国立大学法人の受験におすすめの予備校はどこだろう?
こういった疑問にお応えします。
国立大学法人とは、東京大学や京都大学をはじめとする独立行政法人であり、通常の公務員試験と採用フローが似ています。
通常の公務員試験との大きな違いは筆記試験の科目数が少なく、多くの受験生が出願しやすいという点です。
そんなコスパよく公務員の待遇を得られる国立大学法人について、おすすめの予備校をご紹介します。
国立大学法人におすすめの予備校5選
国立大学法人におすすめの予備校の費用と特徴をご紹介します。
【費用】国立大学法人におすすめの予備校5選
予備校 | 費用 |
TAC | 【教養型市役所本科生】 |
LEC | 【市役所教養コース】 |
クレアール | 【地方上級・市役所教養コース】 |
資格の大原 | 【教養型市役所合格(春受験)コース】 |
EYE | 【教養シンプルコース】 159,800円(通信) 175,000円(通学) 【教養プレミアムコース10】 185,000円(通信) 169,800円(通学) |
【特徴】国立大学法人におすすめの予備校5選
予備校 | 費用 |
TAC | ・【校舎数】全国35校舎 |
LEC | ・【校舎数】全国52校舎 |
クレアール | ・【校舎数】1校(東京都水道橋のみ) |
資格の大原 | ・【校舎数】全国109校 |
EYE | ・【校舎数】3校(渋谷・池袋・水道橋) |
上記では、市役所教養型コースを紹介していますが、国立大学法人の受験にも対応しています。
(国立大学法人と市役所教養型の受験科目は全く同じです。)
【国立大学法人の予備校】TAC
- 国立大学法人の合格実績が優れている
- 面接対策の受講回数が無制限
- 通学生がWebフォローを利用する場合、追加費用がかかる
【TACのメリット】国立大学法人の合格実績が優れている
- 国立大学法人等(大卒程度):180名
TACは国立大学法人の試験で優れた合格実績を上げています。
これがTACのカリキュラムの質が高いからです。
ちなみに、国立大学法人の合格実績を正確に公表しているのはTACだけです。
それだけ合格実績に自信があるということですね。
【TACのメリット】面接対策の受講回数が無制限
TACは面接対策の受講回数が無制限です。
国立大学法人の試験は、面接試験を重視するためこれは大きなメリットです。
また、国立大学法人は最終合格後に、各国立大学の個別面接が控えています。(官庁訪問のようなもの)
面接試験対策を万全に行えるのは非常に心強いですね。
【TACのデメリット】通学生がWebフォローを利用する場合、追加費用がかかる
通学生がWebフォローを利用する場合、追加費用¥10,000がかかかります。
LECや大原は通学生のWebフォロー利用は無料なので、これはデメリットといえます。
Webフォローの利用はぜひ利用したいので、実質的な値上げにつながっています。
私はTAC通学生でしたが、ほとんどの受講生がWebフォローを利用していました。
【国立大学法人の予備校】LEC
- 面接対策が非常に充実している
- 数的処理の対策が充実している
- 国立大学法人の正確な合格実績が不明
【LECのメリット】面接対策が非常に充実している
- 現役のキャリアカウンセラー
- 元企業の人事担当や元官公庁経験者
- LEC専任講師
LECは面接対策が非常に充実しています。
LECは公務員試験で面接対策が重要なことを特に意識しているからです。
また、LECは面接対策は通信生、通学生関係なく受講回数は無制限です。
さらに、県内にLEC校舎がない方は、Web上で面接指導をしてくれます。
受験生当時にLEC講師の面接指導を受けましたが、非常にクオリティが高かったので満足しています。
【LECのメリット】数的処理の対策が充実している
- 数的処理プラクティス:4回
- 過去問解きまくり解説講座:数的処理110問解説
LECの国立大学法人対策は数的処理の対策が充実しています。
国立大学法人の試験で最も差がつきやすいのが数的処理を理解しているからです。
LECでは数的処理を特に重点的に対策できるので、筆記試験の合格率アップを期待できます。
「過去問解きまくり解説講座」ではなんと合計110問もの数的処理問題の解説をしてくれるので弱点を補強できますね。
【LECのデメリット】国立大学法人の正確な合格実績が不明
LECは国立大学法人の正確な合格実績が不明です。
残念ながら、合格者総数を公表していません。
