が開催されています。
これらの講座に通い始めるべき時期は以下のとおり。
- 大学の公務員講座 国家総合職:筆記試験本番の1年〜2年前
- 国家一般職・地方上級:筆記試験本番の10ヶ月前〜1.5年前
- 教養科目のみで受けられる市役所:本番6ヶ月〜1年前
基本的に予備校に通う場合と変わりありません。
公務員予備校の講師が出張講義をおこなっているため、受けられる授業の質は予備校のものと同じだからです。
社会人は公務員予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
国家公務員・地方上級を目指す人:本番1〜2年前
教養試験のみで受けられる市役所を目指す人:本番6ヶ月〜1年前 - 必要な学習時間
国家総合職:1,200時間〜1,500時間
国家一般職・国家専門職・地方上級:1,000時間〜1,500時間
教養のみの市役所・経験者採用枠の役所:500時間〜1,000時間 - 筆記試験の本番時期
4月〜10月頃
社会人の場合、大卒区分で受験するか、社会人経験者枠で受験するかを選ぶことができます。
- 大卒区分:教養科目・専門科目・論文
→筆記試験の学習時間は多くなるが、倍率は低め。 - 経験者区分:教養科目・SPI・論文
→筆記試験の学習時間は少なくて済むが、面接重視。倍率は低め。
経験者区分であれば、筆記試験の負担が少なく済むため、予備校に通い始める時期は試験本番の半年前で十分です。
(その分、面接試験で高得点を取る必要があり、倍率も比較的高め)
一方で、大卒区分の場合、筆記試験の科目は、大学生が勉強する科目量と同じで学習量が多いです。
【注意】社会人受験は緻密な計画を立てる必要あり
社会人受験は緻密な計画を立てる必要あります。
- 働きながら勉強をする場合は、1日に確保できる勉強量が人によって大きく異なる
→働き方を考えないと学習時間が不足しがち - 働きながら受験するのか、仕事を辞めて受験するのか?
→働きながら受験すれば経済的には安定するが時間が不足しがち。
仕事を辞めて受験すれば勉強時間は確保できるが、経済的に不安定。
上記についてはあらかじめよく考える必要があります。
綿密な情報収集が必要不可欠ですよ。
【補足】学習スケジュールを把握するおすすめの方法
クレアールの社会人転職ハンドブックがおすすめ
- 【重要】社会人転職者の体験記⇨合格者が実際に勉強を行った手順を学べます。
- 社会人で公務員に転職した受験生の合格体験記⇨合格する大まかなイメージをつかめる。
- 社会人受験を実施している自治体の倍率や年齢制限などの詳細データ⇨受験先に合わせた細かな戦略を立てられる
- 転職者のQ&A⇨あなたの不安や疑問を解消できる
公務員を目指す社会人に必要不可欠な情報がたくさん詰まっています。
これらの本を読んでどんな対策をすべきかしっかりと把握しましょう。
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国家総合職は予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
試験本番1年〜2年前 - 必要な学習時間
1,200時間〜1,500時間 - 筆記試験の本番時期
法律、経済、政治・国際区分:4月頃
教養区分:9月頃 - 予備校に通い始める時期(※法律、経済、政治・国際区分の場合)
4年制大学:大学1年の2月〜大学2年の3月頃
大学院修士課程:大学3年の4月〜大学院1年の4月頃
国家総合職試験は全公務員の中で最も学習時間が多い受験先です。
国家総合職は公務員試験の中でも分量・難易度が最も高いためです。
また、注意点として、国家総合職の必要な学習時間である「1,200〜1,500時間」とは、あくまで国家総合職受験者の平均の話です。
受験者は旧帝国大学を中心とした学生が多く、その人たちにとっての必要な学習時間です。
それより下の大学の人はひとはもう少し学習に時間がかかる可能性があることを考慮して長めにとっておくのがおすすめです。
【補足】本番2年前から通う人は併願者が多い
国家総合職の場合、筆記試験本番の2年以上前から通う受験生は、多くが弁護士・司法書士など他の試験を併願しています。
公務員専願で学習を開始する人は試験本番1年前くらいから学習を開始する人が多い印象ですね。
【要注意】国家総合職試験は本番開始が早い
国家総合職は予備校に通い始める時期も他の職種よりも少し早めなので注意しましょう。
国家総合職の筆記試験は、公務員試験の中でも最も早い時期に開催されるからです。
(大体毎年4月ごろには筆記試験が開催されます。)
6月頃に開催される国家一般職や地方上級などよりも2ヶ月も早いです。
国家一般職は予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
本番1年〜2年前 - 必要な学習時間
1,000時間〜1,500時間 - 筆記試験の本番時期
6月頃 - 予備校に通い始める時期
高校生:高校2年生の12月頃〜高校3年生の4月頃
4年制大学:大学1年の2月〜大学2年の3月頃
大学院修士課程:大学3年の6月〜大学院1年の6月頃
国家一般職は必要な学習時間が国家総合職よりも少なくなります。
ただし、国家一般職は専門科目で出題される科目数も多く、幅広い学習が必要となります。
とはいえ、問題自体の難易度は決して高くないためコツコツと学習していけば合格は可能です。
国家専門職は予備校にいつから通うべき?
