こういった疑問にお応えします。
公務員の仕事に窮屈さや閉塞感を感じて仕事を早期リタイヤ(FIRE)しようと考えている人は多いでしょう。
とはいえ、猫も杓子もFIREを目指している昨今の風潮にぼく自身はすこし反対の意見を持っています。
今回は公務員がFIREを達成するための道筋とぼくが猫も杓子もFIREを目指す風潮に反対する理由をご説明します。
本記事の内容
- FIREの種類と達成までの道筋
- FIREに成功した公務員の共通点からFIREするための具体的な手法を照会
- FIREの意外な落とし穴
- 無理してFIREするくらいならふつうに転職したら良いのでは、、、?
FIREとは?
FIREとは、Financial Independence Retire Earlyの略で、経済的自由をともなう早期リタイヤを指しています。
要するに、働かなくても自由な生活を送れる状態のことですね。
近年の株式市場の高騰から、実際に資産を数千万円ためて仕事を辞める30代の人が増えています。
ついに、ついに、7年半毎日思い描いていたセミリタイアを実現しました。振り返れば、労苦ありとも実り多きサラリーマン人生でした。愛すべき豚舎を含め、全てに感謝です。
【念願】30歳で本当にセミリタイアしました。【FIRE】 https://t.co/uvR6aKuC8C
— 穂高 唯希|Yuiki Hotaka (@FREETONSHA) October 18, 2019
仕事で上司にガミガミ怒られ、住民に叩かれストレスの多い日々を送っている公務員にとってFIREは希望の光ともいえます。
そしてこのFIREには4つの種類存在します。
4種類のFIRE
- Fat(ファット)FIRE:贅沢もできる状態でのFIRE
- Lean(リーン)FIRE:倹約しながら最低限の生活費を資産運用して生活するFIRE
- Barista (バリスタ)FIRE:フルタイムではなく頻度を減らして働きながら生活費を賄うFIRE
- Coast(コースト) FIRE:資産はあるがあえて働くFIRE
資産額の大小はありますが、いずれの状態でも経済的自由を達成した状態での早期リタイヤです。
ザックリ分類すると
- 完全FIRE:Fat FIREとCoast FIRE
- 節約型FIRE(セミリタイヤ):Lean FIREとBarista FIRE
この2つに分類でき、公務員が目指せるのは②完全に自由とはいえないFIRE(セミリタイヤ)です。
公務員が現実的に狙えるのはLean FIREかBarista FIREだけ
公務員が現実的に狙えるのは、退職後も節約を続けるLean FIREかBarista FIREだけです。
理由は公務員はFat FIREやCoast FIRE(=経済的に豊かな状態でリタイヤ)を狙えるほど大金を稼げる職業ではないからです。
完全に自由を得られるFIREの場合、資産規模が1億円以上必要とされており、公務員が蓄財するには難易度が高いです。(貯められる頃には定年退職間近ですね)
その一方で、完全に自由とはいえないFIRE(セミリタイヤ)であれば、資産規模も3000万円〜と現実的に狙える水準です。
FIREに必要な資産規模の計算方法
一般的に、FIREには生活費の25年分が必要と言われています。
これはアメリカ株式市場の実質的な平均年利が4%程度で、年間の支出を総資産の4%以内に押さえれば理論上資産が減らない金額となるからです。(総資産100÷25年分=4%となりますね)
もしあなたの生活費が月20万円(年間240万円)であれば、FIREには5000万円が必要となります。
総務省によると国民一人の生活費の平均は300万円程度であるため、平均的な人がFIREを達成するには
300万円×25年=7500万円
が必要となります。
仮にこの7500万円を、大卒で公務員になった22歳からFIREを達成する45歳までに貯めるとすると、
7500万円 ÷ 23年=326万円
つまり1年間で326万円を貯金しなければいけません。
これだけの貯金を20代~30代の給料が少ないうちにこれだけを貯蓄しなければいけないため、相当ハードです。
したがって、現実的に公務員がFIREするには、
- Lean FIREで年間生活費を300万円以下にする
- Barista FIREで週1~2回働くことで生活費を補う
この2つに絞られてくるというわけです。
Lean FIRE(生活費を抑えるFIRE)で年間120万円(月10万円)で生活すれば資産3000万円で仕事をやめられる
生活支出を抑えるLean FIREをおこなえば、資産3000万円でFIREを達成可能です。
120万円×25年分=3000万円
とはいえ普通の公務員にFIREは無理な理由がある
理論上FIREを達成すると言っても、ふつうの公務員が普通の暮らしをしていたらかなり難しいです。
あなた自身も相当難しいことを肌で感じているはずですが、理由を改めて説明します。
- 公務員の給料は国民の平均値
- 年収を増やす手段が制限されている
- 公務員のFIREの道は修羅の道
公務員のFIREがむずかしい理由①:公務員の給料は国民の平均値
公務員の給料は会社員の平均年収をとっている(正確には従業員50人以上の会社)ため、FIREできるほど大きく稼げません。
あなたの両親や親せきのおじさん・おばさんなど、ふつうの会社員をやっている人でFIREを達成している人はいるでしょうか?