しかし、LECは難関の国家総合職試験などでも複数の上位合格者を輩出しているため、国立大学法人でも相当数の合格者がいることが推測できます。
【国立大学法人の予備校】大原
- 全国に109校存在しており、地方在住者が通いやすい
- 数的処理を初歩から学習できる
- 講師の質にバラツキがある
【大原のメリット】全国に109校存在しており、地方在住者が通いやすい
大原は全国に109校舎を有しており、地方在住者でも通いやすい予備校です。
大原は公務員予備校の中でトップクラスの規模を誇るからです。
TAC・LECなどの大手予備校は首都圏を中心に展開しているため、地方在住者には通いにくいです。
そんな中で大原は全国各地に校舎を有しており、通いやすい学校です。
【大原のメリット】数的処理を初歩から学習できる
- 【公安系主要科目講義】
- 判断推理:5回
- 図形:4回
- 数的処理・資料解釈:6回
- 【公安系主要科目択一演習】
- 判断推理:1回
- 図形:1回
- 数的推理・資料解釈:1回
大原は数的処理を初歩から学習できます。
公安系公務員の志望者が受講する「数的処理バックアッププラン」を受講できるからです。
数的処理は国立大学法人の筆記試験で合否を分けるキー科目なので初歩から学習できるのはメリットです。
数的処理は理解するまでが一苦労なので、算数や数学が苦手な人は大原で基礎から学ぶのをおすすめします。
【大原のデメリット】講師の質にバラツキがある
大原は講師の質にバラツキがあるようです。
非常勤講師の割合も多く、必ずしもプロの講師が教えてくれるとは限らないという口コミもあります。
ただし、Web講義では基本的に看板講師が指導しているため、通学講義で不満がある人はWeb講義を活用しましょう。
(大原は全通学生にWebフォローが標準装備されています。)
【国立大学法人の予備校】EYE
- 一人ひとりにきめ細かい指導をしてくれる
- 受講生の偏差値にかかわらず優れた合格実績を誇る
- 校舎が東京都内にしか存在しない
【EYEのメリット】費用がもっともやすい
EYEは費用が最もやすい予備校です。
EYEは小規模なローカル予備校で設備費用を抑えているからです。
たったの16万円程度で国立大学法人の受験に必要な科目を全て学べます。
費用 | |
EYE | ¥159,800 |
クレアール | ¥165,000 |
LEC | ¥210,000 |
TAC | ¥198,000 |
大原 | ¥202,600 |
【EYEのメリット】受講生の偏差値にかかわらず優れた合格実績を上げている
EYEは受講生の偏差値にかかわらず優れた合格実績を上げています。
EYEの受講生は日東駒専や大東亜帝国などの中堅大学生が中心です。
一方で、公務員試験の合格者は国公立大学や難関私立大学の学生が中心です。
そんな中で、EYEの受講生は約3人に2人が合格を勝ち取っています。
【EYEのメリット】一人ひとりにきめ細かい指導をしてくれる
EYEは一人ひとりにきめ細かい指導をしてくれます。
EYEは全受講生が200人〜300人程度と小規模なため、講師の目が受講生全体に行き届いているからです。
勉強の進め方につまづいたときや面接対策を行うのにもとても心強いです。
【EYEのデメリット】校舎が東京都内にしか存在しない
EYEは校舎が東京都内に3ヶ所(水道橋、池袋、渋谷)にしか存在しません。
EYEはきめ細やかな指導を売りにした都内の小規模な予備校だからです。
都内の校舎に通えない人は自習室を利用したり、気軽に講師に相談するのが難しくなります。
ただし、都内の校舎に通えない方でも電話・メール・LINEで個別に疑問点の質問ができます。
【国立大学法人の予備校】クレアール
- 費用が圧倒的にやすい
- 2万円の追加料金で受講期限を1年間延長できる(オプション安心保証)
- 対面での面接指導を受けられるのは水道橋本校のみ
【クレアールのメリット】2万円の追加料金で受講期限を1年間延長できる(オプション安心保証)
クレアールは2万円の追加料金で受講期限を1年間延長できるオプション安心保証があります。
万が一、1年目の受験に失敗したとしても、たった2万円の追加料金でもう1年通うことが可能です。
国立大学法人コース2年分の受講費用
- クレアール:約20万円
- LEC:約35万円
- TAC:約35万円
- EYE:約30万円
- 大栄:約35万円
・LEC・TAC・大栄は再受講割引30%
・EYEは再受講割引20%
