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人事制度

公務員の勤務時間について解説します。

公務員の勤務時間、休憩時間、実際の勤務時間はどのくらいなの?
勤務時間は変更できるの?
勤務時間中にどんなことができるの? 

こういった疑問にお答えします。

公務員の勤務時間は7時間45分

公務員の勤務時間は1日あたり7時間45分と定められています。

公務員志望者
公務員志望者
どうしてキリの良い8時間や7時間という勤務時間じゃないんだろう?

と思う方もいるかもしれません。

その理由は、7時間45分という勤務時間は民間企業の勤務時間の平均をとっているからです。

公務員の待遇は民間企業で働く人の平均値をとるように決められています。

もともと公務員の労働時間は、労働基準法で定める8時間勤務だったものが紆余曲折を経て短縮されました。

公務員の勤務時間を定める法律

公務員の勤務時間は法律や条例によって定められています。

公務員の勤務時間は、「一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律」によって大枠が定められており、詳細な規則については各組織の条例や規則によって補っています。

例えば、国家公務員の場合は「人事院規則」によって、代表的な地方公務員である東京都は「職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例」などによって定められています。

始業時間・就業時間・休憩時間

通常、公務員の始業時間は8時30分で就業時間が17時15分です。

また、12時〜13時の1時間がお昼休みとなっています。

ただし、技能職や専門職は勤務時間が異なる場合があります。

例えば、清掃作業員であれば、7時15分〜16時勤務が一般的です。

また、保育士であれば、勤めている保育園に合わせて勤務時間がずれ込みます。

夜間保育を行っている自治体だと、勤務時間が夜遅い時間帯にずれ込むケースもあります。

この場合でも。勤務時間は7時間45分で、休憩時間は1時間であることにかわりありません。

休憩時間

職務から完全に自由になり、自己の時間として自由に使える時間を指します。

つまり、昼休憩時間中は何をしても構いません。

例えば、職場から外出することも可能ですし、一度自宅に帰っても、パチンコにいってもその人の自由です。

通常、公務員の休憩時間は12:00~13:00の1時間と定められています。

ただし、昼当番を行う職員は休憩時間が異なります。

昼当番は13時〜14時がお昼休憩

役所には「昼当番」という当番が存在します。

昼当番とは、職員がお昼休憩を取る12時〜13時の間に電話を受けたり、接客をするための当番です。

昼当番は13時〜14時にお昼休憩をずれて取得します。

通常は、「課」単位で、職員全員が日替わりで昼当番を行います。

大体、20日〜30日前後で1回の昼当番が回ってきます。

余談ですが、部署にもよりますが、昼当番の時間は結構暇なので仕事がはかどります。 笑

つまり、公務員の通常の勤務時間は8時30分〜12時と13時〜17時15分に12時〜13時のお昼休憩を加えた時間となります。

勤務時間は変更できるの?

勤務時間を変更できる「時差勤務」が地方公務員にも存在します。

通常、公務員の始業時間は8時30分、就業時間は17時15分ですが、 これら始業時間と就業時間をずらすことができます。

例えば、わたしの市役所では通常の勤務時間以外に、以下の3つの勤務形態から時差勤務を選択することが可能です。

  • 7時30分〜16時15分
  • 8時〜16時45分
  • 9時〜17時45分

ただし、窓口のある部署は時差勤務をしにくい環境にあります。

役所の窓口が開いている8時30分〜17時15分に業務が集中するため、多くの人手が必要となるからです。

窓口系の部署以外では、時差勤務を取得している職員はそこそこいる印象です。

残業時間など実際の勤務時間はどのくらいなの?

総務省によると、地方公務員の残業時間は、月平均で約12時、間年間で156時間が平均と出ています。

地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果
グラフ集
【時間外勤務の時間数、時間外勤務が多い職員の割合】(http://www.soumu.go.jp/main_content/000475662.pdf)より作成

月12時間の残業の場合、感覚的には週に1回20時位まで残業するくらいの忙しさです。

実際は部署によって、全く残業もないところもあれば、非常に残業が多い部署もあります。

私が所属している人事課は年間で700時間ほど残業しますが、出先機関であれば年間残業時間が10時間の部署も存在します。

あくまで平均値でいえば、非常にホワイトな勤務時間と言えます。

勤務時間中にどんな事ができる?できない?

勤務時間中は喫煙できない

公務員は基本的に勤務時間中は喫煙が禁止されています。

喫煙は勤務時間に含まれないからです。

昔は、勤務時間中に喫煙するのは日常茶飯事でしたが、最近は懲戒処分が行われるほど厳しくなってきました。

喫煙する人にとっては確かに肩身が狭くなるし、ストレスも溜まるかもしれませんが、喫煙をしない職員にとって不公平という意見があり、喫煙ができないようになっています。

喫煙者にとっては肩身が狭いですが、勤務時間中の喫煙はできません。

勤務時間中にスマートフォンを使えるかどうかは部署による

公務員は勤務時間中にスマートフォンをいじることができるかは部署によります。

窓口系の部署は使用できないことが多いです。住民の目には、職員が遊んでいるように見えるからです。

また、窓口系の部署以外でも、個人情報を多く扱っている部署は情報漏えいを防ぐためにスマートフォンの使用を禁止しているケースもあります。

一方で、事業系の部署の場合、出先からスマートフォンで連絡を取ったりやり取りをすることもあるため、使用可能です。

また、内部管理系の部署で特にスマートフォンの使用が禁止されていない部署の場合、ちょっと連絡程度であればスマートフォンを使用しています。

ただし、窓口系の部署の職員もトイレでこっそりスマートフォンを操作している職員は結構います。

職場でスマートフォンをイジれるかどうかは部署によります。

勤務時間中に職務と関係ないネットサーフィンは禁止されていますが、結構やっている人が多いです。

まとめ

公務員の勤務時間について解説しました。

通常の公務員の勤務時間は8時3分〜17時15分の1日7時間45分勤務です。

ここに12時〜13時のお昼休憩が加わります。

ただし、職種や職場によって勤務時間の形態は異なります。

また、時差勤務によって、勤務時間の割り振りを変更することが可能です。

公務員の勤務時間について本記事を参考にしていただけると幸いです。

ご覧頂きありがとうございました。

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