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仕事

私立保育士より公立保育士を目指すべき理由。公立保育士と私立保育士の違いを解説します

将来、保育士として働くことを考えている学生の方は多くいらっしゃると思います。

保育士として働く場合、大きく分けて以下の2つの選択肢が考えられます。

  1. 公立保育園で公務員保育士として働く
  2. 民間の保育園で私立保育士として働く

上記2つの選択肢のうち、私は①公立保育園で働くことをおすすめします!

保育士になるなら公立保育士を目指すべき!

保育士になるなら公立保育士を目指すべきです。

様々な面で公立保育士の方が私立保育士よりもメリットが大きいからです。

これは私が実際に公務員として働いていて見聞きした実体験からもいえることです。

たしかに、全ての面において公立保育士の方が優れているというわけではありません。

そこで今回は、私立保育士と公立保育士の違いをそれぞれメリット・デメリットという観点からご紹介します。

公立保育士・私立保育士の違いとメリット・デメリット

【給料】公立保育士の方が平均年収が数百万円高い!

保育士を目指す方にとって最も大きな関心ごとは給料だと思います。

公立保育士と私立保育士の平均年収はそれぞれ以下の通りです。

 平均年収平均年齢
公立保育士629.7万円42.7歳
私立保育士355.6万円36.7歳

公立保育士と私立保育士で平均年齢に大きな差があるものの、それを差し引いても公立保育士の方が平均年収が100万円以上高いです。

公務員は年功序列的に年収が上がっていくのに対して、私立保育士は30代くらいで年収が300万円代で頭打ちとなってしまいます。

【有給休暇】私立保育士の方が若干有給取得が多い!

有給休暇の取得率に関しては、私立保育士の方が若干取得率が高いです。

有給取得日数公立保育士私立保育士
2日以内3.2%2.6%
3日〜6日40.7%23.9%
7日〜9日28.8%27.2%
10日〜15日17.9%30.7%
16日〜20日3.1%9.6%
21日以上1.4%1.9%
その他2.9%4.0%

公立保育士は3〜6日の有給取得者が最多であるのに対して、私立保育士は10日〜15日の有給取得者が最多です。

ただし、保育士は職務の性質上どうしても有給を取得するのがむずかしいです。

保育士はほとんどの職場でシフト制で勤務しており、有給を取得すると代わりに誰かが穴埋めをしなくてはいけません。

シフトが組まれる前に事前に有給取得を伝えておくなど、工夫が必要なケースが多いです。

【産休・育休】圧倒的に公立保育士が有利!

産休・育休の取得については公立保育士が圧倒的に有利です。

産休・育休の取得が文化として根付いており、ほとんど全ての出産する保育士が1年間程度の育休・産休を取得しています。

産休・育休で欠員が生じても「育休任期付代替職員」という任期付の職員を配属するため、安心して休暇を取得できます。

一方で私立保育士の場合、慢性的に人手不足が生じていることが多く、産休・育休から早く復帰するようプレッシャーがかかることも少なくありません。

近年は、保育士の待遇改善が少しずつ進んできており、昔よりも休暇は取得しやすくなっています。

しかし、それでも公務員保育士には現状まだ遠く及ばないのが実情です。

【出会い】公立保育士が有利!公務員同士の結婚も可能

出会いに関しては公立保育士が有利です。

公立保育士は同じ公務員同士で結婚するケースが非常に多いからです。

通常、保育士は市区町村の役所で最小されますが、同じく入庁する同期には事務職・技術職の男性公務員が多くいます。

そのため、同じ役所内で結婚するケースがものすごく多いです。

実際に私の職場内でも、「事務職の男性公務員 × 保育士の女性公務員」という組み合わせで結婚するカップルが何組もいます。

一方で、私立保育士は出会いが少ないです。

男性保育士の割合は全体の10%以下であり、同じ職場内で出会って結婚するという確率は非常に少ないです。

実際に、私立保育士は出会いが少ないようで、私も何回か合コンや街コンなどで保育士の方と出会うこともあります。

話を聞くと、皆さん「出会いがない」とおっしゃってました。笑

【将来性】終身雇用・年功序列制が整っている公立保育士が有利!