・web通信講座で計算
仮に1年目の受験で不合格になってクレアールに2年間に通った場合、その他の予備校に通う場合に比べて数十万円も費用を安くできます。
【クレアールのデメリット】対面での面接指導を受けられるのは水道橋本校のみ
クレアールは対面で面接対策を受けられるのは水道橋本校だけです。
面接試験は対面の方が具体的な指導を受けられるためこれはデメリットといえるでしょう。
ただし、水道橋本校まで通えない人は電話やメールで面接指導を受けることができます。
国立大学法人の倍率
受験者数 | 1次合格者 | 倍率 | |
事務 | 5,748 | 1,505 | 3.8倍 |
図書 | 125 | 35 | 3.6倍 |
電気 | 5,748 | 1,505 | 3.8倍 |
機械 | 16 | 12 | 1.3倍 |
土木 | 7 | 6 | 1.2倍 |
建築 | 10 | 8 | 1.3倍 |
事務 | 5,748 | 1,505 | 3.8倍 |
化学 | 17 | 8 | 2.1倍 |
物理 | 3 | 2 | 1.5倍 |
電子 ・情報 | 9 | 7 | 1.3倍 |
資源工学 | 0 | 0 | 0倍 |
農学 | 12 | 10 | 1.2倍 |
林学 | 2 | 1 | 2倍 |
生物・ 生命科学 | 9 | 6 | 1.5倍 |
合計 | 5,972 | 1,611 | 3.7倍 |
※2次試験は各国立大学によって倍率が異なるため割愛しています。
国立大学法人の倍率は、1.2倍〜4倍程度です。
事務系の方が倍率が高い傾向にあり、理工系はいずれも2倍を切っています。
国立大学法人の試験内容
【1次試験:教養試験(120分)】
- 一般知識:20問
- 人文科学:7問
- 社会科学:7問
- 自然科学:6問
- 一般知能:20問
- 文章理解:7問
- 判断推理:8問
- 数的推理・資料解釈:5問
【2次試験:各国立大学法人で実施】
- 面接考査等
「図書」の第一次試験合格者に対して別途、「図書系専門試験(筆記試験)」を行います。
国立大学法人の試験は筆記試験が教養科目のみなので非常に対策しやすいです。
ただし、筆記試験のハードルが低い分ライバルと差がつきにくいため、面接試験がさらに重要になってきます。
傾向としては、市役所教養型などと同じような試験種といえるでしょう。
国立大学法人の配点と合否決定方法
- 1次試験:教養試験40問の得点順
- 2次試験:各国立大学で行われる面接試験の成績
国立大学法人は上記のとおり合否決定方法は非常にシンプルです。
1次試験は筆記試験でどれだけ得点できたかで決まり、2次試験は面接試験がどれだけできたかで決まります。
対策科目数が少ないため、受験の戦略をたてる余地が少なく、単純にどれだけ勉強してきたか?を問われる試験です。
非常にシンプルな方法で合格が決まるので対策しやすいですね。
国立大学法人の予備校選びのポイント
- 数的処理の対策が充実していること
- 面接対策が充実していること
国立大学法人に合格するためには上記の2点を抑えた予備校選びをしましょう。
この2点が国立大学法人の受験を分けるキーポイントだからです。
【国立大学法人の予備校選びのポイント①】数的処理の対策が充実していること
数的処理対策が充実している予備校を選びましょう。
教養試験科目で最も多くの人がつまづくポイントが数的処理だからです。
単純な暗記だけでは太刀打ちできない問題も多く、理解するまでに相応の時間がかかります。
そのため、数的処理対策が充実している予備校を選ぶのがポイントです。
LECや大原は数的処理対策が充実している予備校ですよ。
【国立大学法人の予備校選びのポイント②】面接対策が充実していること
もう一つのポイントは面接対策が充実していることです。
国立大学法人の面接合否は100%面接試験の出来で決定されるからです。
国立大学法人はどの組織も採用数がそれほど多くないため、面接試験対策は特に重要なポイントです。
基本的に、今回紹介した予備校はどれも個別面接の受講回数は無制限なので安心でしょう。
【国立大学法人】合格するなら独学よりも予備校がおすすめ
国立大学法人に合格するなら独学よりも予備校がおすすめです。
公務員試験に合格するためには予備校に通う方が有利だからです。
予備校に通っていれば、受験情報を素早く入手できたり、疑問点を講師に聞くことで解決できます。
一方で、独学の場合はこれらを全て自分でカバーしなければいけません。