- 試験開始時期
試験本番1年〜2年前 - 必要な学習時間
1,000時間〜1,500時間 - 筆記試験の本番時期
6月頃 - 予備校に通い始める時期
高校生:高校2年生の12月頃〜高校3年生の4月頃
4年制大学:大学1年の2月〜大学2年の3月頃
大学院修士課程:大学3年の6月〜大学院1年の6月頃
国家専門職が予備校に通い始める時期は国家一般職と同じです。
(国家専門職とは、国税専門官・財務専門官・裁判所事務官などの国家公務員の中で専門職と呼ばれる採用区分を指します。)
この職種は、会計学や財政学など専門科目の学習が必要であるため、学習内容が通常とは異なります。
とはいえ、学習時間はそれほど大きく変わりませんよ。
地方公務員の予備校はいつから通うべき?
地方公務員は、予備校に通い始める時期が国家公務員より遅くても大丈夫なケースがあります。
- 都道府県庁を目指す場合
- 市役所を目指す場合
それぞれ詳しく解説していきますね。
都道府県庁公務員の勉強はいつから始めるべき?
- 試験開始時期
東京都庁:本番1年〜2年前
その他の道府県庁:本番の2年〜10ヶ月前 - 必要な学習時間
1,000時間〜1,500時間 - 筆記試験の本番時期
道府県庁:6月
東京都庁:5月 - 予備校に通い始める時期
高校生:高校2年生の12月頃〜高校3年生の4月頃
4年制大学:大学1年の2月〜大学2年の3月頃
大学院修士課程:大学3年の5月〜大学院1年の6月頃
都道府県庁では、大きく分けて次の4種類の次の出題がされます。
- 全国型
全国各地で行われている一般的な試験 - 関東型
関東の自治体で多く見られるタイプの試験 - 中部北陸型
中部北陸で多く見られるタイプの試験 - 独自型
自治体が独自で問題を設定(大阪府・大阪市・東京都庁・特別区など)
多くに自治体が①〜③に分類されますが、独自型は問題が少し難しいものが多いです。
(問題を難しくしても受験者が集まるような人気自治体に独自型が多いですね。)
東京都庁だけは注意が必要
特に東京都庁は注意が必要です。
- 東京都1類A:政策論文
- 東京都1類B:専門記述論文
政策論文や専門記述論文と呼ばれる、他の都道府県庁には出題されない論述試験が出されるため、少し多めの学習時間が必要となるでしょう。
市役所公務員の勉強はいつから始めるべき?
