公務員へのプレゼントは具体的にどんな物がいいんだろう?
公務員へのプレゼントの注意点ってあるのかな?
こういった疑問にお答えします。
公務員へのプレゼント
私は市役所の行政職公務員のため、市役所公務員にとって喜ばれるプレゼントについて書いてみたいと思います。
都道府県庁、国の省庁、国立大学法人や警察事務などデスクワークをしている職場の公務員は仕事内容や職場環境が大体似ているため、私の市役所のケースでも参考になると思います。
【大前提】相手が日常的に使えるものを渡すこと
プレゼントは相手にとって日常的に使用できるものにしましょう。
日常的に使用するもののほうが実用的なため喜ばれる事が多いからです。
全く使い道のないプレゼントをしても、相手にも喜んでもらえまえんし、プレゼントを使ってもらえなければ自分も悲しいですよね。
例えば、私は友人から誕生日プレゼントで壁かけラックを頂きました。
プレゼントを頂いたときはすごく嬉しかったのですが、いざ使おうとするとけっこう困りました。
というのも、その壁掛けラックは、壁に穴を開けてフックを作ってそこに引っ掛けて使用するものでした。
当時私は賃貸住宅に住んでいたので、賃貸契約の規約で壁に穴をあけることができませんでしたので、自宅では使用できません。
じゃあ、職場で使おうかと思ったものの、当然職場の壁に勝手に穴を開けたりなんてしたら懲戒処分を受けてしまいます。
そのため、結局そのプレゼントは壁掛けとして使用できませんでした。
(悩みに悩んだ末、インテリアとして自室に飾ることにしました。笑)
実用性の低いものは使い方で悩むことがあるだけでなく、なによりせっかく頂いたものを使えないことによる申し訳がめちゃくちゃ強かったです。
そのため、プレゼントを渡す相手にとってもプレゼントを贈る自分にとっても、実用性のあるプレゼントをするのが差一言必要なのかなと思います。
仕事で日頃から使用するものがおすすめ!
では、公務員にとって実用性のあるプレゼントはどんなものかというと、
仕事で日頃から使用するものが非常におすすめです。
公務員は、どんなに暇な人でも平日は最低約8時間は職場で過ごしますし、忙しい部署で働いている人なら休日ですら職場にいることが多いからです。
つまり、仕事に役立つものをプレゼントすると、実用的ですし相手にも日頃から使ってもらえます。
私が実際に頂いてうれしかったプレゼントなどを具体的に紹介していきます。
公務員へのプレゼントは具体的にどんなものがおすすめ?
ハンカチ
ハンカチは性別や年代を問わず日常的に使用できるので、当たり外れの少ないプレゼントです。
また、ハンカチはブランド物だとしても1000円〜2000円程度の安価なものが多く、コストパフォーマンスが高いのもメリットです。
私は職場の同期の誕生日にプレゼントを渡すことが多かったのですが、どうしても渡すものが思いつかないときはハンカチを渡すことが多かったです。
注意点としては、他の人とプレゼントが被りやすい点です。
「プレゼントを贈る相手がどんなハンカチを持っているか?」
「他の人もハンカチのプレゼントをする人がいないか?」といったことはある程度事前にリサーチしたほうがいいです。
ですが、やはり総合的に見てハンカチほど実用的でコストパフォーマンスの高いプレゼントはありません。
頂いて嬉しかったハンカチのプレゼントは、無地のものよりもワンポイントでブランドロゴが入っているものです。
例えば、ラルフローレンやブルックスブラザーズ等のある程度有名なブランドのものをオススメします。
ボールペン
ボールペンもデスクワークをする公務員には安牌のプレゼントですね。
毎日の仕事でほぼ必ずといっていいほど使いますから、もらっても困ることはありません。
プレゼントを渡す側からしても毎日使ってくれるのは嬉しいですよね。
ただし、ボールペンはあまりにも安いものを渡すと誤解を与えかねないので注意が必要です。
ボールペンを贈るならある程度しっかりした作りのものを選ぶのがおすすめ。
名札ケース
公務員は名札ケースを多用します。
公務員は職員証を首からさげて仕事をするのが慣例になっているからです。
市役所の公務員に限らず国や都道府県庁などでも、デスクワークを行う公務員はほとんど全員に当てはまります。
一応、職場から支給される名札ケースもありますが、ビニールでできた簡素な作りのケースのため、半年もすれば傷んですぐにだめになってしまうことも多いです。
そのため、耐久性に優れた革製の名札ケースなどがプレゼントとして喜ばれること間違いなしです!
特に、新人公務員にとって仕事で名札ケースを使うなんて知ってる人はあまりいません。
サプライズでプレゼントすれば喜んでくれることも多い一品です。
ただし、保育士など現場仕事をする公務員は名札ケースを使用しません。
(名札ケースが首に絡まったりして事故になるのを防ぐためです)
公務員として、必須アイテムの名札ケースは贈り物としてはおすすめの一つです。
公務員として無難な色合いの黒・紺色系統でで、丈夫な作りである革製の名札ケースがおすすめです。
卓上扇風機
卓上扇風機も実はかなり嬉しいプレゼントです。
夏場だけでなく、春や秋にも使用する機会の多いグッズです。
それは、省エネの影響で公務員の職場は空調が満足に使えないことが多いからです。
私の職場も環境省の打ち出す省エネの方針に従っており、エアコンの室温は28度に設定されています。
来庁するお客様からはよく
と、外部のお客様から不満が噴出するくらいには職場が暑いです。笑
なので、デスクで使用できる卓上扇風機を使っている職員はかなり多いです。
私の職場では約半数が卓上扇風機を使用しています
特に、職場環境を知らない新人公務員の方に渡すと喜んでくれること間違いなしです。
私の職場では、スリムで場所を取らない薄型の卓上扇風機を使用している人が多いです。
ネクタイ
ネクタイはクールビズ期間以外は日常的に使用するものなので、プレゼントとしておすすめです。
公務員は日常的にスーツを着る機会が多く、ネクタイをある程度の本数揃えておく必要があります。
また、ネクタイは長期間使用出来るというのがメリットです。
大切に使えば10年以上使用することもできます。
私も大学を卒業した際に後輩からプレゼントでいただいたネクタイは、数年以上たった今でも大切に使っています。
贈り物を長い間大切に使ってほしい恋人へのプレゼントに最適だと思います。
ただし、清掃業や保育士等、現場仕事がメインの公務員はネクタイを着用する機会が少ないので注意が必要です。
また、奇抜なデザインのものは避けましょう。
公務員は職業柄服装はシンプルなデザインのものが好まれるため、奇抜なデザインのネクタイを着けると確実に浮いてしまいます。
無地やシンプルなストライプ柄、ドット柄などが無難です。
スーツを着用する仕事の公務員にとって、ネクタイは非常に喜ばれるプレゼントだと思います。
水筒
公務員はマイボトルを利用している人がかなり多く、若手職員~管理職まで幅広くいます。
特に、女性職員はマイボトルを利用している人も多く、プレゼントすれば愛用してくれるかもしれませんね。
ぼくも若手公務員は給料が少ないので節約するためにマイボトルを職場に持参していました。
女性に限らず男性でもマイボトルを使っている人は意外に多い印象です。
マグカップ
コーヒーを飲むためのマグカップもおすすめです。
職場の湯沸かし器でコーヒーを飲むために使用している人も多くいます。
注意点として、蓋付きのマグカップを選びましょう。コーヒーをこぼして書類を汚してしまうと大問題です。
サーモスなどの蓋付きのマグカップがおすすめです。
バッグ・リュック
入庁してからバッグやリュックを買い換える公務員はとても多いです。
ぼくは入庁1年目は就活で使った手提げかばんを使っていました。しかし、荷物を入れるスペースが少なくて不便に感じたので、入庁2年目から新たにリュックを購入しました。
- お弁当箱
- マイボトル
- スポーツジム用の着替え
こういったものを入れるスペースのあるリュックはとても便利でした。
特に、自転車通勤の方は手提げバッグよりも背負えるリュックのほうが何かと便利です。
25Lくらいの容量のビジネスバッグがおすすめです。
意外とプレゼントに適さないもの
腕時計
役所内で勤務する公務員は腕時計を使用しないことが多いです。
基本的に職場外に出る機会が少ないためです。
また、職場内には壁時計がかかっていたり、パソコンのデスクトップに時計が表示されており、腕時計を必要としない環境だからです。
さらに、個人的にパソコンのキーボードを打つ際に腕時計は地味に邪魔です。
腕時計によって、腕が重くなって疲れやすくなりますし、時計の出っ張りがパソコンのキーボード引っかかってしまうからです。
私は就職して最初の内は、
