仕事・給料・待遇面の違いは?
公務員・サラリーマンへ就職・転職する人の特徴とか後悔した経験談をしりたい
『公務員』と『サラリーマン』の違い
公務員の仕事
公務員の仕事の目的は「公共の福祉の向上」です。
もともと公務員は民間企業が補えない社会の矛盾点を補うために生まれた仕事だからです。
悪い人を取り締まる警察官だったり、火事が起きたときの活躍する消防士などが代表的な公務員です。
となったら、お金のない人は悪い人に虐げられて格差のひどい社会になってしまいます。
となったら、シングルマザーの方であれば、子育てが非常に困難になりますし、少子高齢化にますます拍車がかかります。
そのため、税金を用いて、お金がない人に対しても平等に公共サービスを提供します。
裏を返せば、ある程度「利益度外視で人々を幸せにする仕事」といえます。
また、公務員は公共の福祉の向上を目的とするものなら、なんでも行うため、仕事の種類は多岐にわたり、同じ公務員でも全く種類の異なる仕事をします。
例えば、警察官や消防士など肉体労働が多い仕事もあれば、役所などでデスクワークをメインとする仕事もあります。
しかも、ひとつの市役所内だけでも、都市計画、高齢者福祉、地域振興など様々な種類の仕事があります。
公務員の仕事は、公共の福祉の向上を主な目的としており、仕事の種類は様々です。
サラリーマンの仕事
公務員に対して、サラリーマンの仕事の目的は「利益の追求」です。
サラリーマンは仕事によって、企業に利益をもたらすことを主な目的としています。
コンビニなどの小売店やメーカーなどはすべて営利企業を目的としています。
そのため、営利企業に勤めるサラリーマンは会社に利益をもたらす仕事をしていくことになります。
例えば、私が勤務していた新聞会社では、契約をとってくる営業職の人がいたり、記事を執筆する記者職の人などが存在しますが、これらの目的はいずれも新聞での売上を向上させ、会社に利益をもたらすことを目的として働いています。
また、企業にもよりますが、どちらかというと一貫した職歴を積みやすいです。
営業職の人は営業関連の部署を異動しますし、記者職の人は政治部や経済部など、各記事の内容はかわりますが、記者という仕事の一貫性が保たれることが多いです。
サラリーマンは本質的には利益追求が目的となる仕事です。
公務員とサラリーマンの仕事面の比較
公務員の仕事面のメリット
仕事の手順や目的が定まっており、仕事内容が安定している
公務員の仕事内容は定型的なものが多く、仕事内容も安定しているものが多いです。
公務員の仕事は法律に基づいて、仕事の目的だけでなく手順まで保証しているものが多いからです。
例えば、税金関係の仕事であれば、法律に基づいて「住民税は〇〇円の所得に対して、△△の税率で課税する」と決まっていますし、「住民税は〇月×日までに納付する」と定められています。
もし住民が法律どおりに税金を払わなかったとしても、「資産の差し押さえの権限」などもおこなうことができるため、イレギュラーケースもほとんど存在しません。
そのため、法律通りに事務処理を行えば、仕事の目的を達成できるため、安定的な業務内容だと言えます。
公務員の仕事面のメリット
公務員以外の仕事を禁止される
公務員になると公務員以外の仕事ができなくなるのがデメリットです。
公務員の仕事に専念し、それ以外の営利活動に従事することを禁止する「職務専念義務規定」が法律で定められているからです。
例えば、コンビニや飲食店でアルバイトしたり、自営業を営むことが禁止されています。
例外的に、執筆活動や講演会は職場の許可を取れば従事することは可能ですが、通常の公務員にとってはなかなか縁のないものです。
実質的に公務員の副業は禁止されています。
また、公務員以外の仕事を行えないため、将来的な業務スキルやノウハウの蓄積もしにくいです。
結果として、将来的なキャリアが公務員以外の職につくのがますます難しくなります。
公務員にどっぷり浸かると、公務員以外になるのが難しくなります。
