先日、公務員が労働組合を脱退してみた。で労働組合を脱退した体験談を書きました。
労働組合を勢いで脱退したはいいものの、私の職場には労働組合を辞めるといろいろな良くないことが起こると噂されていました。
なんでも、「組合を辞めてもしつこく勧誘される」とか、中には「非労働組合員」を略して「ヒクミ」と差別的に呼ばれることもあるとか色々聞いていたので、 実は内心かなりビクビクしていました。
そこで、今回は労働組合を辞めてからしばらくたった現在、組合をやめたことによって生じる良くない噂が本当なのかかいて行こうと思います。
【結論】労働組合脱退のデメリットはゼロ!
結論として、労働組合を脱退したことによるデメリットは全くありませんでした。
要するに、噂はすべてガゼネタだったということです。
私の職場で噂されていた、労働組合を辞めると起きる悪い噂についてQ&A方式で回答してみました。
【噂その1】労働組合を辞めると熱心に勧誘される?
A.労働組合を辞めても熱心な勧誘はありませんし、差別もされません。
〜遡ること脱退日3日後〜
労働組合脱退わずか3日立った日、職場に労働組合幹部のおばさんがやってきました。
この後輩は私が労働組合を辞めたことを知っているので、なんかニヤニヤしていました。
んとなくそのうち勧誘来るのかな〜と思っていましたが、労働組合を脱退したたった3日後にしかも勤務中の職場に押しかけてくるなんて思っていなかったので冷や汗が止まりませんでした。
「さっそく勧誘されてしまうのか」と覚悟しました。
しかも仕事中だからそんな話をする時間はないのに、、、と内心焦りまくりでした。
と思っていると、
ということでおばさんは別に私を労働組合に再加入するよう説得しに来たわけではなく、家族が心配だという話をきいてわざわざ訪ねてきてくれたというわけでした。
結果、非組合員の私をサポートしてくれました。
経済的な理由とか、家族の理由とかいろいろな「建前(要するに嘘ついて)」を駆使して労働組合を辞めたので、後ろめたさがマックスでしたが、市役所で働いていて初めて労働組合の恩恵というものを実感できた瞬間でした。
労働組合は困っていることを伝えれば助けてくれる人たちなのかな、ってそのときにはじめて実感しました。笑
ただ、労働組合を脱退して初めて恩恵を感じたというのも皮肉なものですね。笑
【噂その2】労働組合を辞めると差別される?
A.差別されません。
労働組合を辞めると「非労働組合員」略して、通称「ヒクミ」と差別的な呼称で呼ばれるという噂がありました。
ですが、実際に「ひくみ」と差別されたことは一度もありませんでした。
というか、そもそも自分が非労働組合員であることは他の人からわかりませんし、そもそもそんなことは普通の公務員にとっては正直どうでもいい話です。
結果として、私が組合を辞めた話をしても「へ〜、そうなんだー(無関心)」とか「いいな〜、お金かかるし俺もやめようかな〜」とかそんな返答しか返ってこないので、辞めたとしても差別なんか全くありません。
【噂その3】労働組合を辞めると出世に不利?
A.不利になりません。
実際に私の職場では労働組合に加入していなくても、出世している人いるからです。
ふつうに非労働組合員の係長は割と存在しています。
(ちなみに、労働組合のルールで課長クラス以上は全員非労働組合員です。)
一部の役所では御用組合(役所側と癒着している組合)の場合、出世が有利になるケースも有るようですが、それは労働組合の幹部クラスが、役所側の管理職クラスに顔を覚えられてはじめてプラスに働くものなので、一般労働組合員には関係のない話です。
労働組合を辞めたあとのメリット
労働組合費の徴収がなくなる
労働組合を脱退することによって得られるメリットは労働組合費の徴収が一切なくなることです。
若手公務員でも1月あたり2000円程度節約することができます。
定年退職まで徴収される組合費を考えると総額で140万円以上の節約になります。
面倒な組合活動の声がかからなくなる
面倒な組合活動の声がかからなくなりました
労働組合に加入していると、春闘のデモ行進に参加するようお願いされたり、組合のイベントの雑用をお願いされることもあります。
また、私は労働組合から新入職員歓迎会などのイベントを任されたことがありますが、職務時間外に作業をする必要があったので少なからず負担でした。
会場を選定したり、ビラを作成したり、参加者の出欠管理したりするのをすべて私たち下っ端の組合員に任されていたのでその負担がなくなったのは大きなメリットです
しかも、ほとんど無給ですし本来の公務員の業務ではないので当然残業代も支給されません。
こういった煩雑な仕事をしなくて済むようになったのは大きなメリットです
労働組合員しかもらえない案内がふつうにもらえる
通常、労働組合員しかもらえない新聞やイベント参加の案内などは普通にもらえました。
配ってる方も誰が組合員で非組合員なのかいちいち覚えていない模様です。笑
「メロンの購入のご案内1つ3000円のメロンが1000円で購入できますよ。」とか「潮干狩りのご案内。◯月×日にどこどこで潮干狩りをします」とかそういうもので私は全く興味がないのですが、どんどん回ってきました。笑
どうしても商品を購入したければ、労働組合加入している同僚などにお願いして代わりに購入してもらえるでしょうし、問題ないと思います。
まとめ
要するに実質的にデメリットは全くなにもありませんでした。
労働組合を辞めることによって実質的なデメリットはゼロでした。
決断するかしないかの一つにかかっているのだと思います。
労働組合は若ければ若いうちに辞めたほうが得
労働組合費は給料に対して1%の割合でかかってくるものなので、年々金額は積み上がっていきます。
そのためやめるのであれば早ければ早いほうが経済的だと思います。
周囲を巻き込んで集団で脱退するのがおすすめ
周囲と一人だけ違う行動をするのが怖い場合、周囲の人たちを巻き込んで脱退を申し込むと心強いです。
私が労働組合を辞めた話をするとほぼ全員の返答が「いいな〜、私も辞めたい」というものです。
つまり、組合を本当は辞めたいけどなんとなく惰性で加入している人が90%くらいなんじゃないかと思います。
こういった人たちを巻き込んで一緒にやめる申込みをすると心理的な負担がだいぶ減ると思います。
ちなみに、私の職場では、若手職員を中心に周囲も労働組合を抜けたいという人が続出している状況です。
みなさんも一度、労働組合の脱退を検討してみてはいかがでしょうか。
ご覧頂きありがとうございました。