どんなときにストレスを感じるか?
ストレスの発散方法は?
こういった疑問にお答えします。
公務員の仕事はストレスが多いです。
法令規則や前例踏襲でがんじがらめ!公務員の仕事ならではのストレス
仕事が楽なイメージを持たれがちな公務員ですが、実はストレスが多い仕事が結構多いです。
公務員ならではのルールや環境によって生じるストレスが多いからです。
例えば、 法令規則が仕事一つ一つに影響してくる度合いが非常に大きいです。
とか
という疑問を持ちつつも 、
とか
という理由で意味もなくやっている仕事も多いです。
ということは許されにくい環境にあります。
例えそれが理にかなっている有効な工夫だったとしても、公務員である以上法令に背いた仕事をすることは許されません。
公務員は仕事をする上で、非効率なやり方に対する疑問が常に付きまとう仕事だと思います。
たしかに、公務員は法律で仕事の内容を決められていることも多く、決まったやり方をすれば余計なことを考えなくて済むという意見もあります。
しかし、それは裏を返せば、工夫や裁量の余地がないことを意味します。
結果として、住民のニーズから大きくはずれた仕事をすることになってしまい、その板挟みにあって更にストレスを溜めるという事態も生じたりします。
このように公務員は法令の縛りが強い特殊な仕事のため、ストレスが多い仕事です。
ストレスによって病気休職者が続出!
市役所公務員はストレスが多く、その結果病気休職を取得せざるを得ない職員が実は結構います。
病気休職を取得するのは、当然ストレスにやられてしまって仕事を継続できなくなってしまったからです。
90人程いる私の同期も3人が病気休職の取得を経験していますし、 私の職場でも同じ係で3人の病気休職者が発生しました。
その原因のほとんどがメンタルの故障です。
公務員は病気休職制度が充実しているため取得者が多いという一面もありますが、それでも仕事を休職せざるを得ないほど追い込まれるストレスがあるのは間違いありません。
市役所公務員は病気休職者が多発するくらいストレスフルな環境です。
公務員の主なストレス源
どの職場にいても必ず遭遇する住民のクレーム対応
市民のために働く市役所公務員が住民の方のクレームを受けるのは当然のことなのですが、この住民対応が大きなストレスとなることもあります。
クレームに対応するために長時間労力を割いたり、相手の方の感情的な意見に対して理性的に対応しなくてはいけないため非常に消耗するからです。
また、市役所で働いている限り、基本的にはどんな部署にいても住民対応のクレームは避けられません。
住民対応系の部署にいる場合、住民対応のクレームに遭遇するのは常ですが、住民対応系の部署ではない、人事課など裏方の仕事をしていても市役所ではクレームがついて回ります。
通常、市民の方と接する機会のない人事課ですら、住民のクレームに遭遇します。
昔、人事に
というクレームをもつ住民の方がいらっしゃったこともあります。
市役所の内部的なシステムを司る情報システム課ですら、個人情報漏洩などの問題でクレームを受けたこともあります。
市役所公務員の場合はどんな部署にいてもクレームに遭遇することはあり、ストレス源となります。
膨大すぎる事務処理
膨大すぎる事務処理もストレス源となります。
事務処理が多い部署だと、休日出勤や長時間残業が常態化しストレス源となるからです。
それだけでなく、ストレスを発散するための余暇時間が削られていくので、ストレスは溜まる一方で、ストレスを発散する時間は少なくなります。
私が所属している人事課は事務処理が多い部署です。
年末11月ごろから年度末3月頃にかけて、週6日出勤がデフォルトの職員がほとんどです。
つまり、土曜日か日曜日のどちらかが必ずお仕事です。笑
また、繁忙期には平日の残業時間も早くても20時、遅いと22時を回るのがふつうなので、基本的に平日は仕事以外に何もできません。
確かに市役所の仕事は、民間企業と比べて楽と言われており、仕事の質でいえば楽な部分もありますが、仕事の拘束時間が長いためどうしてもストレスはたまりがちです。
膨大な事務処理は生活リズムをみだし、ストレス発散の余暇時間を奪うためストレス源となります
職場の人間関係〜繁忙期は特に悪化しがち〜
市役所公務員は人間関係も限定されているためストレス源になりやすいです。
市役所公務員は仕事で職場を離れることはほとんど皆無です。
そのため馬が合わない人が同じ職場にいると、仕事をしている間中ずっとストレスを感じることになるからです。
暇な時期は、勤務時間が短かったり、仕事の負荷が軽かったりするため、ウマが合わない人同士でもそれなりにうまくやれていることが多いですが、繁忙期になると職場の人間関係は険悪になりがちです。