公務員以外の仕事を行えなくなるというデメリットがあります。
サラリーマンの仕事面のメリット
自分で稼ぐ力が身につく
サラリーマンは自分で稼ぐ力を身につけやすいです。
例えば、私が働いていた新聞営業の仕事では、成果を出せる人はどんどん成果を出しており、複数の新聞社の会社の営業マンとして大活躍していました。
たしかに、サラリーマンでも部署によっては稼ぐ力を身に付けるにくい場合もありますが、公務員と異なり副業が可能である場合も多いです。
また、転職市場でも公務員より評価される傾向にあります。
サラリーマンは自分で稼ぐ力が身につくのがメリットです。
サラリーマンの仕事面のデメリット
仕事の成果が保証されていない
サラリーマンは仕事の成果が保証されていません。
サラリーマンの場合、公務員と違って決まった手順を行ったからと行って必ずしも成果を得られるとは限らないからです。
新聞営業のアルバイトをしていましたが、先輩に仕事の基本的なやり方は教わりますが、その手順通りに仕事をしても契約がとれませんでした。
自分なりに仕事のやり方を工夫して成果を出す必要があります。
公務員とサラリーマンの給料面の比較
公務員の給料面のメリット
毎月確実に定額が支給される
公務員は給料を毎月定額で受け取れることがメリットです。
公務員の給料は法令で保証されているからです。
確かに景気の変動で若干給料が上下しますが、世界的大不況であるリーマン・ショック時にも公務員の年収は15万円減少しただけで済んでいます。
また、ボーナスについても例年4ヶ月分前後が必ず支給されます。
公務員の給料面のデメリット
成果を出しても給料に反映されない
成果を出しても給料にほとんど反映されない点がデメリットです。
公務員はもともと横並びの賃金体系が取られており、成果を給料に反映するしくみにとぼしいからです。
近年、世間の流行に乗って公務員でも成果主義が導入されていますが、ほとんど成果主義が反映されていないに等しい状況です。
例えば、私の市役所では、成績によって昇給率が異なりますが、最高評価を得た人でも普通の評価を得た人と比較して年額1万円程度しか差が付きません。
もちろん、成果を出したからといって臨時ボーナスが出るなんてこともありません。
サラリーマンの給料面のメリット
成果給があったり、好景気時には収入がアップする
サラリーマンは好景気時に収入がアップします。
会社の利益が余分に出れば、従業員であるサラリーマンに月給やボーナスアップといった形で還元されるからです。
例えば、1991年のバブル時代は、公務員のボーナスが130万円程度だったのに比べて、サラリーマンの平均ボーナスが300万超でした。
好景気時にはサラリーマンのほうが収入が増えるのがメリットです。
サラリーマンの給料面のデメリット
不景気時にリストラやボーナスカットがあって不安定
サラリーマンは不景気時に、給料が減少するリスクがあります
また、リストラによって給料が0になってしまうリスクも存在しています。
不景気時には、給料カットが行われるだけでなく、従業員であるサラリーマンのリストラも法的に認められているからです。
近年でいえば、東芝やシャープなどの日本の大企業でさえもボーナスのカットがされています。
サラリーマンは景気によっては収入が増える可能性もありますが、リストラにあって収入が途絶えるリスクもはらんでします。
サラリーマンと公務員の待遇面の比較
公務員の待遇面のメリット
雇用が安定している
公務員は雇用が非常に安定しています。
法律で手厚い身分保障がなされているからです。
公務員は、勤務態度が悪かったり、心身故障で仕事が続けられない限りはクビになることはありません。
普通のサラリーマンと異なる大きな点は、利益の低下によって「リストラ」が起こらないことです。
仮に税収が落ちたとしても、よほどのことがない限りリストラに遭うことはありません。
公務員の待遇面のデメリット
失業時・転職時に不利
公務員は仕事をやめるときに失業保険をもらえません。