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という固定観念から腕時計をしていましたが、そのうち必要性が無いことに気づき、必要なとき以外は職場につけていくのを辞めました。
ただし、公務員でも役所外に出る仕事の場合は、腕時計は必要ですし、プライベートで使用する人もいます。
そのため、日常的に腕時計をよく使うかをリサーチした上で渡しましょう。
パソコン関連のプレゼント
USBメモリやPCタブレットなどのパソコン関連のプレゼントはあまりおすすめしません。
公務員の職場には個人情報が多く、業務で「私物の」パソコングッズ使用を禁止している職場が多いからです。
業務上必要なパソコングッズは職場から支給されます。
万が一、私物のパソコングッズが原因で個人情報を漏洩させると、最悪の場合公務員をクビになるケースもあります。
例えば、私の職場では情報漏えいを防ぐために、外部接続のUSBメモリを認識できないようにパソコンにロックがかけられています。
そのため、仕事用としてパソコングッズをプレゼントしても、仕事で使用できない場合があります。
ただし、もちろんプライベートでパソコンを頻繁に使用している人ならプレゼントとしておすすめです。
仮に職場でパソコングッズを使用できたとしても、個人情報を多用する公務員へのプレゼントとしては個人的にあまりおすすめしません。
名刺ケース
公務員は仕事で名刺を使用する機会がほとんどありません。
住民対応をする窓口では、基本的に名札を見せるだけで挨拶を済ませることが多く、名刺を渡さない職場が多いです。
紙の無駄遣いを防ぐ省エネの観点や名刺を悪用されることを防ぐなどの目的があります。
実際に、私も、住民対応系の部署に在籍していたときは、数年間に一度も名刺を渡したことはありませんでした。
外に出る機会の多い、人事課にいたときも外部の人に名刺を渡す機会というのは年に数えるくらいしかありませんでした。
ただし、仕事で外部の委託業者と打ち合わせをする機会の多い部署では、頻繁に名刺を使用するケースもあります。
職務内容によって、名刺の必要・不要は大きく異なるので、ある程度職務内容をリサーチしてからプレゼントすべきでしょう。
プレゼントを贈る際の注意点
仕事で関わりがある場合、「賄賂罪」という犯罪に抵触する可能性がある
仕事で関わりのある公務員に対してプレゼントをすると「賄賂罪」という犯罪に抵触する可能性があります。
賄賂罪とは、「公権力の行使に関して何らかの便宜を計って貰うために、金品などを提供する賄賂による職権濫用・法律違反に関する犯罪規定」を指します。
つまり、公務員にプレゼントすることで不正な見返りをもらうことを防ぐために存在している犯罪規定です。
いわゆる「ワイロ」です。
例えば、プレゼントする相手が市の道路を建設する仕事をしている公務員で、自分が工事を受注する会社で働いている場合、プレゼントすることによってワイロと見られることがあります。
プレゼントを贈る方はそんな下心がなかったとしても、仕事で関わりがある場合は賄賂罪とみなされる場合があります。
もちろん、例えばプレゼントを贈る側と受け取る側が夫婦である場合など、プレゼントを贈り合う関係が当たり前の間柄ならともかく、そこまで親しい仲ではない相手にプレゼントをする場合は注意が必要です。
私が人事課で働いているとき、採用説明会などで大学にお邪魔すると、結構な割合でお礼の品を渡されます。
外部から来た客人に対して御礼の品を渡すのは、社会常識的に普通のことですが、公務員ではそういったものを受け取ることすら禁じられています。
などと避難されても言い訳できないからです。
そのため、ちょっとしたお菓子の包ですら受け取ることを固辞していました。
プレゼントをすることによって、相手を困らせてしまったのでは本末転倒なので、自分と相手の関係性によってはプレゼントを控える必要があります。
まとめ
公務員のプレゼントは日常的に使えるものがおすすめで、特に仕事で役立つものが喜ばれます。
ネクタイやハンカチ、名札ケースなどは日常的に使用するため、おすすめです。
一方で、腕時計や名刺入れなどはあまり使用する機会がないため、おすすめしません。
また、仕事上公務員と関係する人は「ワイロ」にならないようプレゼントを控える必要もあります。
最後に今回紹介したプレゼントをおさらいします。