おそらく大半の人がFIREをせずに定年まで働いると思います。
平均的な会社員が定年まで働いているならば、平均的な稼ぎしかない公務員も同じ結末を迎えることは明らかです。
公務員のFIREがむずかしい理由②:年収を増やす手段が大きく制限されている
公務員は、本業以外の収入を得ることが原則禁止されています。
公務員が副業で収入を得る場合、職場の許可が必須です。
(公益性の高い事業に取り組む場合、農業や不動産の相続の場合は副業を許可されますが公益性の高い事業は稼げませんし、相続は完全に運ゲーです。)
一応の抜け道は存在していますが、公務員は原則副業で稼ぐことができません。
収入を得る手段が制限されているためFIREは難しい環境です。
公務員のFIREがむずかしい理由③:公務員のFIREの道は修羅の道(になることが多い)
公務員は収入が制限されており、ただ愚直に貯蓄・投資だけに励む必要があります。
- 貯金するために人と遊ばず
- 貯金をするために職場の無駄な付き合いは避け
- 貯金のために結婚せず子供をつくらない
貯蓄と投資だけでFIREするならこのループを延々と繰り返さなければいけない。
この生活が好きな人もいると思いますが、たえられる才能のある人はそう多くありません。
無理を通せば達成できるでしょうが、そもそもそれって幸せなのか?という疑問も残ります。
「FIREのために今を犠牲にする生活」は「健康のためなら死ねる」というのと同じで本末転倒感があります。
あくまでFIREは手段であって目的ではないはずです。
とはいえ、それでもFIREを達成したいと考えている人もかなり多いと思うので、ここからはFIREを達成する方法を具体的に考えていきます。
具体例からわかるFIREした公務員の共通点
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FIREを達成した公務員の基本的な情報をわかる範囲でまとめました。
FIREを達成した公務員は大きく分けて株式投資・不動産投資を行っていることがわかります。
この3種類の副業の切り口から特徴や共通点を抜き出してみると次のとおりです。
株式投資でFIREした公務員の特徴
- 株式投資でFIREした人は独身だけ
- 独身であれば株式投資だけでもFIREできる
- 株式投資は10年単位でやっている人が多い
- 株式投資でFIREした人は遅くとも2010年頃から継続して投資し続けている(アベノミクスの株高の恩恵等を受けている)
不動産投資でFIREした公務員の特徴
- 既婚・子持ちでFIREした人は全員不動産投資を行っている
- 不動産投資は3~5年程度でFIREしている人がそれなりにいる
その他
- FIRE達成者には男性が多い
- FIRE達成者には独身が多い
- FXやソーシャルレンディングでFIREした人はいない
- FIREした人でマイホームを購入していた人はいない
- FIRE達成者はほとんど子持ちがいない
これらの共通項から公務員のあなたが目指すべきFIREの道を考えていきます。
FIREをめざす公務員が具体的に取り組むべきこと
- DINKS希望の配偶者と結婚して共働きで貯蓄力アップ
- 独身を貫いて生活費を極限まで落とす
- 長期間の株式投資をする
- 不動産投資をする
公務員がFIREする方法①:DINKS希望の配偶者と結婚して共働きで貯蓄力アップ
DINKS希望の配偶者と結婚することがFIREにはもっとも近道です。
DINKSとは子なし共働き(Double Incom No Kids)を指しており、多くのメリットがあります。
- 収入は2倍、支出は1/2
- 子供の教育費・養育費がかからない
順番に説明していきましょう。
公務員DINKSのメリット①:収入は2倍、支出は1/2
DINKSによって収入が2倍になり、支出が1/2になります。
年収500万円の夫婦であれば、世帯年収1000万円です。
一方で、同居することで家賃・水道光熱費・食費を圧縮できるため、支出を減らせますね。
公務員DINKSのメリット②:子供の教育費・養育費がかからない