公務員は雇用保険に加入できないからです。
また、公務員は転職市場でも評価されにくいです。
公務員の仕事は、法律ありきの特殊なものが多く、民間企業が求めるスキルを持っていることが少ないからです。
また、市役所などは部署によって内容が幅広いため移動によってキャリアに一貫性が生まれにくく、身に付けられる技術も一貫性にかけてしまいがちです。
たしかに、公務員を辞めて他の公務員へ転職する際は一定の評価を得られることもありますが、民間企業への転職はなかなか難しいものとなっています。
私の経験上、公務員からサラリーマンに転職したほとんどの人が待遇面は落ちているのが実情です。
サラリーマンの待遇面のメリット
転職や独立に有利
サラリーマンは転職・独立に強いです。
自分の専門技術や経歴を生かしたキャリアを活かせるからです。
例えば、サラリーマンとして営業職で成果を出したり、IT技術を身に付けた人であれば、転職によってより待遇のいい会社へキャリアアップすることが可能です。
また、転職だけでなく技術を身に付けて独立や自営業をすることも可能です。
サラリーマンは公務員よりも市場価値が高く、転職や独立で有利な傾向にあります。
サラリーマンの待遇面のデメリット
雇用が安定していない
業績の悪化でリストラがあり得るからです。
また、企業によっては雇用制度が整っていない場所も多く、仕事で成果をだせない場合、そのまま退職することを余儀なくされるケースもあります。
ソニーなどの日本の大企業でも、仕事で成果を出せなくなった中高年のしゃいんを追い出す「追い出し部屋」と呼ばれる部署が存在しており、社会問題となりました。
公務員・サラリーマンになる人の特徴と後悔するパターン実例
学生から公務員になる人・サラリーマンになる人それぞれの特徴
学生が新社会人になるとき、公務員を選ぶかサラリーマンを選ぶか、その人の価値観によって異なります。
どういった価値観の人が、公務員、サラリーマンになるのかという特徴と、実際に就職して後悔するパターンの実入れをあげたいと思います。
学生から公務員になる人の特徴
プライベートを重視する人が多い
学資から公務員を目指す人はプライベートを重視する人が多いです。
公務員は仕事が単調なものが多いですが、いろいろな面で安定しているからです。
例えば、仕事は程々にして趣味に打ち込みたい人や家族との時間を大切にしたい人などが私の職場には多くいます。
国家総合職など忙しい職種を志望する人は例外ですが、基本的に公務員はプライベートを重視する価値観の人が多いです。
学生からサラリーマンに就職する人の特徴
キャリア志向の人が多い
仕事についてなにかしらのキャリアの展望を持っている人が多いです。
仕事を通して、将来的なビジョンを持っているからです。
例えば、マスコミで稼ぎたいとか映像の技術を身につけたいといった人が多く、ある程度転職前提で就職先を選ぶ人も多かったです。
学生から公務員、学生からサラリーマンになって後悔している人の特徴
学生から公務員に就職して後悔している人
第1志望の公務員に落ちて、第2志望以下の公務員になった人
公務員になった事自体を後悔する人はほとんどいませんが、第一志望に不合格になり、泣く泣く第二志望以下の公務員になった人は後悔している人が多いです。
就職先によって仕事の内容が大きく異なるため、自分の考える価値観とのギャップに悩むことが多いからです。
たとえば、わたしの職場には、もともと第1志望だった市役所の受験に失敗して国税専門官で働いていた人がいます。
話しをきくと、もともと住民対応がしたかったけれど国と市役所では住民との距離や仕事内容の専門性などもかなり異なっているため、ギャップに悩んでいたそうです。
学生からサラリーマンに転職して後悔している人
ブラック企業に就職してしまって後悔
サラリーマンになって後悔した人はブラック企業に就職している人が多いです。
特に、就職活動を真剣にやらずにブラック企業でサラリーマンになってしまったケースが多いです。
