国税専門官の公務員予備校選びで重要なのは専門科目と面接対策!
国税専門官を目指す方が公務員予備校を選ぶ際に重要なのは、専門科目と面接試験の充実度です。
国税専門官の試験は専門択一と専門記述試験は配点比率が高く、面接試験のできが配属先に大きく影響するからです。
国税専門官の配点
【1次試験】
教養択一:2/9
専門択一:3/9
専門記述:2/9
【2次試験】
面接:2/9
国税専門官の試験に特徴的なのは専門科目です。
専門択一試験は配点比率がかなり高く、他の多くの試験で出題されない専門記述科目が出題されるからです。
国税専門官の専門択一試験対策はどの予備校もほぼ同じ
まず、国税専門官の専門択一は以下の科目で構成されています。
【必須問題】
・民法:6問
・商法:2問
・会計学:8問
【選択科目】
・憲法
・行政法
・経済
・財政学
・社会学
・政治学
・経営学
・社会事情
・英語
この中でも重要なのは必須科目である民法・商法・会計学の3科目の対策です。
この3科目は必須回答である上、他の公務員試験で出題される機会がほとんどないため差がつきやすい科目だからです。
ですが、この3科目はほとんど全ての公務員予備校でカリキュラムが充実しており、ほとんど差がつかないポイントです。
国税専門官試験で差がつくのは専門記述試験
国税専門官試験の対策で差がつくポイントの一つ目は専門記述試験です。
専門記述対策は予備校によってテキストの分量や質にかなり大きな差があります。
また、解答方法も多岐にわたるため、予備校の教材によって質にバラツキがあります。
国税専門官の面接試験は見た目の配点以上に採用に影響する
国税専門官の面接試験は、見た目の配点以上に採用に影響を与えます。
国税専門官は2次試験で面接を行うだけでなく、各地域の国税庁に採用されるための官庁訪問面接があるからです。
官庁訪問の合否はほぼ100%面接試験の出来に左右されます。
いくら筆記試験の点数が良くても面接試験がダメダメなら、どの国税局にも採用されずに採用漏れもありえるため、面接試験は非常に重要なんです。
国税専門官におすすめの予備校
正直、国税専門官は予備校によって受験カリキュラムに大きな差はありません。
どの予備校も合格に必要な最低限の科目を備えています。
大きな違いは①通学制・通信制であるかという点と、②講師や学校の雰囲気が自分にマッチしているか、という2点です。
まずは、①通学制であるか通信制であるかという点と各公務員予備校の費用をご紹介します。
通信制・通学制公務員予備校
- ①通学制:TAC・LECなどの予備校
- ②通信制:クレアール・Z会
①通学制の予備校はTAC・LECなどが該当し、②通信制の予備校はクレアールやZ会などが該当します。
国税専門官におすすめの公務員予備校の費用と特徴
費用 | 特徴 | |
TAC | 【国税/財務専門官本科生A】 (簿記知識がない方向け) ¥345,000(通信) ¥355,000(通学) 【国税/財務専門官本科生B】 (簿記3級レベルの方向け) ¥340,000(通信) ¥350,000(通学) 【入門付き国税/財務専門官本科生A】 (簿記知識がない方 ・数的処理などの入門講座付き) ¥355,000(通信) ¥365,000(通学) 【入門付き国税/財務専門官本科生B】 (簿記3級レベルの方 ・数的処理などの入門講座付き) ¥350,000(通信) ¥360,000(通学) | ・「Aコース:簿記知識のある方向け、Bコース:簿記3級レベルの知識がある方向け」の2種類のコースがある ・入門付きコース:理解の難しい数的処理や自然科学などを基礎から丁寧に解説するコースがある .論文対策を組み合わせると地方上級や国家一般職の併願に幅広く対応できる |
LEC | 【国税専門官・財務専門官専願コース】 ¥345,000(通信・通学) | ・過去3年分の本試験問題&詳細解説冊子がついてくる |
EYE | 【シンプルコース】 | 【合格率】 ・公務員試験一次合格者:259名/332名 ・最終合格率:78.0% |
大栄 | 【公務員 上級地方上級・国家一般コース】 ¥493,625(通信) ¥493,625(通学) ※キャンペーン利用で受講料割引あり | ・1次試験合格者数3236名 ・2次試験合格実績は不明 |
クレアール | 【1年合格 国税専門官・財務専門官コース】 | ・3万円プラスすると1年間受講期限を延長できる(安心保証パック) |
【通学制】LECのメリット・デメリット
- 面接試験対策のサポートがとても充実している
- 特になし
【LECのメリット】面接試験対策のサポートがとても充実している
LECは面接試験対策のサポートが充実しています。
LECは公務員試験を就職試験と考えているため、面接試験ににかなり力を入れています。
具体的には、
- 専属の担任講師陣の活用
- 現役のキャリアカウンセラーの活用
- 元公務員や人事担当経験者を採用
このように他の予備校で行っていない先進的な取り組みを行っているのがLECです。
【通学制】TACのメリット・デメリット
- 圧倒的な国税専門官の合格実績
- 専門記述論文テキストの質が良い
- 特になし
【TACのメリット】圧倒的な国税専門官の合格実績
TACは国税専門官の合格実績が公務員予備校でトップクラスです。
2019年度の国税専門関最終合格者3514名のうち、およそ20%に相当する655名がTACの受講生です。
さらに2019年度の国税専門官1位合格者もTAC出身です。
TACは毎年のように多数の国税合格者を輩出している公務員予備校です。
【TACのメリット】専門記述論文のテキストの質が良い