【国立大学法人】予備校費用は公務員のボーナス1回分で回収できる
公務員になれば予備校費用はボーナス1回で回収できます。
新卒公務員は冬のボーナス1回で最低でも30万円程度を受け取れるからです。
今回紹介した国立大学法人の予備校代は約15万円〜20万円程度です。
予備校費用は将来への投資と考えよう
予備校費用は将来への投資と考えましょう。
一時的にお金はかかりますが、長い目で見れば充分元は取れるからです。
独学で公務員試験に合格できればお金がかからない分お得に思いますが、その分合格率も下がります。
仮に公務員試験に不合格になれば、予備校費用はかかりませんが公務員の年収分(300万円程度)を損します。
30万円をかけてでも1年後の300万円を確実に撮りに行く方が賢明だと思います。
【国立大学法人の予備校】費用を安く抑える方法
予備校に通いたいけど、どうしてもお金が足りない、、、
こういった方に向けて、国立大学法人の予備校選びで少しでも費用を安く抑える方法をご紹介します。
予備校の単科講義を有効活用する
公務員予備校では単科講義の受講も可能です。
単科講義は本科生コースに比べて価格が安いからです。
今回紹介したコース以外にも複数の単科講義があります。
注意点として、単科講義は一部校舎で行っていないものもあるため、パンフレット請求で確認するのがおすすめです。
【無料】予備校のパンフレット請求で割引を行う
予備校のパンフレット請求で割引を行えます。
時期によっては割引クーポンや割引情報を入手できるからです。
予備校によっては1万円の割引クーポンを同封しているところもあるため、公務員予備校を利用するなら資料請求は必須です。
また、講義内容が要点を抑えて紹介されているため情報収集としても役立ちます。
【補足】予備校選びで役立つおすすめのハンドブック(無料)
こんな口コミをたまに見かけることがあります。
このような失敗は事前の情報収集が足りなかったことが原因。
そんな情報収集不足を防ぐためには「ココからスタート!公務員試験入門ハンドブック」がおすすめです。
- 【重要】合格者の体験記
→合格者が実際に勉強を行った手順を学べるため、合格する大まかなイメージをつかめる。 - 公務員の種類・職種について詳細が載っている
→職種や受験先を知ることで受験先の幅が広がり、予備校選びに役立つ - 受験先の自治体の倍率や年齢制限などの詳細データ
→受験先に合わせた細かな戦略を立てられる - 合格者が語る「私の苦労したこと&克服法」
→合格者の失敗談を知ることで、効率的な受験戦略を立てられる - 転職者のQ&A
→あなたの不安や疑問を解消できる
上記以外にも公務員受験に役立つ情報が満載。
書店で1,000円くらいで売っていてもおかしくないクオリティです。
公務員予備校を選ぶときだけでなく、志望先の選び方やその後の学習計画の参考にもなりますよ。
このハンドブックは公務員予備校のクレアールが発行している冊子ですが、他の予備校に通っている方でも無料で入手可能。
実際に、ぼくは何度も資料請求していますが、勧誘を受けたことは一度もありません。
\割引クーポンもついてくる/
※数量に限りがあります。
【まとめ】国立大学法人に合格するためにはまずは小さな行動から
最後に今回紹介した予備校についておさらいします。
予備校 | 費用 | 費用 |
TAC | 【教養型市役所本科生】 | ・【校舎数】全国35校舎 |
LEC | 【市役所教養コース】 | ・【校舎数】全国52校舎 |
クレアール | 【地方上級・市役所教養コース】 | ・【校舎数】1校(東京都水道橋のみ) |
資格の大原 | 【教養型市役所合格(春受験)コース】 | ・【校舎数】全国109校 |
EYE | 【教養シンプルコース】 159,800円(通信) 175,000円(通学) 【教養プレミアムコース10】 185,000円(通信) 169,800円(通学) | ・【校舎数】3校(渋谷・池袋・水道橋) |
国立大学法人の試験に合格するためには毎日の小さな努力をコツコツと積み上げていく必要があります。
コツコツとした積み上げの第一歩として、まずは予備校の資料請求で割引クーポンなどをゲットして少しでも効率的に情報収集につとめましょう。
そういった努力の積み重ねが国立大学法人の合格に結びつきます。
本記事が国立大学法人を目指すあなたのお役に立てれば嬉しいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。