インターンシップに行けば採用に有利なのかな?
インターンシップに申し込むときや参加するときの注意点はなんだろう?
こういった疑問にお答えします。
公務員受験者はインターンシップに行ったほうがいい
公務員受験者はインターンシップへ行くことをおすすめします。
参加することで次のようなメリットを得られるからです。
リアルな職場環境を知ることができる
インターンシップへ参加する最大のメリットが、公務員のリアルな職場環境を知れることです。
リアルな職場環境を知ることで就職へのモチベーションが高まったり、反対に進路変更の修正ができるからです。
インターンシップに実際に参加してみると、
とモチベーションを高めることができたり、
反対に
など、進路変更の修正にも役立つと思います。
確かに、短期間のインターンシップで職場の深い内情まで知るのは難しいですが、それでもやはり働く職員側の立場から役所を見てみるとさまざまな気付きがあると思います。
リアルな職場環境を知ることは就職後にミスマッチを防ぎ、モチベーションを高められる点がメリットです。
職員のリアルな声を聞ける
インターンシップ参加のもうひとつのメリットは働いている公務員の生の声を聞ける点です。
職員のリアルな声は、説明会のような公式の場では話せない内容も含んでいるからです。
例えば、「公務員ってやっぱり安定してるよ〜」とか「年収は〇〇万円だよ〜」といった、知りたいけど公式の場では聞けない内容を聞ける大きなチャンスです。
確かに話す相手の雰囲気によっては聞きにくいこともありますが、インターンシップに対応する職員もリアルな声を伝えることを意識しているので多少踏み込んだ質問をしても大丈夫なことが多いです。
インターンシップの開催時期は?
多くの組織は5〜6月頃に募集があり、7〜8月頃の夏休み時期にインターンシップが開催されることが多いです。
筆記試験の勉強が本格化する秋頃に合わせて、受験先の具体的な進路を決定する機会として位置づけられています。
公務員のインターンシップにはどのようなタイプのものがある?
公務員のインターンシップには大きく分けて2種類存在しています。
ひとつは、数日〜数週間にかけてインターンシップを行う『短期インターンシップ』です。
もうひとつは、1日でインターンシップが終わる『1dayインターンシップ』です。
ほとんどの自治体は、短期インターンシップのみを開催してるところが多く、大規模な組織は1dayインターンシップも併せて開催しているケースが多いです。
短期インターンシップの概要
短期インターンシップの開催期間
短期インターンシップは、2日〜4週間程度の開催期間のインターンシップです。
大体1週間程度の開催期間のものが主流です。
短期インターンシップの内容は、組織の各部に配属されて、実際のお仕事に携わったり、働いている職員とお話できる機会が設けられているものが多いです。
また、日替わりで組織内の部署を周り、様々な部署の仕事を体験できます。
私の市役所のインターンシップの例を紹介します。
私の市役所の短期インターンシップでは、インターンシップ生は市役所内にある各部(市民部、総務部、環境部など)にそれぞれ配属されます
その後、各部内の課を日替わりで周り、様々な仕事の体験をします。
例えば、市民部に配属されたインターンシップ生は
月曜日:保健医療課⇛火曜日は国民年金課⇛水曜日は税務課⇛木曜日は戸籍住民課
といったようにいくつかの部署を回ります。
その後、配属された課のお仕事をしたり、職員との座談会を行います。
例えば、税務課に配属された場合、午前中は課税計算の仕方を行ったり、住民の方との窓口接客業務を間近で見ることができます。
午後は、税務課の若手職員と業務内容などについての座談会が実施されます。
ワンデイインターンシップの概要
ワンデイインターンシップは、半日〜1日で終わるタイプのインターンシップです。
国家公務員や都道府県庁など、ある程度規模の大きい組織がこのタイプのインターンシッププログラムを持っていることが多いです。
1dayインターンシップは、講義形式での業務内容の説明、職員を交えたグループディスカッションや座談会を行うことが多いです。
短期インターンシップほど多くの時間を要しないのがメリットです。
参加するなら『短期インターンシップ 』がおすすめ!
もし公務員受験生の方がインターンシップに参加するなら短期インターンシップをおすすめします。
実際の職場に立ち入ることができ、職場を観察できる短期インターンシップのほうが得られる情報が濃いからです。
ただし注意点として、ワンデイインターンシップに比べて倍率が高い傾向にあるので、インターンシップ参加のための志望動機はしっかりと作成したほうがいいです。
例えば、東京都庁の場合、1dayインターンシップ短期インターンシップは250名しか参加できません。
インターンシップにはどのように申し込むの?
インターンシップの申込方法は主に2通りあります。
ひとつは大学のキャリアセンター等を経由して申し込むもので、もうひとつはインターンシップを開催している組織に直接申し込むものです。
ほとんどの組織が大学を経由して申し込むタイプのインターンシップです。
こちらもやはり国家機関や都道府県庁など、規模の大きい組織ほど直接申し込みができる機関がほとんどです。
私の市役所も大学を経由してインターンシップを申込むタイプのため、直接申し込むことはできません。
注意点として、大学を経由して申し込むインターンシップは、大学がインターンシップ先に「うちの学生をインターンシップさせてください。」と申し込む必要があります。
つまり、大学がインターンシップ先に申し込みをしていないと申込みができません。
インターンシップへの参加や申込時の注意点は?