TACの圧倒的な合格実績を裏付けているのが質の高いテキストです。
どんな問題が出題されても回答できる要点のまとまった質の良い専門記述対策のテキストを提供しています。
私はTACの専門記述論文対策を受講して、地方公務員最高難易度である東京都庁1類Aの論文試験を突破できました。
【通信制】Z会のメリット・デメリット
- 価格が非常に安い
- 質の高いTACの教材を活用できる
- 面接対策講義が不十分
【Z会のメリット】安価に高品質な教材を利用できる
安価に高品質な教材を利用できるのがZ会のメリットです。
TACは毎年5000名以上の公務員試験合格者を輩出できるほど質の良い教材を使っています。
TACで最もメジャーな講座はTACの正規価格で約35万円かかるところ、Z会は約18万円で提供しています。
【Z会のデメリット】面接対策講義が不十分
Z会は面接対策講義が不十分です。
Z会は通信制がメインのため、どうしても面接対策を行うための設備が整っていないからです。
ただし、Z会は面接対策のオプション講義を提供しています。
Z会の面接対策オプション講義
・1万円につき2回までTACの講師と面談する権利を購入できる(購入回数は無制限) ・面談時間は1回あたり30分 ・模擬面接の練習やエントリーシートの添削など面談の使い方は自由
決して安い値段ではないですが、TACの優秀な講師陣と面接対策ができるのは非常に役立ちます。
ただし、面接対策オプション講義が実施されるのは東京都内のTAC校舎のみです。
地方在住で東京へ通えない方は利用できない点は利用できません。
ただし、地方在住の方でも公的機関など提供している面接対策サービスを活用して面接対策ができます。
- 東京しごとセンターのジョブカフェ
- 新卒応援ハローワークの面接
- 大学のキャリアセンターの模擬面接
価格を抑えつつもバッチリと公務員試験対策ができるため、そこまで大きなデメリットとはならないでしょう。
【通信制】クレアールのメリット・デメリット
- 受講価格が安い
- 面接対策が不十分
【クレアールのメリット】受講価格が安い
クレアールは受講価格がTACやLECより安いです。
人件費や校舎の数を減らすことによって低価格の料金体系を実現しているからです。
予備校名 | 費用 | 補足 |
クレアール | 本体価格:27万円 安心保証:3万円 | 3万円の追加料金で1年間受講期限を延長可能 |
TAC | 59.5万円 | 2年目は30%OFF |
LEC | 70.38万円 | 再受講割引はなし |
EYE | 58.4万円 | 2年目は30%OFF |
【クレアールのデメリット】面接対策は東京都水道橋でしか受講できない
クレアールは水道橋本校のみで模擬面接を受講できます。
クレアールは価格を安く抑えているため、校舎の数を極力削減していることが理由です。
水道橋に通える人であれば面接練習は無制限に受講できますし、年に1〜2回開催される集団模擬面接にも参加できます。
ただし、地方在住の方でも電話やメールなどで面接練習やエントリーシート添削を受けられます。
また、以下のような手段で面接対策できます。
- 東京しごとセンターのジョブカフェ
- 新卒応援ハローワークの面接
- 大学のキャリアセンターの模擬面接
これらの手段を活用すればデメリットを補いつつ上手に面接試験対策ができます。
国税専門官は予備校によってカリキュラムで大きな違いはないため雰囲気で決めるのは重要!
国税専門官は予備校によってカリキュラムにそこまで大きな違いはないため、予備校の雰囲気で決めるのもおすすめです。
雰囲気を確かめるためには、①パンフレットの資料請求と②来校や電話などで個別の受講相談をするという2つの方法があります。
まずはパンフレットを資料請求して、基本的な情報を入手した後に個別の受講相談をすることで効率的に予備校選びができます。
今回紹介した予備校の資料請求リンク
資料請求や個別相談でゲットした情報をもとに自分にあった予備校を見つけましょう!
【補足】予備校選びで役立つおすすめのハンドブック(無料)
こんな口コミをたまに見かけることがあります。
このような失敗は事前の情報収集が足りなかったことが原因。
そんな情報収集不足を防ぐためには「ココからスタート!公務員試験入門ハンドブック」がおすすめです。
- 【重要】合格者の体験記
→合格者が実際に勉強を行った手順を学べるため、合格する大まかなイメージをつかめる。 - 公務員の種類・職種について詳細が載っている
→職種や受験先を知ることで受験先の幅が広がり、予備校選びに役立つ - 受験先の自治体の倍率や年齢制限などの詳細データ
→受験先に合わせた細かな戦略を立てられる - 合格者が語る「私の苦労したこと&克服法」
→合格者の失敗談を知ることで、効率的な受験戦略を立てられる - 転職者のQ&A
→あなたの不安や疑問を解消できる
上記以外にも公務員受験に役立つ情報が満載。
書店で1,000円くらいで売っていてもおかしくないクオリティです。
公務員予備校を選ぶときだけでなく、志望先の選び方やその後の学習計画の参考にもなりますよ。
このハンドブックは公務員予備校のクレアールが発行している冊子ですが、他の予備校に通っている方でも無料で入手可能。
実際に、ぼくは何度も資料請求していますが、勧誘を受けたことは一度もありません。
\割引クーポンもついてくる/
※数量に限りがあります。
【まとめ】雰囲気から自分にあった公務員予備校を選ぼう!
国税専門官におすすめの予備校をご紹介しました。
資料請求や個別相談をうまく活用して自分にあった予備校を見つけましょう。
ここまでご覧頂きありがとうございました