公務員は暇なイメージが強い
「公務員は9時5時上がり。仕事をしないで新聞を読んでくつろいでる」というイメージを持っている人も多いと思います。
このイメージは半分正解、半分不正解です。
というのも、一口に公務員と言っても部署や職場の立ち位置によって暇なこともあれば、そうでないこともあります。
出先機関は猛烈に暇
基本的に出先機関は仕事が猛烈に暇です。
出先機関とは、市役所の本庁舎ではなく、市内各地に存在する出張所のことです。
私はもともと自分の務めている市内に住んでおり、住民票を取りに出先機関を訪れる用事がありました。
午後3時頃に到着し、順番待ちをするために発券機で番号札を発行したら、『8番』と書かれていました。
『番号札の数字=その日訪れた来庁者の数』なので、午後3時までの6時間でたったの8人しか来庁していない計算になります。
つまり、単純計算で45分に1人しか訪れません。1日の来庁者数に換算すると、大体10人前後です。
1人の対応を終えるのに大体5分程度なので、実質1日たったの50分働けばその日の仕事が終わってしまうことになります。
(もちろん、多少の事務仕事はありますが、住民票を取るための出先機関は接客業務がメインで事務処理は少ないです。)
たしかに、窓口の奥を見てみると職員がとっても暇そうに立っているのがわかります。
当時私が勤めていた人事課はひっきりなしに電話がなって自分の仕事に取り書かれるのが定時後だったので、このギャップには非常に驚きました。
皆様が抱いている公務員のイメージはこういった出先機関に関して言えば概ね当てはまっていると思います。
役所の暇なイメージとは程遠い忙しい部署も存在する
官房系の部署と呼ばれる企画課・人事課・予算課は非常に忙しいです。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
暇すぎるとデメリットがたくさん
私も仕事が閑散期に入って非常に暇な時期を経験しましたが、暇すぎるとデメリットが非常にたくさんあります。
暇すぎるとめちゃくちゃ苦痛
「仕事も楽してお金もらえるなんて最高じゃん〜」と思う方もいるかも知れませんが、暇すぎると本当に苦痛です。
仕事のスキルを身につけられず、将来的に周囲と大きく差をつけられることにもなりかねません。
一日中やることがなくてずっとパソコンの前に座っていると、「まだ仕事終わらないかな〜」と時計を気にしながら1日を終えることになります。
暇すぎると将来的にリストラ候補となる
暇すぎると仕事のノウハウを身につけられません
大企業でもリストラが横行している現在、近い将来公務員にもリストラの波が押し寄せる可能性が非常に高いと思っています。
暇な部署でぬるま湯になれきった公務員は、リストラの第一候補となるでしょう。
定年間近ならともかく、これから何十年も公務員として働いていく必要のある若い世代は暇すぎる部署というのは大きなリスクです。
暇すぎると汚職に手を出すリスクも
暇すぎるからといって職務と関係ない事を行うと、懲戒処分を受けるリスクもあり、実際に懲戒処分を受けている人もいます。
勤務時間中に懸賞応募サイトから1000回以上のアクセスを行った職員に減給処分が下されました。
職場のパソコンで1450回懸賞応募 福島県管理職を減給処分(2018.1.30 20:11)
福島県は30日、職場のパソコンからインターネットの懸賞サイトに約1450回応募したとして、50代の男性管理職を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分とした。うち約930回は勤務中だった。男性は「過去に当選したことがありエスカレートしてしまった。今回、当選しても賞品は辞退する」と話している。
県によると、男性は同県いわき市の出先機関に勤務。昨年12月上旬から約2週間、報道機関2社が実施した1等3万円相当の賞金や図書カードが当たる懸賞に応募した。個人配備のノートパソコンを使っており、懸賞は何度でも応募できる仕組みだった。
報道機関から「県から大量の応募アクセスがある」との連絡を受け調査し、外部サイトへのアクセス履歴をたどって判明した。
男性は県の調査に「大変申し訳ない。今後は初心に帰り県民のため仕事に励みたい」と話しているという。
引用:職場のパソコンで1450回懸賞応募 福島県管理職を減給処分 (サンケイニュース)
もともと軽い気持ちで応募した検証に当選して、どんどんエスカレートして今回の事件が発覚したようです。
暇すぎるとこういった汚職に手を染めるきっかけにもなります。
余暇時間をいかに活用するか?
長い公務員人生で暇な部署を経験する時は必ずきます。
そんなときに、いかに暇に対処するかという知恵を身につけるのは大切なことです。
暇な部署の公務員はだいたい定時上がりです。
私の周囲の公務員が暇な時間をどのように活用しているか解説します。
既婚者は家族団らんで過ごす
結婚している公務員は定時後の暇な時間を家族と過ごす時間に充てます。
子供がいる若いカップルは子育てなども忙しく、暇な時間というのは基本的にないと思います。
では、独身の公務員は?というと主に以下のこに取り組んでいます。
- 投資の勉強
- 資格の勉強
- 恋活や婚活
恋活・婚活をやっている人が最も多い
彼女がいない公務員は暇になるとたいてい恋人を探し始めます。
公務員は仕事上の出会いが少なく、男女ともに若いうちに結婚を考える人が多いからです。
実際、ここ2~3年位でマッチングアプリ・街コンなどで出会って付き合う公務員が増えてきています。
さらに、街コンで出会った女性と結婚する人も出てきました。
昔はお見合いや合コンがメインで出会うことが多かったですが、徐々に街コンやアプリなどで不特定多数と出会って結婚する流れに代わりつつあります。
私が利用したアプリでおすすめのものが以下の2つです。
街コンであればシャンクレールの街コン、マッチングアプリであればomiaiがおすすめです。
ワクワクメール
昔より利用者が減少傾向にありますが、30歳前後のユーザーが多いのでそのくらいの年代の人が利用するのに非常におすすめのアプリです。
投資の勉強をするのがおすすめ
私の周りでは「お金を稼ぐ勉強」をしている公務員が割と多いです。
公務員がお金を稼ぐための副業は基本的に禁止されていますが、唯一投資だけは副業禁止規定に引っかかりません。
株式投資などは数万円程度から始められるものも多く、実際に私も株式投資で年間で数十万円程度の利益を得ています。
さらに、暇な部署にいる公務員は時間がない他の社会人と比べて、勉強時間を取れたり相場の動きについていく小回りがきくためかなり有利です。
証券口座の中では、SBI証券が個人的に最もおすすめです。
公務員の将来性に不安を感じる人はキャリアアップの勉強をする
真面目な公務員はキャリアアップを目指す人が多いです。
公務員から他の職業への転職を視野に入れている人も一定数いますが、一般的に公務員は転職市場でかなり不利です。
そのため、資格などで自分の武器を身に着けるためにいろいろなキャリアアップに関する勉強をする人は多いです。
私の身近では、税理士資格を取得する公務員、建築士資格などの難関資格を取得している公務員などかなり難関だと言われている資格を働きながらクリアする人もいます。
そのために、大学や大学院、資格学校などに通っている公務員も多いです。
LEC
講師の質が高く、特に個別相談の時間を購入できるのがLECの最大のメリットです。
他にも資格予備校であればTACに通う人もおおいです。
まとめ
暇な公務員は意外と多いと思います。
そんな公務員が暇に対抗するために出来ることをまとめてみました。
暇な時間がある方は、公務員でも気軽にできる副業もご覧ください。