以下の理由から、公立保育士の方が将来性があります。

  • 終身雇用・年功序列制度がある
  • 公務員同士の結婚で世帯年収1000万円越えも可能
  • 育休・産休が取得しやすく子育てによってキャリアが途絶えない

終身雇用・年功序列制度がある

公立保育士は終身雇用・年功序列制度があるため、年齢が上がるにつれて収入も上昇していきます。

公立保育士は50代には700万円〜800万円以上の年収を得られます。

一方で、私立保育士は30代頃に年収が300万円代で頭打ちとなり、その後ほとんど増えることはありません。

将来的に安定して高収入を得られる公立保育士は将来性があります。

公務員同士の結婚で世帯年収1000万円越えも可能

公務員同士で結婚した場合、世帯年収が1000万円を超すことも可能です。

公務員は50代くらいになると、最も低い役職の人でも700万円以上はもらえます。

そのため、夫婦2人あわせて年間で最低でも1400万円以上の年収を確保できます。

さらに、退職金も手厚いため老後を考えても安定した生活を送ることができます。

育休・産休が取得しやすく子育てによってキャリアが途絶えない

公立保育士は育休・産休制度がととのっており、子育てのために仕事を辞める必要がありません。

そのため、生涯を通して保育士のキャリアを築きやすいです。

バリバリ働いて出世していきたい保育士にとっても、公立保育士は非常におすすめの職業だといえます。

【仕事内容】私立保育士の方が先進的なことが多い!

保育士の仕事内容としては私立保育士の方が先進的な取り組みをしていることが多いです。

中には、障害児の保育のみに特化した保育園を運営している企業などもあります。

もし障害児保育を専門で取り組みたい方がいれば、仕事のやりがいがアップするのは間違いなしです。

一方で、公立保育園の場合、3年〜5年程度で保育園を異動することになります。

必ずしも自分が取り組みたい仕事ができる保育園に配属されるとは限らないため、自分のやりたいことと仕事内容とのギャップが生じることもあります。

公立保育士・私立保育士になる方法

公立保育士・私立保育士になるにはそれぞれ次の資格が必要となります。

 公立保育士私立保育士
必要な資格保育士資格 + 公務員試験の合格保育士資格
勤務先各市区町村の保育園民間企業の所有する保育園

一般的に公務員保育士の方が難易度が高いです。

公立保育士になるためには、公務員試験に合格する必要があるからです。

公立保育士は市区町村ごとに行われる試験を突破して採用される必要がありますがが、倍率は高いところでは20倍を超えるところもあります。

公立保育士になるためには、公務員試験専門の予備校に通って試験対策を行うのが一般的です。

(公立保育士になるのにおすすめの予備校は保育士公務員になるためにおすすめの予備校という記事で詳しく解説しています。

一方で、私立保育士への就職は各企業が開催する選考試験で合格する必要があります。

倍率は企業によって様々ですが、近年は、深刻な保育士不足が発生しているため私立保育士は引く手数多です。

【まとめ】保育士として働き続けたいなら公立保育士がおすすめ!

今回紹介した公立保育士・私立保育士のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

  • 給料:公立保育士の勝ち!
  • 有給休暇:私立保育士の勝ち!
  • 育休・産休:公立保育士の勝ち!
  • 出会い:公立保育士の勝ち!
  • 将来性:公立保育士の勝ち!
  • 仕事内容:私立保育士の勝ち!

結果として、4対2で私立保育士よりも公立保育士の方がメリットが大きいことがわかりました。

したがって、公立保育士になることをおすすめします。

しかし、仕事内容などは民間企業の方が先進的であることも多く、金銭面だけでは判断できないやりがいも存在します。

公立保育士と私立保育士、どちらを選ぶかはご自身の価値観と照らし合わせて納得できる方を選びましょう。

もし公立保育士を目指すことを考えている方はこちらの記事が参考になります。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

ABOUT ME
susumu
某市役所を首席(1位)で複数合格しました。 公務員を目指している受験生や公務員への転職を考えている人に向けて、公務員の採用現場の裏側や人事制度・仕事などを紹介します。 また、現役公務員に役立つライフハックを書いていきます。
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