第一志望が明確に決まっていない人は複数のインターンに申し込むのがおすすめ
もし就職したい機関が明確に決まっていなければ、複数のインターンシップへ応募するのをおすすめします。
インターンシップは意外と選考倍率が高く、一つの申込みだけだと落選するリスクが大きいからです。
インターンシップは受け入れ先の人員や会場のキャパシティに上限があるため、少ない参加枠に対して応募が殺到します。
また、仮に落選してから、他の組織のインターンに申し込もうとしても、その時期にはすでにインターンシップの申込みが締め切られていることが多いです。
ただし、複数のインターンシップ先に申し込む際にはインターンシップの日程がかぶらないように注意してください。
インターンシップに参加したい人は複数申し込むのがおすすめです。
予め質問内容を考えておく
インターンシップに参加する方はある程度事前に質問したい内容を考えておくことをおすすめします。
日頃から気になっている疑問を職員にぶつけることができる貴重な機会のため、予め質問を考えておくと、インターンシップを有意義なものにできるからです。
また、大抵のインターンシップが職員との座談会などで質問する機会を設けているものが多いです。
例えば、私の市役所では、各課で実際に働いている若手職員との座談会を毎回1時間程度設けています。
考えておく質問内容は、普段説明会でよく質問されているような『フォーマルな質問』と、説明会などでは質問しにくい『インフォーマルな質問』を2種類用意しておくといいと思います。
フォーマルな質問は例えば次のような質問です。
- 仕事で大変なことはどんなときですか?
- 仕事をしていて嬉しかったことはどんなことですか?
- どうして公務員を目指そうと思ったのですか?
このような基本的な質問はある程度抑えておいたほうがいいでしょう。
特に、公務員は全員『公務員試験の合格者』です。
日頃の勉強方法や志望動機などを重点的に質問するのがおすすめです。
一方で、『インフォーマルな質問』とは次のようなものです。
- 公務員てモテるの?
- 給料はどのくらいもらえてるんですか?
- 職場恋愛って多いんですか?
気になるんだけど、なかなか説明会で質問できないような内容をきいてみるのにインターンシップは良い機会だと思います。
インターンシップにはリアルな職場内容を伝える目的があるため、職員側もある程度インフォーマルな質問にも応えてくれることが多いです。
ただし、インフォーマルな質問をする場合には、相手方の失礼にならないよう質問の仕方に気をつける必要があります。
公務員の給料がいくらなのか知りたいときも、
ときくよりも
と聞いたほうが無難です。笑
インターンシップにはどこも若手職員が対応することが多く、いまどきの学生の気持ちも比較的理解してくれる人たちです。
雰囲気的に大丈夫そうならふだんなかなか聞けないインフォーマルな質問をしてみましょう。
インターンシップに参加しなかったら内定に不利?
受験生の方の中には、インターンシップの選考に落ちて参加できなかった方や、予定があってインターンシップに行かなかった人もいるでしょう。
まず、安心していただきたいのがインターンシップへの参加・不参加そのものが面接の得点に影響を与えることはありません。
人事課の採用の現場でも、インターンシップの参加によって面接点が加点されることはありませんでした。
ただし、面接で志望動機にインターンシップの経験を盛り込めるため、志望動機の説得力や熱意の点では確かに不利な点があるのも否めません。
そんなときにおすすめなのが、就職希望先の人事課へ直接問い合わせて個別面談の約束を取り付けることです。
実際に私の市役所でも、個別面談を希望する受験生との面談はいつでも受け付けていますし、説明会やインターンシップに参加できなかった方から話を聞きたいと連絡をいただくこともあります。
受験生の要望に応じて、市役所の人事課以外の職員をよんで面談することもあります。
例えば、「子育て支援の仕事内容を詳しく知りたい!」といえば、子育て支援課の職員を呼んで一緒に面談を行ったりしていました。
こうすることでインターンシップに参加できなかった情報面をカバーすることができます。
さらに自分から人事課へ問い合わせるというアクションを起こせば熱意も伝えられます。
ただし、個別面談の問い合わせは公式ホームページやパンフレットなどに記載してない非公式のものです。
あくまで受験生の方から問い合わせをして、それに対して人事課が特別に対応する、という形になります。
そのため、組織によっては対応をお断りされることもある点にご注意ください。
お断りされることもありますが、行動したことの熱意は伝わりますし、合格へ一歩近づきます。
インターンシップへ参加できなかった方はぜひ人事課へ問い合わせてみてください。
まとめ
公務員受験生は、職員のリアルな声をきけて、モチベーションも高められるインターンシップにぜひ参加することをおすすめします。
公務員インターンシップには「1dayインターンシップ」と「短期インターンシップ」が存在しており、できれば短期インターンシップへ参加することをおすすめします。
インターンシップは毎年5〜6月ごろに申込みを受付け、7〜8月に開催されます。また、大学を経由して申し込むタイプが主流です。
インターンシップに参加した際には、志望動機や勉強法だけでなく、普段聞きにくい質問も思い切って聞いてみてください。