繁忙期はみんな疲労がたまっており、些細なことで喧嘩が頻発するようになります。
特に私が所属していた税務課の人間関係はひどく、40代50代のおじさんおばさんが怒鳴ったり泣いたりするような光景が毎年繰り返されていました。
職場の人間関係が険悪になると、当人だけでなくその周囲にいる他の職員たちも気を遣います。
それがストレスを呼び込み、また新たな喧嘩を引き起こします。
こういったストレスのために、仕事で疲弊していることはよくありました。
ストレス発散方法
公務員がストレスを発散する方法について解説します。
職場の部活動に所属して運動を行う。
事務仕事に終止しがちな市役所公務員にとって、運動を行うことは有効なストレス発散方法です。
ストレス発散だけでなく、運動不足解消にも繋がります。
さらに、スポーツを通して他の人とコミュニケーションをすることで悩みなどを相談できる心の支えの場となります。
こういった条件を満たすのでおすすめなのが、職場の部活動に所属することです。
私の市役所には部活動があり、私はバドミントン部に所属していました。
毎週1回、他の市と合同で練習を行っていました。
練習後には、ご飯を食べに行ったり飲みに行ったりすることでストレス解消に非常に役立っていました。
ただし、市役所に自分の行いたいスポーツの部活動が存在しない場合もあります。
そんなときは、自分の住んでいる地域のスポーツチームに所属したり、スポーツジムに通うのも効果的です。
個人的には、公務員にとって運動を行うのがもっともおすすめのストレス発散方法です。
一人で気軽にできる趣味に没頭する
趣味に没頭することも一つの有効なストレス発散方法です。
仕事だけに頭を取られるとストレスで病みやすくなるからです。
個人的には「一人で気軽にできる」趣味をおすすめします。
特に繁忙期はストレスが溜まりやすくなる一方で、余暇に使える時間が少なくなります。
そんなときに一人で気軽に行える趣味があると、非常に役立つからです。
私の場合はカラオケが趣味でした。
それもみんなとわいわいするよりも一人で歌いたい歌を歌うのに没頭する「一人カラオケ」(通称ヒトカラ)をやっていました。
人事課の繁忙期は、時間がなくて部活動に参加できませんでした。
そういうときは1日30分だけ、歌いたい歌を全力で熱唱していました。
ヒトカラは短時間で取り組めるし、お金もそこまで大きくかからないので手軽に取り組むのには最適の趣味でした。
ちなみに、人事課一年目のときは、年間で100回以上ヒトカラにいっていました。笑
趣味の没頭することも有効なストレス発散方法です。
悩みを打ち明けられる信頼できる人間関係を日頃から築いておく
仕事のストレスは、人間関係を築いておくことで軽減することができます。
仕事の悩みやストレスを相談したり、共有できる人がいればストレスは軽減できるからです。
私の周囲にいるストレスでメンタルを病んでしまう人の多くが、どちらかというと人間関係が内向きなケースが多かったです。
休みの日も一人で過ごしたり、職場の人や同期と交流を持つ機会の少ない人が多いという共通点があります。
私も本来はどちらかというとそういうタイプなのですが、
社会人になってからはある程度勤めて、職場の同期と親しくしていました。
休日は中のいい同期とたまにどこかに遊びに出かけて、ストレス発散をすると同時に人間関係を保っていました。
仕事で悩んだときは、同期と仕事の悩みを共有することでつらい時期を乗り切れたのだと思います。
読者の方の中には、休日は無理に遊びに出かけるよりも、一人で過ごすことのほうが好きだという方もいると思います。
そういう場合、ストレスを感じてまで無理に交流する必要はないと思います。
ただ、大切なのは仕事の悩みを誰にも打ち明けられずに一人で悩んでメンタルを壊してしまわないことです。
職場の人が苦手なのであれば、学生時代の友人など、心から信頼できる人に相談できる環境を作っておくことも有効です。
日頃から信頼できる人間関係を築いておくことでリスクを避けられるでしょう。
まとめ
公務員の仕事はストレスが多いです。
ストレス源の中には公務員として仕事をしていく上でどうしても避けられないものも存在しています。
大切なのは、ストレスを完全に避けようとすることではなく、ストレスを感じてもそれを適切に対処し、ストレスに対処できる環境づくりを日頃から行うことだと思います。
そのために本記事を参考にしていただけると幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。