DINKSには子供がいないため、教育費・養育費がかかりません。
子供を1人育てるのに3000万円かかる
と言われています。
経済面だけで考えれば子供は『ぜいたく品』
経済面だけで考えれば、子供を持つことは3000万円の贅沢品を購入するのと同じです。
しかも、家や車と違って資産価値はほとんどありません。
経済的に苦しくなった時、家や車は売却してお金にできる資産的価値がありますが、子供はお金がなくても売却して換金できません。
(子供の扶養義務は日本国憲法で厳格に定められており、放棄すれば刑罰を受けます。)
公務員DINKSのメリット③:出世コースに乗りやすく、年収をアップしやすい
DINKSは出世コースに乗りやすく年収をアップしやすいです。
ワークライフバランスが浸透してきたとはいえ、本音では会社は「家庭よりも仕事」を優先してくれる人を求めています。
子育てのためにキャリアをあきらめなくてはならない状況がおこります。
例えば、ぼくの周囲でも、仕事をバリバリこなしていた高年収の旦那さん(奥さん)が子育てのために負担が軽い年収の低い職場に転職するケースもありました。
DINKSは子育てのためにキャリアを犠牲にする必要がなく、出世によって世帯年収をどんどん上げていけるのもメリットです。
公務員DINKSのメリット④:労働力を100%投資できるため生涯を通して年収が落ちない
DINKSは常に労働力を100%投資できます。
子育て世帯の場合、夫婦のどちらかが勤務時間をセーブする必要があります。
- 子供の保育園への送り迎え
- 出産・育児
こどもの事情で時短勤務をすることになり、年収が落ちてしまいます。
DINKSは労働力を100%投資できるため、年収が落ちることがありません。
公務員がDINKS希望の結婚相手を見つける方法
DINKSでFIREを目指す際にもっとも重要となるのが同じくDINKS希望の結婚相手を見つけることです。
とはいえ、ほとんどのひと結婚するなら子供を持つことを望みます。
(男性に至っては結婚の唯一のメリットが子供を持つことと考える人も多いです。)
特に、公務員は男女ともに、子供を望む人が普通より多い印象で、見つけるのは至難の業です。
そこでおすすめなのがマッチングアプリの活用で、次のようなメリットがあります。
- 相手の価値観をプロフィールから知ることができる
- FIREしたい人のコミュニティがある
子供がほしくない、FIREしたいなどの人生観をプロフィールから知ることができるため、リアルの場で相手を探すより圧倒的に効率的です。
特に、Pairs(ペアーズ)はFIREしたい人のコミュニティもあり、盛り上がりを見せています。
登録は無料なので試しに登録することをおすすめします。
ただし、メッセージを行う場合、男性は月4000円ほどかかり(女性は無料)、FIREを目指す男性にとって4000円という金額は決して安くありません。
ただ長期的に見れば、月4000円で生涯ずっと世帯年収2倍になってFIREにずっと近づくと考えればむしろコスパは良いです。
実際にPairsを使って結婚した公務員の知り合いはかなりいるのでFIREを目指す方にはおすすめのアプリです。
公務員がFIREする方法②:独身を貫いて生活費を極限まで落とす
独身を貫いて生活費を極限まで落とすこともFIREには有効です。
- 子供がいないので養育費や教育費がかからない
- 生活費は1人分で十分
ひたすら節約・貯金・投資を繰り返していけば、40代にはFIREを実現できる可能性は高いです。
ただし独身FIREはデメリットも多い
独身公務員がFIREを目指す場合、ひたすら倹約を目指すことになります。
お金を使う機会が減るので、いろいろなことにチャレンジする機会が減ってしまい、人生の経験値や思い出をつくる機会が失われます。
また、「独身者は人生の幸福度が低くなる」ということは統計的に証明されています。
上記のグラフのように男性の場合は
- 平均寿命が短くなる
- 幸福度が下がる
また、独身男性の平均寿命は短く、仮に45歳でFIREしても60歳くらいで死んでしまいます。