- 試験開始時期
通常の市役所:本番10ヶ月前〜2年前
教養のみの市役所:本番6ヶ月〜1年前 - 必要な学習時間
通常の市役所(大卒):1,000時間〜1,500時間
通常の市役所(高卒):500時間〜1,000時間
教養のみの市役所(大卒):500時間〜1,000時間 - 筆記試験の本番時期
6月〜10月頃 - 予備校に通い始める時期
高校生:高校2年生の12月頃〜高校3年生の4月頃
4年制大学:大学1年の2月〜大学4年の4月頃
大学院修士課程:大学3年の6月〜大学院2年の4月頃
市役所(区町村を含む)は公務員試験の中では、最も難易度が低い部類です。
特別な出題科目対策などは必要はなく、一般的な公務員試験の科目を学習すれば合格レベルに達することができます。
教養科目のみで受験できる市役所は狙い目
市役所は教養試験のみで受験できるところも多いです。
これら役所を目指す場合、筆記試験にそこまで時間をかける必要がありません。
専門科目対策の必要がないからです。
教養だけで受けられる予備校を知りたい方は「クレアールの公務員転職ハンドブック」がおすすめですよ。
(詳細は公務員転職ハンドブックを参照)
予備校に通い始めるのが多少遅くても問題ない人
予備校に通い始めるのが多少遅くても問題ない人とは、言い換えれば公務員試験でアドバンテージがある人です。
- 理解が必要な科目(国語・数学・英語・物理など)が得意な人
- 教養のみで受験できる市役所を目指す人
- 公務員試験経験者(再受験する人など)
- 偏差値が高い大学の出身者
順番にくわしく解説していきますね。
理解が必要な科目(国語・数学・英語・物理など)が得意な人
理解系科目(国語・数学・英語)が得意な人は公務員試験に有利でよ。
国語・数学・英語などの「理解が必要とされる科目」は一朝一夕では身につかないからです。
国語・数学・英語・物理などは、公務員試験の教養科目でも出題されますし、理解するまで多くの時間を費やすため、これらの科目が苦手な人よりも有利になります。
教養のみで受験できる市役所を目指す人
教養のみで受験できる市役所は、受験科目数が少ないからです。
反対に、
- 筆記試験の難易度が高い受験先(国家総合職)
- 専門記述論文が出題される(東京都庁・裁判所事務官など)
これらの受験先を考えている人は多少開始時期を早める必要があります。
公務員試験経験者(再受験する人など)
公務員試験の経験者は有利です。
もともと公務員試験を受けた経験がある人は公務員試験のコツを知っているから。
昔学習していた時期の知識のストックがあるため、学習時間は比較的少なくて済みますね。
偏差値が高い大学の出身者
偏差値の高い大学出身者であれば、学力的に優位に立てる可能性があります。
- 国家総合職合格者の平均学歴:旧帝国大学〜上位の地方国立大学
- 国家一般職・都道府県庁・市役所合格者の平均学歴:早慶〜産近甲龍・日東駒専
したがって、以下の大学であれば他の公務員試験者よりも有利に立てる可能性があります。
- 国家総合職:有利な大学はない
- 国家一般職・都道府県庁・市役所:旧帝大・早慶レベル
国家総合職であれば、そこまで有利な大学はありません。
一方で、国家一般職・都道府県庁・市役所なら、旧帝大・早慶レベル以上であれば、 始めるのが遅くても挽回できる可能性があります。
公務員試験は競争試験なので、ライバルより学力が高ければ、有利に立てる可能性が高いです。
反対に、出身大学の偏差値が低くとも合格できます。
過度に慢心したり、悲観せずあくまで参考程度に捉えてくださいね。
公務員予備校はいつから通う?:早すぎると失敗する理由
意外なことに、公務員予備校は通うのが早すぎても失敗するリスクが高くなります。
- モチベーションが維持できずに失敗する
- 「ガクチカ」を作る時間がなくなる
順番に解説していきますね。
モチベーションが維持できずに失敗する
始めるのが早すぎるとモチベーションが維持できずに失敗します。
大学1年生のうちから暗記をしても試験本番まで覚えているのが大変。
公務員試験は大部分が暗記科目で占められています。
人間の脳みそは定期的に復習をしないと、記憶したものを忘れてしまうようにできています。
それを防ぐためには、定期的な復習・知識のメンテナンスが必要ですが、大学1年生に覚えたものを4年生まで4年近く覚え続けるのは大変。