ブラック企業は待遇が悪く、仕事も激務なことが多いからです。
知り合いでも、残業代が一切出ずに手取18万円で毎日23時まで働いているサラリーマンがいます。
その人は民間企業のサラリーマン就職を後悔して、結局公務員へ転職しました。
公務員からサラリーマン・サラリーマンから公務員に転職する人の特徴と後悔するパターン
公務員からサラリーマンに転職する人の特徴
仕事を充実させたいという志望動機
公務員からサラリーマンになる人は、キャリアや仕事をもっと充実させたい、という理由で転職する人が多いです。
公務員は安定している反面、仕事内容も単調なものが多く、給料や待遇面でも先が見えています。
係長クラスで40歳だったら700万円、50歳で課長クラスなら1000万円など、給与テーブルによって自分の給料が明確になります。
たしかに安定していますが、「本当にこのままこの仕事をして一生を終えてもいいのか?」とか「専門性を身に付けてゆくゆくは独立したい!」と思う人も少なからずいます。
仕事面の充実を求めるという理由でサラリーマンへ転職する人が多いです。
サラリーマンから公務員に転職する人の特徴
仕事が忙しい・大変という理由で転職する人がほとんど
サラリーマンの仕事がきつすぎる・割に合わないという理由で公務員に転職する人が多いです。
サラリーマンから公務員に転職する人は、たいていブラックよりの職場環境で働いている人が多く、公務員になれば待遇が良くなることが多いからです。
私の周囲でも、サラリーマンから転職してきた人は前職が激務だったりブラック企業ということが原因で公務員に転職してきています。
確かに、公務員の仕事も大変なものもあるのですが、給料や福利厚生など最低限の保証はついていますし、明らかなブラック企業よりはマシなケースが多いと思います。
サラリーマンから公務員になって後悔した人
仕事のスキルを活かせない旧態依然の環境が嫌だ
サラリーマンから公務員になった人は公務員の特殊な環境に馴染めずに辞める人が多いです。
公務員は安定している反面、新しいことを取り入れにくい旧態依然の環境があります。
民間企業は利益になることは善であるという価値観を持っており、むしろ新しいことは積極的な会社がおおいです。
ですが、公務員は必ずしも効率的な工夫ややり方が善とはされません。
仕事で成果を出しても給与に反映されにくく、むしろ「無駄な仕事を増やしたくない」と思う人のほうが多いからです。
公務員からサラリーマンに転職して後悔している人
公務員時代より待遇が悪くなって後悔
公務員から一般的な企業のサラリーマンに転職する場合、よほど優秀でなければ、間違いなく待遇が落ちます。
公務員の経歴や経験が評価されにくい傾向にあるからです。
私の友人が勤めている人材派遣会社に東京都庁から転職してきた人がいますがが、公務員時代と比較して、年収ベースで100万円ほど落ちてしまい、勤務時間もかなり遅い時間です。
ただし、公務員をやめてサラリーマンになる人はかなりレアケースで、やめる際は何かしらの展望を持っていることが多く、
待遇面で後悔していても、仕事のやりがいという面で後悔している人は少ないようです。
まとめ
公務員になるか、サラリーマンになるかはある程度考えたらあとは飛び込んで見る!後のことはその時考えるのがおすすめです
公務員になるかサラリーマンを目指すか、方向性を決めたら飛び込んでみてください。
就職や転職時に公務員になるかサラリーマンになるかは非常に悩むポイントだと思います。
ここでは、それぞれの職業の違いや後悔するケースを紹介してきました。
ですが、それぞれの仕事はある程度想定はできるものの、実際に行動してみないと、自分にとっていい選択なのかどうかはわからない事が多いです。
私も公務員ですが、きっとホワイトな職場環境なんだろうな〜8と思っていましたが、一年、絵にして年間600時間の残業を経験しました。
大切なのは、きづいたときに軌道修正する力だと思います。
本記事が独車の方の選択の参考になれば幸いです。
ご覧頂きありがとうございました。