そのうえ、その期間の幸福度が低いとなるとFIREしたはいいものの、幸せじゃない期間が続くためあまりおすすめできるものではありません。
とはいえ、
と思う人には、独身FIREはおすすめの方法ですね。
公務員がFIREする方法③:圧倒的に貯蓄する
FIREした公務員は100人中100人が圧倒的な貯蓄を行っており、FIREには必須の要素です。
仕事で爆発的に稼げない公務員が貯蓄のためにすべきことは生活費の削減で、中でも固定費の削減が最重要です。
スマホ代や家賃の固定費は家計に与えるインパクトが大きいからです。
貯蓄のために最も重要なことは収支の把握
毎月いくらの収入を得て、いくら支出しているのか?
これを把握するだけで無駄遣いが減ります。
公務員におすすめの家計簿アプリ
オススメの家計簿アプリはマネーフォーワードです。(マネーフォーワードはぼくも使っています。)
家計簿アプリを使えば、銀行への入金やカードの引き落としなどをすべて自動で記録してくれるため、いちいち家計簿をつける手間が省けますよ。
公務員がFIREする方法④:株式投資を行う
FIREを達成した公務員のほとんどすべてが株式投資を行っています。(FIREを目指す公務員の必修科目といえます。)
投資にはいろいろな手法がありますが、FIREを達成した人の9割は、節約して浮いたお金をほぼ全額インデックス投資に突っ込んでいます。
(インデックスファンドとは、世界経済の成長に連動した投資信託です。世界が豊かになるにつれてファンドの利益が増えていきます。)
インデックス団どの特徴として、年利3~5%程度の平均的な利回りを得られるだけでなく、大きな損失を被るリスクが低いため安定的な利益を見込めます。
株式投資で爆発的に稼ぐことは困難だから最低限やっていればOK
株式投資の平均的なリターンは3~5%程度ですが、これを超えるリターンを生むのは至難の業です。
デイトレードや個別株投資のようなリスクの高い投資では儲かるか確率と同時に損する確率も上がります。
そのため、株式投資はインデックスファンドの購入だけしておいて、あとは放置しておくのが最適解ですね。
現状は楽天証券+楽天カードを使って月5万円程度の積み立てをしておけば充分です。
- 楽天証券+楽天カード
楽天証券では、インデックスファンドを月5万円までクレジットカードで購入でき、購入額の1%相当のポイントが付与されます。
株式投資でFIREした人のほとんどがインデックスファンドの投資で成功しており、インデックスファンドへの投資こそがFIREへの王道です。
公務員がFIREする方法⑤:不動産投資を行う
株式投資にくらべて不動産投資は爆発的に収入を得ることが可能です。
銀行ローンを活用して数千万円単位の投資を行えるため、かなり大きな利益を見込めます。
たしかに、公務員法によって不動産の家賃収入は年間500万円までと制限されており、これ以上の額を稼いだ場合、懲戒処分を受ける可能性があります。
しかし、生計を一にする親族に代わりに不動産経営をしてもらい、自分は無償でその人の不動産経営を手伝う形であれば公務員に抵触することなく、FIREに近づけます。
もちろん家賃収入は自分のものにはなりませんが、生計が一であれば実質的に自分のお財布に入っているのと変わりありません。
不動産初心者の公務員が取り組みやすいのはマンション投資
FIREを達成した公務員の多くがマンション投資から不動産投資を始めている人が多いです。
マンション投資のメリット
- 不動産投資の中ではリスクが低い
- 公務員は信用力があるのでローン審査に通りやすい
- 自己資金が少なくて済む
こういったメリットから、不動産投資に初めて取り組む公務員はマンション投資がおすすめです。
ただし、不動産投資にはそれなりの勉強が必須
不動産投資は株式投資以上に勉強が必要な分野です。
最低でも不動産に関する本を10冊以上読んで最低限の知識を身に付けてください。
不動産に取り組むためにはたくさんの知識が必要だからです。
また、実際に自分が住んでいるエリアの物件情報を調べてください。