試験直前期に覚えておくほうが効率的ですね。
ぼくも実は大学1年生の時に、大学が主催する公務員講座に通っていた時期があります。
しかし、ものの見事に挫折しました。
という気持ちになり、せっかく払った費用は無駄になりました。
とはいえ、その後サークル活動やゼミに打ち込んだ結果、「ガクチカ」のエピソードをたくさん作ることに成功し、公務員試験に合格できました。
「ガクチカ」を作る時間がなくなる
あまりにも早くから公務員講座に通うと、大学時代でアピールできる経験を積むチャンスを逃してしまいます。
これはすなわち、面接試験で合格する確率が下がってしまうことを意味します。
なぜなら、公務員試験では面接試験の配点が高いからです。
こんな面接になってしまって、確実に試験に合格できません。
公務員試験の勉強しかせずに、その他の経験を逃すのは試験対策としても非効率です。
(というか普通にもったいないな〜、個人的に思います。)
もちろん、試験勉強とその他の活動をバランスよくできる容量の良い人ならいいかもしれません。
しかし、多くのことを満遍なくやるのが苦手なタイプ(特に女性よりも男性に多い)にとって早期から公務員予備校に通うのはかなりリスキーだと覚えておきましょう。
早めに公務員予備校に通うべき人
- 偏差値の低い大学の出身者
- 焦ってしまう人・不安症な人
順番に解説していきますね。
合格者の平均よりも偏差値の低い大学出身者
受験先別の合格者の平均学歴はおおむね以下のとおりです。
合格者の平均学歴
- 国家総合職の合格者の出身大学に多いのは、旧帝国大学〜上位の地方国立大学
- 国家一般職・都道府県庁・市役所
→早慶〜産近甲龍・日東駒専の出身者がボリュームゾーン
したがって、次のような場合では、早めに予備校に通い始めた方がいいかもしれません。
- 国家総合職を目指す場合
→地方国立・MARCH・関関同立以下の大学 - 国家一般職・都道府県庁・市役所を目指す場合
→大東亜帝国以下の大学
公務員試験は競争試験です。
決められた枠に合格するために、ライバルより秀でている必要があります。
そのため、公務員試験合格者の平均レベルを下回る大学の出身者は少し早めに学習を始める必要があるかもしれません。
あなたが目指している受験先の出身者よりも大学の偏差値が低ければ、少し早めに対策を始める必要があるかもしれませんね。
あくまで目安程度に考えておきましょう。
焦ってしまう人・不安症な人
不安症な人は早めに通うべきです。
このタイプの人は、焦ったり追い込まれるような状況になると、ネガティブになりがちだからです。
周囲の人の成績が上がってきたりすると焦ってしまう傾向にあります。
こういった人たちは、周囲よりも人より早めに始めることで安心感を得ることができますね。
一方で、このタイプの人はコツコツ努力できる人も多いため、長期間の学習をやり遂げる力を持っています。
少しずつ・早くから学習するのが向いていますね。
国家総合職(教養区分)を受験する人
国家総合職(教養区分)を受験する人は早めに予備校に通いましょう。
国家総合職(教養区分)は他の試験よりも半年以上早く開催される試験だからです。
国家総合職(教養区分)は大学3年生の9月頃に筆記試験が開催される一方、その他の試験は大学4年瀬の4月〜10月頃に開催されます。
そのため、教養区分を目指す場合、大学2年生の夏休みごろから予備校に通い始める人もいますよ。
早期に学習を始めたい人は、伊藤塾の「国家総合職(法律区分・教養区分)コースがおすすめ。
合格実績も圧倒的ですね。
公務員にはなりたいが、受験先が決まらない人
目標が決まっていない人は早めに公務員予備校に通うべきです。
- 講師
- 同僚
彼らと話しているうちに、あなたの進路も明確になっていきますよ。
【意外】公務員予備校の通学時期に影響がない要素
- 知識系科目の学習経験があってもほとんど差はつかない
- 学部によって有利・不利の差はほとんどない
順番に解説していきますね。
暗記系科目の学習経験があってもほとんど差はつかない
暗記系科目の学習経験は公務員試験の学習にほとんど影響がありません。
なぜならば暗記系科目は時間が経てば忘れてしまうから。
また、暗記系科目は覚えるのも簡単であるため、ほとんど公務員試験のアドバンテージにはならないでしょう。
学部によって有利・不利の差はほとんどない
大学の学部によって有利・不利の差はほとんどありません。
公務員試験と大学の授業で求められる要素が異なるからです。
- 大学の授業:「深く狭い」知識を求められる
- 公務員試験:「広く浅い」知識を求められる
大学の授業は、公務員試験で40問中1問しか出題されない科目を半年かけて深く深ーく学習しているイメージですね。
大学の勉強も役に立たないことはないですが、浅い知識をたくさん知っていることの方が重要な公務員試験では、さほど有利になることはありませんよ。
特に暗記ものであれば、ものの数分で覚えられるので大学の授業によってそこまで差はつかないかと。
そのため、大学の授業はそこまで役に立たないというのが実感ですね。
資料請求で予備校にいつから通うか手がかりを得よう
公務員予備校の資料請求がおすすめな理由は以下のとおり。
- 割引情報をゲットできる
- 予備校の雰囲気を掴める
- 費用を確認する
- 予備校のカリキュラムを確認する
- 早めに計画を立てられる
公務員予備校にかかる費用を確認できる
資料請求をすることであらかじめ予備校にかかる費用を確認できますよ。
割引クーポンをゲットできる
(↑上記のように資料請求で割引クーポンをゲットできますよ。)
多くの予備校では資料請求で割引クーポンをゲットできます。
数万円から最大で数十万円の割引を受けられるため、予備校を受講する人は資料請求は必須ですね。
予備校の雰囲気を掴むことができる
予備校の雰囲気をつかむのに資料請求はおすすめです。
予備校の資料には各予備校の考え方や理念が詰まっているからです。
予備校の資料は貴重な受講生を募集するいわば「予備校の顔」。
そのため、予備校が最もウリにしたい要素が全面に押し出されています。
試験の合格率・合格実績 予備校の環境の良さ 指導環境の充実度 これらを予備校の資料で把握することで、その後の予備校選びで無駄がありません。
公務員予備校でよくある質問
- 公務員予備校はいつから入れる?
- 公務員予備校は何月に入学できる?←どの月でも入学できる
- どの公務員を目指せばわからない場合は?
- 結局、公務員試験塾はいつから通い始めればいいの?
順番に解説していきますね。
公務員予備校はいつから入れる?
公務員予備校は、最大で試験本番の2年前から入ることができます。
予備校によっては、大学1年時から入れるコースを提供しているところもありますよ。(伊藤塾など)
公務員予備校は何月に入学できる?←どの月でも入学できる
結論、公務員予備校は基本的に何月でも入学できます。
毎月入学生を募集しており、いつから始めても試験本番に間に合うようなカリキュラム設定がされています。
ただし、あまりにも早過ぎたり、遅すぎる場合は入学ができません。
試験本番の3ヶ月前〜2年前の間どこかで入学する必要がありますね。 最も多い入学月の目安は次のとおり。
- 高校生:高校2年生の9月〜高校3年生の3月
- 大学生:大学2年生の2月〜大学3年生の8月
- 大学院生:大学4年生の2月〜大学院1年生の8月
- 社会人:試験本番の1〜2年前
どの公務員を目指せばわからない場合は?
まず行うべきはとにかく「情報収集」することです。
ネットで調べたり先輩から話を聞いたりして情報収集しましょう。
場合によっては公務員予備校に通いながら志望する公務員を探すのも悪くありません。
個人的に最もおすすめなのは、クレアールの公務員試験入門ハンドブック。
結局、公務員試験塾はいつから通い始めればいいの?
迷ったら筆記試験本番の1年前(学力に不安のある人は1.5年くらい前)から通い始めれば大きく失敗することはありません。
実際に、公務員試験合格者の大半は大学3年生から始めています。
公務員試験対策予備校で用意しているカリキュラムの多くも1年間かけて対策するものがスタンダードです。
(遅い人だと3年生次の夏季休暇頃までに学習を始めていますが、ふつうの人には少し厳しいスケジュール間だと思います。)
1年前から始めても、大学生は夏・冬・春とまとまった休みがあるので、これを有効活用することができれば十分に間に合います。
予備校に通う前の時期(大学1年生〜2年生)は何をすべき?
