人事課の仕事内容
- 人事業務
- 給与業務
- 福利厚生業務
- 研修業務
業務の内容に応じて大きく以下の仕事に分類されます。
これらの業務に応じて係が分類されています。
人事係の仕事内容
- 職員の採用
- 職員の配置
- 職員の昇任
- 職員の勤怠管理
人事係は人事課の中でも花形といわれる係です。
職員の採用・配置・昇任・配属など「人」を動かすための権力の源泉がこの係に集約されています。
この係に配属された人は出世コースの王道に乗っている人が多いイメージがあります。
給与係の仕事内容
- 職員の給与の支給
- 各種手当の認定や支給
- 各種税金の計算や徴収
給与係は、人事課の中でも最も地味な裏方業務を行っています。
給与も手当も税金もとにかく全て計算、計算、計算づくめだからです。
業務の性質上、パソコンと睨めっこする機会も非常に多く、膨大な事務作業を黙々とこなす係です。
福利厚生係の仕事内容
- 社会保険料の算定
- 職員の福利厚生制度の管理・運営
福利厚生係は、職員の福利厚生に関する業務を行います。
例えば、役所の福利厚生制度の一例として、ディズニーランドのチケットを割引き価格でもらえたり、役所が提携している旅館に安く泊まれたりするプログラムがあります。
こういったお得なプログラムに精通できるため、はたからみていてとても面白そうな仕事をしているという印象がありました。
研修係の仕事内容
- 職員の研修
- 外部研修機関との調整
研修係の仕事は、職員を育成するための研修業務がメインです。
研修業務の中で最も大きい比重を占めるのが採用1年目の新人研修です。
フレッシュな新規採用職員と接する機会が多く、多くの職員と交流したい人に非常に人気のある係です。
人事課の仕事の楽しさ・やりがい・メリット
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人事課の仕事のやりがいについて説明します。
多くの職員と交流できる
人事課の職員は仕事で多くの職員と交流できます。
主事（平社員）レベルの役職の人でも他部署の課長や係長など自分より上の役職の人と接する機会は非常に多いです。
仕事を通して多くのお偉いさんと会うことができるため、その後の出世などを有利に進めるための人脈づくりに役立ちます。
役所内で一目置かれる
人事課の職員は役所内では一目置かれる存在です。
その理由は、たんに人事課が出世コースであるというだけでなく、強力な人事権を持っているからです。
他部署の係長クラスの職員も人事課の職員には気を遣って接している印象があります。
（人事課の職員を敵に回すと、自分の部署に不利な人事配置をすることは容易に想像できます。）
人事課のつらさ・大変さ・デメリット
公務員ならではの仕事がほとんどない
人事課の仕事は公務員ならではの仕事がほとんどありません。
生活に困っている人を助けるといった公共サービス的な仕事ではなく、採用や労務管理といった普通の民間企業が行っている業務内容と変わりません。
私は、地域住民と接する仕事をしたいと志して市役所に入庁したため、住民と接する機会がない人事課に配属されたことでギャップに悩んだこともあります。
びっくりするほど忙しい
と甘い幻想を抱いて入庁した私にとって、人事課の労働時間は想像を超えていました。
入庁してから3ヶ月後には月120時間越えの残業をするハメになってしまいました。
同時期に入庁した同期が定時退庁して飲み会に行く姿を尻目に、連日残業して仕事をこなしていて辛かったことを覚えています。
意外と職員から恨まれることが多い
人事課の仕事は意外と職員から恨まれることも多いです。
もちろん、仕事を通して感謝されることもありますが、役所内の他の職員に敵視されることも多いです。
- 通勤手当の不正受給を取り締まってお金を返還させる
- 人事課が配属した職員がすぐに病気休職した・退職した
- 認定街の通勤経路で災害にあった職員の治療費などを補償しない
人事課は権限を持っている分その他の職員から恨みを持たれやすい傾向にもあります。
人事課の闇
「英雄色好む」という格言があります。
これは「英雄というものは活力がみなぎり、万事にわたって精力的に活動するため好色でもあり、たくさんの女性に手を付けたがるものだ」という意味です。
人事課に配属される職員は仕事ができて活力に溢れる人が多く、職場の女性とのいろいろな噂をよく聞きました。
例えば、「研修で知り合った新規採用職員の女性に手を出す（研修担当者は既婚者）」といったものです。
ここではあまり書くことのできないくらい毎年のようにいろいろな噂を聞くことが多い部署です。
人事課は出世コースの王道
公務員の人事課は基本的にどこの役所も出世コースです。
- 業務量の多い人事課の仕事をこなすことで、仕事ができる人材という評価を受けるから
- 管理職と接する機会が多くコネクションを作りやすいから
この部署でうまく成果を出せた人は、企画課や財政課などの官房系の部署をぐるぐる異動している人が多いです。
また、その後も若くして管理職などに出世する人が非常に多いです。
【出世に役立つ】人事課の仕事を知るのにオススメの本
こういった人は人事課の仕事を詳しく知っておくことをオススメします。
通常、役所の異動希望は9割方通らない傾向にありますが、人事課への異動希望が通るケースが非常に多いからです。
例えば、人事異動の面談の際にA4用紙3枚に人事課で働きたい理由をびっしりと書いて思いを伝えた職員は人事課へ配属されました。
人事課への配属希望をアピールする事で役所の出世コースに乗るための第一歩としましょう！
そのために役所で出世するために人事課に異動したい人にオススメの本を紹介します。
人事課の仕事内容について詳しく知っていることで、人事異動面談などを有利に運ぶことができます。
自治体の仕事シリーズ人事課のシゴト / 鵜養 幸雄
人事課の仕事内容について詳しく書かれています。
人事課の仕事を網羅的に解説している本はあまり多くないので、この本を読んで人事課の仕事を理解しましょう。
人事課の仕事は9割方が地味な裏方業務
人事課の仕事は9割方が地味な裏方業務です。
公務員受験生は、人事課の職員が壇上で華やかに話しているイメージを思い浮かべがちですが、現実は膨大な事務作業が大半です。
市役所公務員の人事課が魅力的！公務員になりたい！と思った方へ
市役所公務員の人事課では多くの職員を陰から支えられて、新卒採用の現場でお話しする機会も得られます。
この記事を読んで「今の企業から転職したい！」「公務員になりたい！」と思った方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。
市役所公務員の人事課がつらい！公務員をやめたい！と考えているあなたへ
人事課は多くの利害関係者と折衝を行うことが多く、つらいと感じることもあると思います。
そんな方は副業に取り組んで稼ぐ力を身に付けることをおすすめします。
- 経済的な収入源を確保する
- 副業でスキルを身に付けることによって転職時に有利になる
以下の記事で、副業や節約方法についてまとめているのでぜひ取り組んでみましょう。
【まとめ】人事課の仕事は「空気」のようなもの
私が配属されたときにメンターの先輩にいわれたのが
「人事課の仕事は空気のようなもの」
という言葉です。
言い換えれば「役所で働く全ての職員が当たり前に働ける環境を支えること」です。
新しい職員を迎え、見送り、給料を支給し、病気や怪我の心配がなく働ける職場を作るのが人事課の役割だと思いますし、職員を支える仕事にやりがいを感じる人は人事課はとても向いていると思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