実際に自分が購入できる物件なのか確認できるからです。
マンション投資におすすめのサイト
Renosy(リノシー)はマンション投資初心者におすすめのサイトです。
- AIを活用した不動産評価
- 充実の賃貸管理サービス
- アプリで簡単に資産管理
- 仲介手数料0円
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FIRE達成後に起こりうるデメリット
FIREのメリットばかりが強調されている昨今の風潮に対してデメリットを考えてみようと思います。
- 暇な時間が出費を増やす
- 社会的なつながりを喪失しがち
- FIRE後に結局また働くなら、最初からやりたい仕事を本業にしたほうがいい
(ただし、ぼく自身FIREを達成しているわけではないため、あくまで机上の空論ではあることをご承知おきください。)
FIRE達成後のデメリット①:貯金を切り崩していく生活はつらい
無職期間がある人はわかると思いますが、収入が一切見込めず貯金を切り崩していくだけの生活は精神的に本当にきついです。
これはたとえどんなに貯金があっても同じで、
という不安が常に付きまとうことになります。
公務員FIREのデメリット②:社会的なつながりを喪失しがち
FIREによって会社を辞めると、人と会話をする機会が減ります。
定年退職した会社員が定年後に急に老け込んだり、ボケるという話を聞いたことがあると思いますが、この原因はストレスが急になくなるからだといわれています。
特に公務員でFIREを目指すような人は、趣味を削って貯蓄に回している人が多いので、退職後の生きがいを失いがちです。
退職後にやりたいことを見つけるという方法でもいいと思いますが、できればFIREする前にやりたい仕事や趣味を見つけているのが望ましいですね。
公務員FIREのデメリット③:FIREしたのにやりたいことがない
やりたいことがあるからFIREするならまだしも、公務員という仕事から逃げるためだけにFIREするのは果たして意味があるのか疑問です。
そんな状態で逃げるようにFIREしてもやりたいことがなければ暇を持て余すだけだからです。
ところで、あなたが公務員に内定をとったあとの大学四年時はとっても暇ではなかったでしょうか。
FIRE後はあのひまな時間が一生続くといえるでしょう。
ぼくも内定後ずっと暇だったのを覚えており、とはいえ友達と遊びまくるほどのお金がなくて非常に退屈だったのを覚えています。
(FAT FIREできるなら話は別ですが)節約型のFIREでお金を気にしながら暇をつぶすだけFIREにぼくはそんなに魅力的には感じません。
働いているときは1日8時間を仕事のために費やせますが、FIRE後は時間が有り余っています。
かといって浪費もできないので無為にぼーっと過ごす日が続いてしまいます。
暇をつぶそうにもお金は全く使えないので、暇が好きな人でなければFIREは味気ないものとなるでしょう。
公務員FIREのデメリット④:暇な時間が出費を増やす
断言しますが、暇な時間は金銭的な出費を増やします。
(ただし仕事が趣味になっている人を除きます)
人間がやってみたいことの大半ってだいたいお金がかかるからです。
もしあなたが自由な時間があったら何をしたいでしょうか。
例えば、ぼくの場合なら今まで行ったことない様々な場所を旅行したいですし、FIREしたい友人は、スノーボードが好きなので毎日スノーボードをしたいといっていました。
これらの趣味はどれも遊びなのでたいていお金がかかります。
また、暇な時間があれば
とか
とか何かと出費の機会が増えます。
大半の公務員が目指す節約型FIREでは、「有り余る時間と足りないお金」という構図が生まれがち。
という人も生まれるかもしれません。
あなたは本当にFIREしたいの?【FIREは目的ではなく手段】
FIREをするという手段が目的化してしまって、本当にFIREすることの目的を喪失するケースもあると感じます。
たとえば、
という人の場合、
- 転職すれば解決できるのでは?