- 英語学習に力を入れる
- 面接試験で語れる経験やエピソードを作る
順番に解説しますね。
英語学習に力を入れる
公務員には英語学習で加点を受けられる自治体がいくつかあります。 国家総合職
TOEFL (iBT) | TOEIC (L&R) | IELTS | 英検 | |
---|---|---|---|---|
15点加算 | 65以上 | 600以上 | 5.5以上 | – |
25点加算 | 80以上 | 730以上 | 6.5以上 | 準1級以上 |
長野県庁(行政A)
40点 | 20点 | |
---|---|---|
TOEFL-iBT | 80以上 | 65以上 |
TOEIC | 730以上 | 600以上 |
IELTS | 6.5以上 | 5.5以上 |
英検 | 準1級以上 | − |
中国語検定 | − | 2級以上 |
中国語コミュニケーション検定 | − | 550点以上 |
漢語水平考試 | − | 筆記試験:6,5級180 点以上 口頭試験:高級60 点以上 |
韓国語能力試験 | − | 4級以上 |
ハングル能力検定試験 | − | 準2級以上 |
英語力をつけておくことで、公務員試験を有利に進めることができますね。
さらに、民間企業の就活もアドバンテージを取ることができますよ。 個人的には英語学習するなら「TOEIC」の受講がおすすめですね。
面接試験で語れる経験やエピソードを作る
面接試験で語れる経験やエピソードを作りましょう。(これが面接対策では相当重要)
理由は以下のとおり。
- 公務員試験の面接で必ず問われる質問だから
→社会人・学生生活で何かを成し遂げた経験は公務員試験の面接で必ず質問される - 経験を通してあなたに合った志望先が見つかるから
→経験を通して自分の適性や興味関心がわかります
筆記試験の勉強を直前期に始める場合、時間に余裕があるうちは学生生活や仕事に全力投球する姿勢も大切です。
筆記試験と同じくらい重要なので、日常生活も充実させておきましょう。
【まとめ】公務員予備校に通い始める時期は『情報収集』すれば解決します
公務員予備校に通い始める時期は合否に大きな影響を与えます。
その意思決定に重要なのは次のポイント。
- 公務員の種類を知ること
- 目標とする志望先を決めること
- 志望先に必要な学習時間を把握すること
そして、意志決定するために最も重要なのは「情報収集」することであり、情報収集の最短ルートは資料請求です。
上記のハンドブックには以下のような特徴があります。
公務員入門ハンドブックのメリット(公務員受験者全員におすすめ)
- 公務員の種類を網羅的に紹介
→あなたが知らなかった公務員の仕事を知ることができるため、志望先の決定に役立つ - 公務員試験で出題される問題例
→公務員試験でどのような試験が出題されるのかわかるため、公務員試験の難易度がわかる - 合格者の体験談が載っている
→公務員試験合格者がいつから試験勉強を始めたのか知ることができるだけでなく、合格者の体験談から効率的な学習法を学べる
公務員転職ハンドブックのメリット(社会人転職におすすめ)
- 社会人が受けられる自治体を網羅
→年齢制限のある公務員試験で効率的に受験先を絞れる - 社会人転職成功者の体験記
→働きながら公務員試験に合格した人のエピソードから勉強法を確立できる
また、あなたが気になる予備校の資料を請求するのもおすすめ
いずれ予備校に通うことになるなら情報収集して、予備校に通い始める時期を早めに決めておきましょう。
予備校に通う時期を決めたあとは、学生生活や社会人生活に打ち込んで、公務員面接で話せるネタを作ることに励むのがおすすめですよ。
- 公務員試験入門ハンドブック
→公務員の種類や合格者の体験談を知ることができる - クレアールの公務員転職ハンドブック(社会人に有利な受験先を知るため)
- 【おすすめ】大栄:2次試験対策(面接・論文試験)に力を入れている予備校。全国各地に校舎があるため、地方在住者にも通いやすい。特に、警察官・消防士の合格実績に優れている。
- 【おすすめ】クレアールの資料請求:オンライン特化型の予備校。費用を抑えて公務員受験をしたい人におすすめ。資料請求で割引クーポンがついてくる。
- 【おすすめ】EYE:中堅大学生の合格実績が優れている。都内3校舎のみで、きめ細かい指導が評判の予備校。
- 資格の大原:国家総合職〜市役所まで幅広く対応している予備校。警察官・消防士の合格実績が優れている。
- TAC:国家総合職〜市役所まで幅広く対応している予備校。外務専門職の受験に対応している。
- LEC:国家総合職〜市役所まで幅広く対応している予備校。理系公務員に強い予備校。