- 異動すれば解決できるのでは?
- 休職すれば解決できるのでは?
こういった部分を突き詰めて考えずに思考停止でFIREを目指すのはもったいないと思います。
FIREは目的ではなく手段
近年、FIREが流行しており、猫も杓子もFIREを目指している人が多いです。
しかし、FIREは目的ではなく手段です。
人生の貴重な経験値を切り捨ててまで本当に送りたい人生なのか?ということは考えておくべきだと思います。
(とはいえ、自由に使える時間が多い人生は幸福度が高いですし、FIREが魅力的であるのは間違いありません)
【結論】そもそも公務員を辞めたいなら最初からやりたい仕事をやればいいのでは?
公務員でFIREを目指す人はほとんどが
今働いている公務員の仕事がいやなのであって、別に心の底から
と考えてFIREを考えている人は少数派だと感じます。
「公務員の仕事内容や働き方がイヤ」という人だと思います。
(もちろん中には、「働くことそのものがイヤ」という人もいると思いますが)
それなら最初からやりたい仕事に転職してみるのも一つの手です。
たしかに
という意見もあると思います。
しかし、FIREを達成するまで10年以上も我慢するのは人生の時間がもったいないです。
それに年を取るほどに新しいことに取り組むのは億劫になるので今すぐにやりたい仕事に取り組むべきです。
いまどきIT企業などではテレワークが進んでおり、満員電車での通勤がない企業も珍しくありません。
仕事が楽しく充実していれば、そもそもFIREする必要がなくなりますしより幸せな人生送ることにもつながります。
とはいえ未経験の転職は怖いですよね
転職したほうがいいとはいえ、
- ブラック企業に転職するのが怖い
- 民間企業で働くのに自信がない
と考える方もいるでしょう。
しかし、あなたはきっとワークライフバランスのとれた理想的な職場だと思って公務員になった結果、予想以上のブラックな職場に嫌気がさして転職したいと思ったのではないでしょうか。
そうであるならば、未経験に転職するのもさほど変わりません。
むしろ転職は若ければ若いほど待遇の良い会社に入れる可能性があるので、悩んでるうちに転職活動を始めるほうがいいです。
- リクナビNEXT:業界最大手の転職サイト。豊富な求人数を誇る。
- 【正社員就職応援プロジェクト・東京しごとセンター】:しごとセンターが運営する公務員に寄り添ったエージェント
- リクルートエージェント:業界最大手でどんな職種へも紹介を受けられるオススメの転職エージェント
【まとめ】公務員のFIREは今後どんどん増えていく。
FIREについていろいろと説明してきましたが、結局のところFIREはとても素晴らしいものだと思います。
昔は定年まで働くしか手段のなかった公務員が、今では様々な生き方が選べるようになってきたからです。
一方で、ただただ仕事が嫌だという理由でFIREを目指すのはちょっともったいないと感じます。
そもそも仕事が嫌なら転職するほうがよっぽど近道だからです。
とはいえ、日本でFIREムーブメントが流行しだした2010年代後半から数年が経過しており、昔からコツコツと努力してきた人はFIREを達成する人もデてきています。
今はまだそれほど多くのFIRE公務員は出てきていませんが、あと10年もすればかなりの数の公務員がFIREを達成するでしょう。
そうなったときに後悔しないためにも今のうちからコツコツと準備していきましょう。
一方で、ひたすらお金を貯めこめば貧困FIREは達成できますが、人生で経験を積めなくなるデメリットもあります。
人生を有意義なものにしながらFIREを達成するためには、倹約と投資と稼ぐことにバランスよく取り組む必要があります。たい
FIREを達成するためには
- DINKSで圧倒的に稼ぐ
- 独身を貫いて圧倒的に節約する
- 圧倒的な貯蓄を投資に回す
- 株式のインデックス投資で財を成す
- 不動産投資で圧倒的に稼ぐ
これらのいずれかに取り組んでいきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました。